ー次の日ー
朝から頭が痛くて、
なんだか体もだるい、
だけど、授業遅れるの嫌だから なんて子供みたいな考えをして 学校に無理やり行った
だけど 頭痛の酷さが尋常じゃなく
授業自体が頭に入ってこなくて
今にも眠ってしまいそうな
めまいのような感覚が起こってきて
もうしんどすぎる、
その限界を迎えたのは
3時間目の頃だった
理科の実験があって
移動しなきゃ、
ギリギリの力を振り絞って 実験室へ歩いていく、
教室に着くと私はすぐに椅子を出して座り込んでしまった
実験、このまま受けてたら私 危ないんじゃ、
なんて思った時
誰かに声をかけられた
渡辺翔太
奈津菜はる
渡辺翔太
奈津菜はる
渡辺翔太
大丈夫じゃないよ、
だけど大丈夫じゃないって言っても、困らせちゃうだけだって
大人ぶろうと、強がろうと、
必死になっていた、
けど限界はすぐに迎えてしまった
「日直さん号令お願いします」
みんなが日直の合図で椅子から立ち上がっている中、
めまいでぐるぐるした視界の中 立ち上がった時、
足に力が入らなくて 倒れ込んでしまった、
もう無理、立てない、
頭痛もさっきより酷くなってて 体を起こすのも難しくて、
クラスがざわめく中
私は体のだるさと必死に戦っていた
その時、体がふわっと浮いた、
奈津菜はる
うっすらとだけ開けられた目で浮いた原因を探していると、
奈津菜はる
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺くんが、私を助けてくれてる?
少しだけ嬉しくて、
私はそのまま気を失った
あれ、私、寝てた、
体がまだ少しだるいけど、
重くなったからだを必死に起こす
渡辺翔太
奈津菜はる
渡辺くんが声をかけてくれたのに 私はびっくりして変な声で返事をしてしまう
奈津菜はる
渡辺翔太
奈津菜はる
奈津菜はる
渡辺翔太
渡辺翔太
渡辺翔太
少し黙る渡辺くん
渡辺翔太
奈津菜はる
渡辺くんが私のことを心配してくれた、??
なんだか嬉しい、
照れるな、
だけど、
こんな可愛くない姿、見られたくなかった、
せっかくならもっと可愛い私を見せたかった、
一番可愛いって思える私、
いつか渡辺くんは見てくれるかな、
渡辺翔太
奈津菜はる
渡辺翔太
奈津菜はる
渡辺翔太
奈津菜はる
渡辺翔太
奈津菜はる
渡辺くんとこんなに長く話したのは初めて
ドキドキして顔が違う意味で赤くなってないか心配だ
奈津菜はる
渡辺翔太
こうして
残りの授業時間を保健室で過ごして
楽しいけど、
ドキドキした時間
渡辺くんのせいで上がった体温
どう責任とってくれるのよ、
なんて言えないから、
代わりに言う
奈津菜はる
渡辺翔太
ふはっと笑う渡辺くんの笑顔は私を自然と笑顔にしてくれる
奈津菜はる
少し間を空けて
小さい声で言う
奈津菜はる
奈津菜はる
渡辺くんの顔が少し赤くなる
それを見てまた嬉しくなった私、
こういうこと、ほんのたまにはあってもいいのかもしれない、
ね、
続きのSTORYまで ♡200以上
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