求められた貴女

煌莉を含めた 4年前から動いていないグループチャット

煌莉が消えてから1年は、喧嘩の耐えない毎日だった

そこから仲間割れしてひとりずつで戦うようになり

肉体的 精神的に病んでしまった

でも、煌莉が戻ってきて

みんなが自信を取り戻してくれている

だからもう一度

SnowMagicの精神を統一させる

俺は震える手でこれを打ち込んで

夕方までに眠ることにした。

照 メッセージ送信前

照に呼び出された私は

当たり前のように照の部屋に行った

照は、私が戻ってきてすぐの時のような暗い顔はしていなかった

むしろ、自信に満ちた明るい顔だった

照の大きな手が私の小さな手を包み込んだ。

私がSnowMagicに加入直後

当時強かった鬼が倒せなかった時

大丈夫だ と手を握ってくれたのが照だった

その時のような温かい手

私はその手が大好きだった

照は棚からチョコレートを取り出した

私にはまだやることがあった

夕方までにコレをすませないと

私は翔太から康二について話を聞いた

回想 昨日の夜

私が建物裏の休憩スペースに座っていると

黒にオレンジがかったローブを着た人物が現れた

あれが康二なのか…？

変に痩せていて、笑顔がない。

康二は私の方を見て、微笑んだ

康二は、私と向かい合わせに座った

康二はうん と頷いた

顔を伏せて目を合わせようとしない。

康二は顔を上げ、私を見つめた。

康二は震えながら、何度も名前を呼んだ

康二は、手を伸ばして

私の頬を撫でた

康二は泣き出した

私は康二を抱きしめた。

康二は強い力で私のローブを掴んだ。

私の存在がいいものならば

この世界もいいものに

なりますように