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コメント
4件
あーもー最高
え、好き♡
みぅ🤍🥀です! 第5話、大我sideすごくいいですね…!慎太郎の乱入で一気に賑やかになったけど、その後二人きりになった空気感がたまらなかったです。「調子が狂う」って照れながら言う北斗に、私も胸がきゅんとしちゃいました。 最後の「俺のことでいっぱいにしにくる」って台詞、強気だけど本気な感じがして、大我の気持ちの変化がしっかり伝わってきました。明日が待ち遠しいですね…!
第四話
『夕陽の悪戯』
大我sideです
それでは
START
退屈だったはずの放課後が、最近、ほんの少しだけ待ち遠しい
あの日、樹とジェシーの鬼ごっこから逃げる途中で、偶然見つけた薄暗い図書室
そこで出会った後輩、松村北斗の存在が、気づけば俺の頭の大半を占めるようになっていた
大我
カウンターで静かにページをめくる北斗の元へ歩み寄り、机にイチゴ味のキャンディをコロンと置く
北斗
大我
ちょっと呆れたように眉を寄せる北斗を見て、胸の奥がトクン、と小さく跳ねた
いつも教室や中庭にいれば、周りにはたくさんの人が集まってくる
みんな俺の顔色を窺って、甘い言葉をかけてくれる
だけど、北斗だけは違う
俺を「学校の有名人」として特別扱いせず、いつだって等身大の『京本大我』として扱ってくれる
それが、どうしようもなく心地よかった
大我
北斗
大我
わざと露骨に頬を膨らませてみせる
俺がこうして駄々をこねると、北斗は困ったように、でもどこか優しく視線を揺らす
その反応を見るのが、今の俺の密かな癒やしだった
けれど、そんな二人だけの空間は、唐突に破られることになる
――ガラガラガラッ!!!
慎太郎
地響きでも鳴りそうな大音量とともに、引き戸が開いた
入ってきたのは、確か樹の後輩の...森本慎太郎
大きな荷物を抱えて、ドカドカとこっちに向かってくる
慎太郎
慎太郎
北斗
慎太郎
俺と目が合った瞬間、慎太郎は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして固まった
あはは、面白い
北斗は完全に「終わった……」みたいな顔をして天を仰いでいる
大我
大我
慎太郎
慎太郎
大我
人差し指を唇に当てて内緒のポーズをすると、慎太郎の目がさらに輝いた
慎太郎
北斗
頭を抱えて机に突っ伏しちゃう北斗
可愛い
これ、樹たちにバラされたら面倒なことになるかな
...なんて一瞬思ったけれど、そんな心配はすぐに消えた
髙地
奥の書庫から顔を出したのは、同じ3年の髙地だった
返却本を抱えた髙地は、俺たちの姿を見て、すぐに全てを察したように「やれやれ」と苦笑いを浮かべる
髙地
髙地
大我
髙地
髙地
北斗
机に突っ伏したまま、消え入りそうな声で呟く北斗
その綺麗な黒髪が夕陽に透けて、心なしか耳の裏までほんのり赤くなっているのが見える
――あ、可愛い
不意に胸の奥がチクンと跳ねて、俺は自分で自分の感情に驚いた
ただの面白い後輩、樹たちの鬼ごっこから匿ってくれた命の恩人
最初はそれだけだったはずなのに
大我
慎太郎
髙地
髙地
髙地が「やれやれ」と慎太郎の首根っこを掴むようにして、二人を出口へと連れていく
慎太郎は「北斗また明日なー! 京本先輩お邪魔しましたー!」と最後まで騒がしく手を振りながら、髙地に引きずられて出て行った
引き戸が静かに閉まり、図書室はまた、元のシンとした静寂を取り戻す
聞こえるのは、窓の外から微かに届く運動部の声と、俺たちの呼吸の音だけ
大我
俺が声をかけると、北斗はゆっくりと顔を上げた
眼鏡の位置を指先で少し直しながら、じとーっとした、だけどどこか拗ねたような瞳で俺を見てくる
北斗
大我
北斗
北斗
北斗は机の上に置かれたままだったイチゴのキャンディを、俺の方へと押し戻してきた
その頑なな態度が、なんだか俺を拒絶しているように見えて、急に胸の奥がざわついた
嫌われた、のかな
いつもなら「えー、なんでよ!」って笑って流せるはずなのに、なぜか言葉が上手く出てこない
学校中の誰もが俺の顔色を窺って、俺に嫌われないように必死になるのに、北斗の前では、俺の方がどうしようもなく余裕を無くしてしまう
大我
いつものトーンより、少しだけ低い声が出てしまった
覗き込むように北斗の顔を見つめると、北斗は気まずそうに視線を泳がせ、それから小さくため息を吐いた
北斗
大我
北斗
ぶっきらぼうに、でも少しだけ照れくさそうに言った北斗の言葉
それを理解した瞬間、俺の心臓は、樹たちから全力疾走で逃げていた時よりも、ずっと速いテンポでドクン、と跳ね上がった
本の内容が頭に入らないくらい、俺のことを意識してくれてるの?
大我
自分の顔が真っ赤になっていくのが分かって、俺は慌てて押し戻されたキャンディを手に取り、わざと口に放り込んだ
甘酸っぱいイチゴの味が、一気に口の中に広がる
大我
大我
北斗
真っ赤になって取り乱す北斗を見て、俺は胸の奥の甘い高鳴りを隠すように、とびきり意地悪で、とびきり本気の笑顔を浮かべた
あの日、気まぐれに飛び込んだモノトーンの世界
俺はもう、この静かな部屋の、この男の子から、目が離せなくなっている
♡ 💬 待 っ て ま す ⌒ ♪
雪村 麻耶🦇🩷 。🦅🖤
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