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鈴
鬼楼ーー！
これから始まるストーリーは、
鈴
ぜーったいに！
不思議な運命を辿る、
鈴
しーぬーなーよー！
少女達の話……
鈴
どう？あたしの部屋は！
ちょっと暗いけど、いいでしょー？
ちょっと暗いけど、いいでしょー？
鬼楼
うん。1人部屋のないボクには
いい所だと思うよ。
いい所だと思うよ。
鈴
あ、鬼楼！またボクっ子の癖が出てるー 治した方がいいよー？
鬼楼
うん。……ふふっ
鈴
何笑ってんのよ……ふふっ
皆
あはは！
ピンポーン
鬼楼
ん、鈴、誰か来たよ
鈴
誰だろー？ はいはーい 今行きまーす
ガチャ
？？？
あ、あのー……お邪魔します
鬼楼
あっ、真綺！来たんだ！
真綺
鈴、鬼楼！久しぶりだね！
鈴
ねー！
鬼楼
うん！真綺は用事があるって、言ってたから、来ないのかと思ってた
鈴
私もー
真綺
今日は、塾がおやすみになったの。
鈴
おー、よかったね！
鈴
さて、真綺も来たし、
何して遊ぶ？
何して遊ぶ？
真綺
なんでもいいよー
鬼楼
ボクはゲームしたいなー
鈴
いいね！
それから楽しい時間は過ぎていった
鈴
あー今日は、楽しかったなー！
鈴
またこんな風に遊べるかな？
鈴
遊べたらいいなー
……ガチャ
鈴
……ん？
鈴
(何？今の音……)
鈴
(気の所為、だよね？)
鈴
だってこの時間、親は仕事のハズ…
トン、トン、
鈴
気の所為じゃっ、ない？！
鈴
足音？！だんだん
こっち来てる！
こっち来てる！
トン、トン、
鈴
やばい…
鈴
誰か助けて！
鬼楼！
鈴
鬼楼、助けて！
鬼楼
どうしたの？
鈴
誰かの足音が聞こえる
鬼楼
親じゃなくて？
鈴
ううん、親は仕事の時間だよ？
鬼楼
えっ？！怖っ
鈴
助けに来て、鬼楼！
鬼楼
分かった！
今、そっち行くから！
今、そっち行くから！
待ってて！
鈴！
鬼楼
はぁ、はぁ、
鬼楼
早くしないと！
鬼楼
鈴が！
ダッダッダッ
鬼楼
鈴！今行くよ！
鈴の家の前
鬼楼
ここか！
ガチャガチャ
鬼楼
あいてる？！
鬼楼
やっぱ誰か入ってたんだ！
ドンッ
鬼楼
痛ッ！
鬼楼
人にぶつかった！
鬼楼
誰だろう……この人…
？？？
…………
鬼楼
ここは、鈴の部屋、
この人は鈴を探してるのか？！
この人は鈴を探してるのか？！
？？？
…………？
？？？
誰？あんた。
鬼楼
そ、それはこっちのセリフだよ！
お前は誰なんだ？！
お前は誰なんだ？！
梨花
私は梨花。
鬼楼
梨花？
梨花
私は……
梨花
単刀直入に言えば、
梨花
私は悪夢だ。
鬼楼
あ、悪夢？
そんなん、信じられるかよ？！
そんなん、信じられるかよ？！
梨花
なら、魅せてやろうか！
私の悪夢を！
私の悪夢を！
鬼楼
えっ？！
うわあああ？！
うわあああ？！
鈴
鬼楼？！……
貴方 誰？！
貴方 誰？！
梨花
私は梨花。お前にも
悪夢を魅せてやる！
悪夢を魅せてやる！
鈴
うわあああ？！
鈴
ここは……いつもの教室？
鬼楼
みたいだね。
鈴
鬼楼？！大丈夫？！
鬼楼
大丈夫だよ。……皆のいる、教室。
鬼楼
なんか、おかしくない？
鈴
……確かに。
優
あ、おはよう鈴！鬼楼！
悠利
おはよーー！
鈴
あ、おはよう……
鬼楼
おはよ…
優
元気ないね！
悠利
大丈夫かよー？
鈴
大丈夫だよ。
？？？
あ、おはよう！
鬼楼
えっ？！梨花？！
梨花
どうしたの？2人とも？
鈴
(なんで夢の中に梨花が居んの？)
鬼楼
(梨花は、ボクらに夢を魅せた張本人)
鬼楼
(夢の中に居ても……)
鈴
(おかしくはない、と、いう事なの？)
梨花
なーに2人で話してんのさ。
私もいれてよぉ♪
私もいれてよぉ♪
鈴
あっ、あーごめん
鬼楼
そういえば、今日
真綺はお休み？
真綺はお休み？
優
えっ？
悠利
真綺って……
悠利
誰？
鈴
えっ？！
鬼楼
真綺はうちのクラスメイトだよ？
鈴
美園 真綺だよ？
優
いやいや、そんな人、居ないって！うちのクラスに！
鈴
そ、そうなの？！
キーンコーンカーンコーン
先生
おーい皆、席につけ。授業を始めるぞー
優
あっ、先生来たわ。
悠利
ごめんな。じゃあ後でな！
鈴
う、うん。後でねー……
そして放課後……
鈴
やっぱおかしいって！
鬼楼
うん！なんで真綺の代わりに梨花がいるのかな……
鈴
ねー！
鈴
ていうか、
梨花って、 何者なの？
鬼楼
す、鈴…！
鈴
あん？
鈴
何？
鬼楼
まっ前!!
