この思いは必ず

ーえと家にて…ー

ふと時計を見る

12時

そう言って

ベットの中に潜り込む

ー次の日ー

そんな事を言いながら

私の顔を覗き込む

昨日のゆあんくんを思い出してしまう

『俺、えとさんだから好きになったんだよ？』

…やばい、

どうしよう

何故か意識してしまう

…苦手な人のはずなのに

…

放課後になり、

ゆあんくんが話しかけて来た

目をじっと見つめながら聞いてくる

私は落ち着いて聞き返す

グイっと私の腕を引っ張って来る

ちゃんとした男の子の手

それに少しだけ

分からない感情が

迫ってくる

疲れてもないのに

嘘をついた

そう言って

イタズラっぽく笑う

冗談のはずなのに

何故か勘違いしてしまって

頬が熱くなっていく

今度は真面目な顔

少しの間

沈黙が続く

その時ー、

…キィィイイッ！！！！

私の目の前に車が現れた

ドンッ

私は押された

その時

…ドシャッ

跳ねられる音

目の前には

血が出て倒れている

ゆあんくんの姿があった

目の前で起こっている状況が分からなかった

腕を持って軽く揺する

反応がない

急に視界がぼやける

私は

泣いていた

周りは

急いで電話をしている人

私を見ている人

目を伏せている人

…未だに状況が把握出来ていない

ゆあんくんは

救急車に乗って

病院へ連れて行かれた

涙がどんどん込み上げて来る

全部私のせい

私が周りを見なかったから

注意を払っていなかったから

ゆあんくんは私を庇った

目の前には眠っている君がいる

いつ起きてくれるの？

早くゆあんくんの笑顔が見たい

お医者さんは

身体には特に重症はないと言っていた

心配なのは

『記憶が残っているか』