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ニル
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斎
斎
南雲 与市
南雲 与市
天弓
天弓
ニル
ニル
ニル
〔2005年 4月 ✕日〕  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ まだ自我も芽ばえるより前の、当時2歳だった斎は "預ける"という名目で、児童養護施設(アルカマル)に捨てられる。
理由は知らない───所詮、子供がどうこう出来る訳では無いのだから
別れ際、親らしき二人が何とも言えぬ顔を浮かべていたのだけがぼんやりと残っているだけで それ以上は、何も思い出せなかった。
斎
運営を担う殺連に絶対服従する関係性。秘密裏に任務に与えられた児童もいて、使い勝手のいい駒として利用され 多くの命も消えていた。 人為的なORDERの創造の為、驚異的な身体能力や異能を有する為の酷い訓練も行われ、自分自身の人生を生きる事を許されてもいない。
斎
斎
心の通う者同士で助け合い、生きるか死ぬかの天秤を突き付けられる日々を 何とか生きている感じで過ごしている人物ら─── (↑当時まだ、5〜13歳層の楽や有月、熊埜御、ハルマなど)
しかし、僕だけは扱いが違った
皆は寮のような部屋で、少なくとも仲間と過ごせていた。 なのに、声を上げたところで誰にも気付かないような部屋に閉じ込められ、窓にも剛鉄の檻が付けられている。
時折出されることはあっても、その時は必ず 目に変な薬を入れられ、甘ったるい煙を吸わされて意識混濁状態に陥った挙句、気付いた時には部屋の硬く冷たいベッドで目を覚ましている感じ。
それが要因で、僕の瞳は変化するようになる
最初は何がトリガーなのかも分からず、薄暗い部屋で突拍子も無く瞳が淡く光り出すのが怖くて アイマスクのような両眼を覆えるものを常に付け、体育座りでベッド上の壁側へともたれかかっていた。
しかし徐々に、"不安感やストレス・怒り"といった"強い感情"が負荷として掛かる際に瞳の色が変化するのだと分かり、見るのが嫌だった鏡を割ることも無くなった。
殺連の職員(男性)
斎(3歳)
〔2006年 ✕月〕  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 何時も変わらない、外から僅かに聞こえてくる他の子らの声に耳を傾け この部屋でずっと過ごし1年が経過した。 3歳になった斎は、今までいた部屋から職員によって突如として出される。
しかし、今度は前より更に最奥に位置する部屋に閉じ込められ、怯えながら手を引く職員を見上げた。
ここには窓はおろか、照明となるような灯りが一切なく 朝も昼も夜も、時間を一切確認出来ない。
殺連の職員(男性)
ガタンッ
斎(3歳)
??
斎(3歳)
職員から乱暴な手つきで放り投げられ、手探り状態で床に手を付きながら部屋内を観察していた際 突如、暗闇奥からか細い悲鳴が聞こえ、思わず目を見開きながら少し身を引く。 何か黒いものが動いているのを確認出来たが、よく見えない
斎(3歳)
盗んできたペンライトを懐から取り出し、確認してみた。 するとそこには、みかん箱のようなダンボールを頭からすっぽり被った 推定11歳程の少年が、隅の方で縮こまっているではないか
斎(3歳)
斎(3歳)
??
再び手を伸ばして触ってみるが、頑なにそのダンボールを取りたがらない様子から 一旦諦め正座し、様子を伺うようにして顔を傾げる。
斎(3歳)
??
少年の発した"アイツら"とは、先程斎を連れてきた殺連の職員(殺し屋)らを指しているのだろう。 何かしらの酷い仕打ちを受け、精神的にもかなりまいってしまってると見た。
職員らでは無いことに気づくと少年は取り乱していた態度から落ち着いていき、それに合わせ斎も少し自分から距離を詰めてみる。
天弓(11歳)
斎(3歳)
天弓(11歳)
天弓(11歳)
斎(3歳)
何度か呼ばれはした名前。しかし、字が書けなかった
斎(3歳)
まだ幼くて脳足りんな頭を振り絞り、名前を告げてみる。 すると天弓は喜びを表すかのように、身振り手振りではしゃいで見せた。
天弓(11歳)
斎(3歳)
斎(3歳)
天弓(11歳)
グワシ(((がっちりホールド
斎(3歳)
ダンボール越しでも分かる程のはしゃぎようで、そのままギュッ…と力強く抱き締められる。 その拍子に先程から頑なに離さなかったダンボールがいとも簡単に落ちて、彼の素顔が明らかとなった。
黄色寄りの白髪で刈り上げツーブロックに、短めのショートマッシュの髪型。 そこには意外にも、ぱっちりとした光の無いシアンの瞳がある。 だが左目の方に顔の大部分を占める黒い眼帯が目に入り、僕の中の何かを掻き立てた
斎(3歳)
天弓(11歳)
自分と同じく、"特殊"に改造させられた眼
眼帯に触れる彼の仕草が、やけに切なく映る
天弓(11歳)
斎(3歳)
その言葉が耳に届いた瞬間、目から涙がボロボロと零れ 彼を無言で抱き締め返すことしか出来なかった。 今ここで、"普通じゃないけど強い繋がり"が生まれる─────
ニル
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南雲 与市
ニル
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