ねえ…
覚えてる?
私たちがまだ
お互いの一部だった
あの頃のこと
青が好きな私と
赤が好きなあなた
交わることなんて
無いと思ってた
「青が好きなのに」
「赤が好きなのにな?」
「どうして、こんなに」
「気が合うんだろう?」
「不思議だね?」
いつからだろう?
私たちはお互いに
相手を
自分よりも
大切な存在だと
想うようになった
それは恋愛から
不純なモノを
全て取り除いたように
澄み切った関係
目を見れば
お互いの体調が分かったし
「今日、具合悪いね?」
「まあね?」
言葉をかわせば
「もしかして…」
「あの事?」
「…そうだよ」
あなたの痛みは
私の痛みになった
笑わないでね?
今思うとあれは…
“秘密の儀式” だったんじゃない?
私たちの間に
女の子の輪の中に
オトコの子が混ざる前の
恋の練習
だからね?
あなたに彼氏ができた時
私、本当に
嬉しかったんだよ?
私たちやっと
この恋愛ごっこを
卒業できるんだって
「ごめんね?」
「いいの」
「本当に…」
「いいんだよ?」
ほんの少しだけ
悲しかったことは
2人の関係が 変わることじゃない
あなたが私の一部で
あなたが私の…
全てではなかったこと
誰にも見せない傷を 見せあって
心の痛みを分け合って
溶け合うほど強く
心を通わせたのに
それが
恋ではなかったこと
だけどね?
大人になっても思うの
恋よりも
愛よりも
ずっとずっと深い所で
私はあなたを
好きだと想ってた
コメント
15件
めちゃくちゃ素敵ですね! 一瞬で引き込まれました………。 フォロー失礼しますっ
凄い… めっちゃ引き込まれました!!!!😭😭😭天才ですねあなた… あの、不快だったらすみません…私今漫画を描きたいのですが、お話が思いつかなくて… だからお話を考えてくれる方を募集しているのですが、参加してくれませんか? 詳しくは私の投稿見ていただく方が早いのですが…お返事待ってます😊