この作品はいかがでしたか?
52
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日が暮れても明るい都市部。
灯る明かりは、ちかちかと視界の中を泳ぐ。
聖葉
聖葉
聖葉
そんなかげくんの身勝手さに呆れていたが、
普段見聞きしないような言葉に好奇心を踊らせているのも事実。
着けていたイヤホンの音楽に意識を集中させる。
どうも、下品な言葉は性にあわないのだ。
聖葉
聖葉
聖葉
掛けられたボードには、美味しそうなスイーツのイラスト。
食欲をそそるような説明書きに少しわくわくした。
聖葉
聖葉
聖葉
聖葉
そうして、振り返った時だった。
肩がぶつかる。
相手はいかにも酔っ払った、年上の男の人。
男
ぎろりと、まるで蛇みたいに僕を睨んでくる。
聖葉
聖葉
男
男
聖葉
男2
聖葉
男2
男
男
強引に腕を掴まれ、どこかへと引っ張られる。
聖葉
男
男2
自販機の明かりでやっと周りが見えるほど暗い。
どこかの駐車場に、連れてこられてしまったようだ。
男
男2
聖葉
男
男2
男2
聖葉
かげくん
─我に返る。
拳がじんじんと痛み、目の前には─
聖葉
気を失っているようだ。
複数回、殴られた跡がある。
かげくん
かげくん
かげくんは、倒れている人の頭を踏み付ける。
聖葉
聖葉
…納得がいく。
かげくんが一時的に、僕の身体を乗っ取ったのだ。
かげくん
かげくん
かげくん
聖葉
かげくん
かげくん
聖葉
かげくん
かげくん
かげくん
聖葉
聖葉
end
コメント
3件
痛みはかげくんじゃなくて聖葉に残るんか… 大変そう