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息抜きでチャット小説書くだけ

11 - もしも、あの恋が"普通"だったら?_めいくろ

♥

62

2024年02月15日

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くろ

─まあ、そんなとこか?

くろ

…っはは、面白いな

めい

めい

(─またあの子と話してる)

めい

(やっぱり気があるのかなぁ…)

今日も。

また、海音くんを見つめてしまう。

叶わないのか、叶うのか。

綱渡りみたいな恋の中に、僕はいる。

─きっかけは、些細なこと。

このクラスで2回目の、席替えのときだった。

めい

…初めて、隣になるね

くろ

華崎、だっけ?

くろ

よろしく

めい

…うん

めい

あんまり自分から話せなくなっちゃうけど…

めい

その時はごめんね

海音くんは、少し目を細めて笑った。

くろ

大丈夫、俺から話すよ

くろ

─ところで、顔赤いけど

めい

…へ?

くろ

…一目惚れ、ってやつか?

くろ

俺に惚れちゃ、勿体ないぞ

めい

惚れてはないよ

めい

…多分…

これを言ってしまっては、

─僕は、嘘をついたことになる。

めい

(なんでこんなにどきどきしちゃうんだろ…)

めい

(…中学での初恋、奪われちゃったかも…?)

教師

─2限、移動だぞー

教師

早めに準備しろー

─移動か。

今日こそは。

めい

海音くん、あのね─

クラスメイト

海音!

クラスメイト

ね、私と一緒に行かない?

くろ

…ん?

くろ

分かった

くろ

行こ

めい

…っ、あ…

くろ

…あ、華崎

くろ

どうかしたのか?

めい

あ…えっと、その

めい

…なんでもないよ、ごめんね

くろ

そうか…

くろ

じゃ、先行ってるな

めい

─うん

─誘えなかったな。

先を越されちゃった。

めい

(…まあ、仕方ないね)

めい

行くか…

まだ、少し肌寒い廊下。

人が多く混雑している中、

あの黒い髪を見つける。

めい

海音く…

─でも、遅かったみたいだった。

手と手。

繋がっているところを、見てしまった。

めい

─人の話す声の中、

ただ一つだけ。

彼の笑い声だけが、未だ鮮明に響く。

end

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コメント

2

ユーザー

後半で一気に畳み掛けると絶望伝わってきてヤバい… あんなに思いを抱えていたのに、たった一つの出来事で崩れるのがよく分かる

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