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ひろし視点です

砕けた氷の破片が、床に降り積もる。 屋敷の空気は、刺すように冷たかった。

童磨は胸元の亀裂をなぞり、静かに笑う。

童磨

……人間に、ここまでやられるなんてね

その声から、さっきまでの余裕は消えていた。

次の瞬間、 童磨が扇を大きく振る。

--ゴォォッ!

爆風のような冷気が屋敷を駆け抜け、ひろしの体を吹き飛ばした。

野原ひろし

ぐっ……!!

壁に叩きつけられ、視界が一瞬暗くなる。 床に落ちた拳が、小さく震えた。

童磨

もう十分でしょ

童磨の背後で、巨大な氷の塊が形を成す。

童磨

これで終わりだよ

野原ひろし

心の声(……まだだ)

ひろしは床に手をつき、息を整えながら立ち上がった。 体中が悲鳴を上げている。

野原ひろし

心の声(怖ぇよ……正直、めちゃくちゃ怖ぇ)

それでも、足を前に出す。

野原ひろし

俺はな……

近くに転がっていた、折れた柱を掴む。

野原ひろし

強くもねぇし、特別でもねぇ……

柱の表面が、みるみる凍っていく。

野原ひろし

でも……!

ひろしは歯を食いしばり、童磨をにらんだ。

野原ひろし

家族を守る時だけは、絶対に折れねぇ!!

--ドガァァン!!

柱が氷を砕き、童磨を押し下がらせる。

童磨の体に、新たな亀裂が走った。

童磨

……参ったな

童磨は小さく息を吐く。

童磨

ここまで来るとは思わなかった

ひろしは柱を落とし、拳を握り直す。 血と霜が、指にこびりついていた。

野原ひろし

心の声(次で……終わらせる)

童磨の目が、細く光る。

童磨

次は、全部を凍らせる

冷気が渦を巻き、 二人の距離が、さらに縮まる。

戦いは、 最後の一歩手前まで来ていた。

家族のために--野原ひろし、上弦の弍と会う

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コメント

3

ユーザー

すげぇ!!!ひろし頑張れ!!!

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