鈴
えっええ？！
男
おらぁぁぁぁぁ！
鈴
なっ何？！あの人！
刃物持ってる？！
刃物持ってる？！
鬼楼
ボクらに向かってきて……！
2人
うわあああぁぁぁ!!!
ピカッ
鈴
こ、ここは、
何処だろ……？
何処だろ……？
鈴
あっ！鬼楼！
鬼楼
うぅ……
鈴
鬼楼！いけない、さっきの男の刃物から 私をかばってくれたのね？！
……怪我してるみたい。
……怪我してるみたい。
鬼楼
うぅーん……
鈴
鬼楼……
？？？
2人共、大丈夫？
2人
ま、真綺?!
真綺
来るのが遅くなってごめんね
怪我はない？
怪我はない？
鈴
真綺、なんでここに……
って、そんなことより真綺、鬼楼が大変なの！助けて！
って、そんなことより真綺、鬼楼が大変なの！助けて！
真綺
あーこれは…… よかった、
傷はかなり浅いよ。
傷はかなり浅いよ。
鈴
ほんと？！よかったぁー！
真綺
今から治療をするよ。
鈴
そういえば真綺、なんで真綺もここに居るの？
真綺
ごめん、ずっと隠してだんだけどね。私って、いってしまえば、
真綺
「夢」なの。
鈴
夢……？
真綺も、梨花と一緒なの？！
真綺も、梨花と一緒なの？！
真綺
うん。梨花は、ずっとあなた達をこの夢の中に閉じ込めようとしてたのよ。
鈴
梨花は、あたし達を夢に閉じ込めて、どうしようとしてたのよ？
真綺
……私に、復讐をしようとしてたの。
鈴
なんで？
真綺
夢が存在を持つなんて、普通はありえないの。でも梨花は、存在に憧れていたわ。だけど、
真綺
私は少し前、鈴達と同い年の子を騙してしまった。そして、存在を手に入れたの。でも、
真綺
私が存在を奪ってしまった子は、実は梨花に初めて出来た、人間の友達だった。
真綺
それ以来、私は美園 真綺として、人間の学校に来たの。
真綺
そして私は、梨花にずっと、恨まれ続けた。
真綺
私に、鈴や鬼楼といった友達ができて、梨花の恨みは、エスカレートしたの。そして梨花は……
梨花
『大切な友達を失って一生後悔しろ』
真綺
私にそう言い、それっきりよ。
鈴
そ、そうだったのね。
イマイチ信じられないけど、真綺が言ってるもんね。信じるよ。
イマイチ信じられないけど、真綺が言ってるもんね。信じるよ。
真綺
ありがとう。
鬼楼
……う、うぅーん……
鈴
鬼楼！
真綺
目が醒めたのね。
鬼楼
こ、ここは？なんで真綺が……？
鈴
実はね…
鈴、説明中
鬼楼
そ、そんなことが……！
真綺
それでね、もしかしたら梨花は、あなた達にまだ危害を加えるかもしれない。
真綺
場合によっては、あなた達の命に関わる大変なことになるかもしれない……
だから……
だから……
真綺
あなた達を守る為に、
真綺
自殺をしようと思うの
2人
ええ？！
鈴
ダメよ、そんなの！
鬼楼
自殺なんてしたら、ボクらは真綺無しでどうして行けばいいの？！
真綺
…………！
真綺
あれを見て。
鈴
あれ？さっきまで夜だったハズなのに！
鬼楼
でも、この青空、すごく綺麗！
鈴
ほんとだ……
真綺
この青空は、私が創り出した空。親友である、あなた達の命が続く限り、この青空も続く！あなた達が死んでしまえば、この青空も消えてしまうのよ！？
真綺
2人には、私に構わず、元気に生きて欲しいの。
鈴
そんな……
鬼楼
……ボクらが元気に生きて行くには、真綺！君がいなくちゃダメなんだよ！
鈴
そうよ！
真綺
でも、それではあなた達が梨花に！
鬼楼
……！梨花には、ボク達も気を付ける。だから、大丈夫!!!
鈴
そうよ！
だから、真綺は生きて！
だから、真綺は生きて！
2人
生きて！
真綺
……分かったわ、もう。でも……
大人になっても、 この青空の事は……
忘れないでね！
鈴
それから数年、
鈴
中学2年生だったあたし達も、今や大学3年生。
鈴
自立して、一人暮らしをしています！
鈴
ほんとはもっと、鬼楼や真綺と居たかったなー……
鈴
鬼楼は、大丈夫かな？
鈴
真綺は、元気に生きてるかな？
鈴
あたしは、あの懐かしい学校の屋上で、
鈴
思いっきり、叫んでやった！
鬼楼ーー！しーぬーなーよー！ 真綺ーー！ 元気にー生きろよー！
ありがとうございます
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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