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アース
…どうして
アース
そんなにこの人たちが大事なんだよ
マル
…さあ
マル
私だって分からないけど
マル
直感っつーの？
マル
…この人たちならどんな私でも認めてくれる気がしたから
アース
はは…偉く、なったもんだな
アース
お前は━━━━
マル
黙れ！
マル
…私はもう、あのときの私とは違う
サキャーダ
知り合いかよ
アース
幼なじみでね
アース
だからマル、猫眷属の存在は知ってたんだよ
アース
俺のこと知らないふりなんてしちゃってね
サキャーダ
ふーん
アース
アース
そうだね、サキャーダの言う通り今日はもうやめよう
マル
は？
アース
幼なじみのよしみだ
アース
…サキャーダが考えを変えたのも、気になるところだし
パチンと音が鳴る
その瞬間、一斉に薬が切れた
エマ
アルファ様〜、あたし眠っちゃってましたぁ
レオン
俺もだ、甘いもん食ったからかな
アルファ
…まあそういうことにしておこう
エマ
エマ
アルファ様！？
マル
アルファ様！大丈夫ですか！！
アルファ
…え？
ああそうか
私はまだ眠っているのだ
意識はあるけれど
私が眠ったのは睡眠薬のせいではない
それに対抗した魔力の量が大きすぎたから
熱が出たんだな
アルファ
…聞こえて、ないのか
レオン
寝ているというよりうなされてねーか？
マル
まさか…熱が！？
サキャーダ
おい、こっち連れてこい
エマ
えっ、わかった
マル
信用できない…
レオン
大丈夫だろ、お茶も出してくれたし！
マル
本当の問題はそこからなんですよ？知らないでしょうけど
レオン
何わかんねーこと言ってんだ、行くぞ！
アース
…なるほどねぇ
エマ
和室…
レオン
茶の店なんだから当たり前だろ
サキャーダ
そこに寝かせといて
マル
アルファ様、すごく熱いです…
マル
あの、私の水魔法で少し良好にできないでしょうか…！
レオン
おお、それいいな
サキャーダ
いや…
アース
ダメだな
マル
な、なんなんですか！
サキャーダ
これは魔力暴走で起こる熱だ
サキャーダ
下手に魔力で起こさない方がいい
マル
魔力…って、アルファ様が…？
エマ
そんなわけないじゃん！でも…こんな状況で嘘なんて、つくかな…ううん
エマ
じゃ、じゃあ誰かの魔力のせいとかは？
サキャーダ
…なくもない
マル
…魔力？
アース
…そういえばさっき
アース
外から魔力を感じた、よね？
サキャーダ
ああ
マル
そうでしたっけ…
アース
闇属性だから気づかなかったんだろ
アース
キミは水だから火や地しか分からない
マル
そうです…
マル
で、でも闇って━━━━！
アース
…ああ
アース
どういうことか、お前ならわかるだろ
マル
…っ
アース
…それで
アース
だから戦うのをやめたんだろ、サキャーダ
サキャーダ
…まあ
アース
あれは大きかった
アース
（だからって俺らに戦いをやめる必要はなかったのに）
アース
（…だってあれは）
あきらかに、このアルファという女に向けられた
悪意でできた闇の魔力だった
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