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HIT MEN 〜少し変な俺らの日常〜

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HIT MEN 〜少し変な俺らの日常〜

第3話 - 始・仲間の危険【後編】

131

2023年07月02日

#snowman

しょこらどぉなぁつ🍩

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しょこらどぉなぁつ🍩

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ガチャ……

深澤

はい……、

渡辺

あ、どうもすみません。

渡辺

ラウールくんの大学で准教授をしています。

渡辺

渡辺と申します。

公園にはあいつの姿はなく、

俺はあいつが住む施設に来た。

勿論、殺し屋ということは隠して。

渡辺

ラウールくんは、今ご在宅ですか？

深澤

いえ……、

深澤

少し前に出たばかりです。

目黒

ラウールに、

目黒

何かあったんですか？

渡辺

あ、そうではなくて、

渡辺

ラウールくんに貸した資料を、

渡辺

今日返してもらう予定だったんです。

渡辺

でも、大学に来なかったので。

渡辺

明日使う資料なので、

渡辺

ないと困るんです。

深澤

そうだったんですか。

深澤

ラウールの部屋にあるかもしれません。

深澤

入って、探してみますか？

渡辺

はい。

渡辺

ありがとうございます。

ラウールの部屋に行き、

俺はあるものを持ち出して帰った。

そして、彼奴に電話をかけた。

プルルルルル……

カチャ……

阿部

はい、もしもし。

渡辺

俺だ。

渡辺

頼みがあんだけど。

阿部

え、またですか？

刑事時代の部下。

機械の知識ならラウールにも劣らない。

渡辺

今からデータを送る。

渡辺

それを解読して、

渡辺

こいつがどこにいるか情報を頼む。

阿部

えぇ……、

阿部

ちょっと翔太さん。

阿部

何企んでるのか知らないけど、

阿部

俺はまだ警察官ですよ？

阿部

そろそろ職権乱用で捕まりそうなんですけど。

渡辺

今はそんなこと言ってらんねぇの。

渡辺

何も聞かずにやってくれよ。

阿部

……分かりました…。

渡辺

大丈夫だって。

渡辺

バレなきゃセーフなんだ＿＿

ガタッ……

岩本

おい、渡辺。

岩本

お前またやってんだろ。

渡辺

……あ、

岩本

いつまでこんなことしてんだ？

岩本

犯罪だって、分かってるよな？

渡辺

はーい。

岩本

いいか？

岩本

次お前に会うのは、

岩本

お前を捕まえる頃だからな。

刑事時代の上司。

この人には俺のしている事がバレてる。

渡辺

ふっ………笑

渡辺

今まで捕まえられなかったくせに。

渡辺

できるもんならどーぞ、笑

カチャ……

ツー…ツー……

ラウールside

ラウール

ん……、

目を覚ますと、

辺りは埃っぽく、血の匂いがした。

昨日僕たちが齋藤を殺した場所だった。

ラウール

え……なに…、

ギチッ……ギチッ……

僕の手は後ろに回され、

椅子に縛り付けられていた。

足にもロープが何重にも巻かれており、

身動きが取れなかった。

　

目が覚めたか。

ラウール

………誰。

　

俺はお前らが殺した

　

齋藤の組でボスをしている。

ラウール

……、

　

あいつはブツの取引の仲介人でな。

　

あいつが持ってる情報が、

　

お前らに漏れた可能性がある。

ラウール

僕たちはただの殺し屋です。

ラウール

あの人を殺したのは認めますけど、

ラウール

何の情報も持ってませんよ。

　

……信用出来ねぇな。

　

情報漏洩の恐れがあるなら、

　

早いとこ処分するしかない。

ラウール

…僕を殺す気ですか。

　

そうだ。

　

お前も、お前の仲間も。

ラウール

翔太さんも、？

　

あぁ。

　

今俺の部下が探しているところだ。

ラウール

……あの人は見つからないですよ。

　

はぁ…？

ラウール

あの人の居場所は僕しか知らないので。

ラウール

どうやって探してるのか知らないですけど。

　

教えろ。あいつはどこにいる？

ラウール

教えたら僕のこと殺しませんか？

　

…考えてやるよ。

その時、

僕は微かに車の音を聞いた。

ラウール

……ふっ、笑

ラウール

あははは……笑

　

おい、何がおかしい……？

ラウール

いや、

ラウール

あなたって、

ラウール

とことんバカですね…、笑

　

……あ？

ラウール

僕が時間稼ぎしてるのにも気づかないとか。

　

……どういうことだ？

ラウール

あれ、聞こえません？

ラウール

車が走ってる音。

パァン……

その瞬間銃声が鳴り、

僕の近くにいた男が倒れた。

渡辺

間に合ったか？

ラウール

もう遅いです……。

ラウール

どんだけ時間稼ぎ頑張ったことか。

俺が撃った弾は足にあたり、

奴は身動きが取れなくなった。

　

お前……いつの間に……、

奴が足を抑えている間に

俺はラウールのロープを解いた。

ラウール

はぁ……痛かった。

渡辺

GPS、やっと役に立ったな。

ラウール

そうですね。

ラウールの耳に付けたピアス。

それは超小型GPSだった。

何かあった時のために、

俺にも同じものがついてる。

渡辺

お前の部屋から勝手に取ったから。

渡辺

いやー、データ解析に時間かかったわ。

ラウール

翔太さん機械音痴ですもんね。

ラウール

また誰かに頼んだんでしょ？

渡辺

悪いかよ。

ラウール

いえいえ…笑

ラウール

……いい事教えてあげましょうか？

ラウールは奴を見下ろし言った。

ラウール

GPSを壊す時は、

ラウール

スマホだけじゃなくて、

ラウール

小さなアクセサリーまで壊さないと。

ラウール

……まぁ、

ラウール

もう死ぬんで意味無いですけど。

　

やめろ………おい……、

渡辺

ラウール、やってみるか？

ラウール

いいんですか？

渡辺

外さねぇようにしろよ。

ラウール

はぁい。

　

やめろぉおぉおお！

パァン……

ラウール

一件落着ですね。

渡辺

そうだな。

渡辺

もうめんどくせぇから捕まるとかやめろよ。

ラウール

仕方ないでしょー、笑

佐久間

……やっとだ。

佐久間

やっと見つけた、

佐久間

渡辺翔太に、

佐久間

その横がラウール。

佐久間

俺の、次のターゲットだ。