ディク
エル・ミラノリア
ディク
エル・ミラノリア
ディク
エル・ミラノリア
仰向けに倒れたまま起き上がることもできず、
無防備な状態でエルは連続して攻撃を受ける
ディク
エル・ミラノリア
ほぼ白目を剥いたエルは抵抗一つできず、体が悲鳴をあげる
ディク
ディク
ディク
徐々に痙攣し始め、体の限界がエルの精神をさらに食い荒らす
ディク
ディク
ディク
ディク
ディク
頭が割れそうなほどの痛みが身体中を駆け回り視点すら一致しない中のことだった
祓霊は無駄なこと?
私は小さい頃…
絵を描きたかった
でも兄様が…行方不明になったから急に中学生の時に祓霊に関わることになった
そのせいで私の人生は死と共に歩むことになった
そもそも論、祓霊が好きな人は多分いない
善意で祓う人、
生きるために祓うしか無くなった人、
何かの復讐のために祓う人、
生計を立てるために祓う人、
人生に失敗したから祓う人…
動機も様々で意識も様々だけど…
私は誰にも当てはまらない
私は、ミラノリアに生まれたばかりに被害にあった…
「家系の都合で祓う人」
になる
誰にも言わないし言えないけど…
私の人生そのものを捻じ曲げてまで…
数えきれないほどの夢と楽しさと希望を捨てて…
数えきれないほどの涙と苦しみと絶望を抱えて来た
それなのに…
それなのに…
祓霊は無駄なこと?
いや、わかるよ
意味なんて何度も考えた、
人一倍なんて量じゃ収まらないレベルで自問自答したよ
ねぇ…
やめてよ…
私の人生を…
私の人生そのものを…
無駄なことだなんて言うな…
もうやめて…
私の生き様を…
私の…
私の…
エル・ミラノリア
エル・ミラノリア
エル・ミラノリア
エル・ミラノリア
は?
え?
ありえない…
なんで…
なんで私の上半身と下半身は…
繋がってないの?
唐突にエルを激痛が包み込む
エル・ミラノリア
エル・ミラノリア
エル・ミラノリア
エル・ミラノリア
エル・ミラノリア
エル・ミラノリア
エル・ミラノリア
エル・ミラノリア
エル・ミラノリア
エル・ミラノリア
形容するにはとても心苦しいため単刀直入に表現する
19歳と言う若さで、 エル・ミラノリアは死んだ
ブチッ