この作品はいかがでしたか?
62
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くろ
くろ
めい
めい
めい
今日も。
また、海音くんを見つめてしまう。
叶わないのか、叶うのか。
綱渡りみたいな恋の中に、僕はいる。
─きっかけは、些細なこと。
このクラスで2回目の、席替えのときだった。
めい
くろ
くろ
めい
めい
めい
海音くんは、少し目を細めて笑った。
くろ
くろ
めい
くろ
くろ
めい
めい
これを言ってしまっては、
─僕は、嘘をついたことになる。
めい
めい
教師
教師
─移動か。
今日こそは。
めい
クラスメイト
クラスメイト
くろ
くろ
くろ
めい
くろ
くろ
めい
めい
くろ
くろ
めい
─誘えなかったな。
先を越されちゃった。
めい
めい
まだ、少し肌寒い廊下。
人が多く混雑している中、
あの黒い髪を見つける。
めい
─でも、遅かったみたいだった。
手と手。
繋がっているところを、見てしまった。
めい
─人の話す声の中、
ただ一つだけ。
彼の笑い声だけが、未だ鮮明に響く。
end
コメント
2件
後半で一気に畳み掛けると絶望伝わってきてヤバい… あんなに思いを抱えていたのに、たった一つの出来事で崩れるのがよく分かる