テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
頑張って早起きして いつもより15分早く家を出た
門の前にはまだ先生が立っていなくて 昇降口もいつもよりすいていた
rn
すでに登校していたrnと挨拶を交わす
教室には私たち以外誰もいない
rn
et
rn
et
目を見合わせて2人でにやりと笑った
クラスメイトたちが登校し始めて きた時廊下にurの姿が見えた
それを合図に一斉に構え紐を引っ張った
____パンパンパン!!
乾いた音が廊下までに響き渡る
クラッカーから飛び出した たくさんの紙吹雪
それを被ったyanくんは 目をまんまるにしていた
rn
rnが叫ぶと教室のあちこちで拍手がわく
今日は六月五日、yanくんの誕生日だ
yan
yanくんはいまだに状況を 飲み込めていない様子で私たちを見た
yan
rn
ur
urがyanくんの背中を押して yanくんの席まで連れて行く
そこはyanくんの席に変わりは ないけどいつもとちょっと違うんだ
yan
ur
urの言う通りyanくんの机の上には お菓子のタワーが建っている
それぞれでお菓子を持ち寄って 頑張って積み上げた
urの分は昨日のうちに rnに預けていたらしい
yan
固まっていたyanくんの 表情がふわりと綻ぶ
urが照れ隠しのように yanくんの方に手を回した
ur
ur
yan
仲間に囲まれてyanくんは幸せそう
私もそこにまざって 何度もおめでとうと伝えた
yanくんがこの素敵な仲間たちに次の 誕生日を祝ってもらう時私はもういない
だから来年の分も再来年の分も
これから先の何十年分のおめでとうを こっそりと17歳の誕生日に込めたんだ
et
先生にお礼を言ってから診察室を出た
定期検診のため訪れた病院
土曜日の診察は午前だけで正午を とっくに過ぎた廊下に人影はない
病院に来る時は晴れていたのに 外はすっかり雨模様
窓を打ちつける雨は徐々に激しさを 増して梅雨がやってきたのだと感じる
no兄とhrくんは今日は用事で 来られなかったから心配してるだろうな
帰る前に連絡しておこう
診察室前の椅子にカバンを下ろして スマホを取り出そうとした時
背後の扉が静かに開いた
振り返るとさっきの先生が立っていた
女医
女医
私が返事するよりも先に 彼女の口が再び開いた
女医
女医
et
私の問いかけに先生は答えない
無言、それは一種の肯定だ
et
女医
et
つい荒げてしまった声が 人気のない廊下に響き渡った
病院だと言うことを 思い出して声をしずめる
et
病気が進行しているのは 毎日の生活の中で感じていた
et
et
勝手なことを言ってることも 先生が私のことを思って 言ってくれてるのもわかってる
倒れたら周りの迷惑になることも わかってるけど私は.......
まだ日常を諦めたくない
明日のyanくんのバスケの試合だって 観に行かなくちゃいけないのに
et
病院という名の鉄格子の鳥籠の中は 息を止めるよりも息苦しい
病院をそばに感じるベッドの 上にはもう戻りたくないんだ
女医
私たち以外誰もいない廊下に 先生の声が静かに落ちる
そう、私たち以外誰もいない____
はずだった
???
コメント
13件
え!最後に誰か聞いてる... 敬語だからnaさんくらいだと予想するけど〜わかんないな みんなが予想してるyanくんだったらyanくん絶望するだろうな...
最後の人気になりすぎるー!!💓予想はyanくん!続き楽しみにしてます!!✨✨
最高です‼️最後の人誰だろう❓naさん、yanくん、rnさんの誰かかな❓予想はnaさん‼️