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凛花
マイキー
彼は″そこ″に着くと同時に明るい声でそう言った。
凛花
そう言いながら
私はポケットから出した棒付きキャンデーを口にした。
ドラケン
ドラケン
ドラケンが答え、私たちは少し冷たい風のなかを進んだ。
授業中だからか、妙に静かな廊下に足音が響く。
そんな中、呟いたのは彼だった。
マイキー
彼がそう言った瞬間、後ろから声がした。
3年生
ドラケン
3年生
3年生
ドラケン
ガンを飛ばしているドラケンを横目に
私は棒付きキャンデーを口の中でコロ、と転がした。
3年生
3年生
この人たちはドラケンに恐れをなしたのか、後ずさった。
…静かな廊下で騒いでいる奴らを見て、私は少し苛立ちを感じた。
凛花
凛花
3年生
私はそう呟いて男の体に掌底を入れた。
3年生
スパァンッ
と音を立てて男は私の目の前で倒れた。
ドラケン
ドラケンは少し黙った後、そう呟いた。
凛花
凛花
ドラケン
凛花
だって私は元々喧嘩する気ないし。
ドラケン
ドラケン
ドラケンは少しため息をついて、男たちを殴り始めた。
3年生
そんな声が響く中、彼は靴音を響かせていた。
マイキー
彼は2年生の教室を見つけたのか、そこにあったドアを勢いよく開けた。
マイキー
マイキー
彼は少し嬉しそうにそう言った。
武道
武道は割と後ろの席で驚いたような顔をしていた。
私は一度棒付きキャンデーを手に持ち、冷やかすような声で武道に話しかけた。
凛花
武道
武道は少し緊張したようにそう返した。
と、思ったらドラケンが武道に絡んでいた。
ドラケン
武道
マイキー
武道
マイキー
武道
私は少し武道が可哀想に感じて、会話に入りこんだ。
凛花
私たちの周りは一定の距離が置かれ、誰一人として人がいなかった。
そんな空間に、カツカツと靴音が響いた。
日向
凛花
私は少し驚いた。
なぜなら、靴音と共に現れたのは不機嫌な顔をした一人の女の子だったから。
武道
凛花
武道
どうやら武道は知り合いのようで、私の方を一瞬見て彼女に視線を向けた。
武道
…ヒナ、なんて親しそうな呼び方が聞こえて
私は少し武道とヒナと呼ばれた彼女の関係を悟った。
日向
彼女は変わらず不機嫌そうな顔で
自分の右手を挙げたかと思えば、
パァンッ
と高い音を鳴らして彼の頬を叩いた。
武道
武道は世界の終わりのような顔、
ドラケン
ドラケンは怒った顔、
マイキー
マイキーはいまいち感情が読み取れないような顔と
みんなそれぞれの顔を浮かべていた。
対して私は、
凛花
どんな顔をしたらいいのか分からず、拍子抜けしていた。
日向
日向
彼女は静寂を切り裂いてそう言った。
武道
武道
武道はそう呟き、何かに気づいたような顔をした。
そのまま彼らが去ろうとした瞬間、
ドラケンが彼女の華奢な腕を豪快に掴んだ。
ドラケン
ドラケン
ドラケン
ドラケン
ドラケンは怒りを押し殺したような声で呟いていた。
日向
彼女は何かとんでもなく恐ろしいものと出会ったような顔をしていた。
…………″あの″ドラケンが素でこんなことをするはずがない。
私はなんとなく、″それ″が理解できた。
日向
ドラケン
日向
日向
日向
日向
日向
彼女は震えた、でもきちんと芯が通った声でそう叫んだ。
凛花
すると今度は武道が身長差があるドラケンの肩を掴んだ。
ドラケン
武道
彼は消え入りそうな声で何かを言った。
ドラケン
武道
武道
武道
その瞬間
ガリィッ
という何かが砕けるような鈍い音がそこに響き渡った。
武道と女の子が体をビクつかせ、恐る恐るコチラを見ていた。
私は一瞬何が起こったか分からず、黙ってしまった。
ああ、そうか。
今の、私が出したのか。
その証拠に私の足元にはさっきまで食べていたキャンデーの棒が落ちていた。
……やってしまった…
…なら、私がやることはただ一つ。
私は覚悟を決め、できる限りの低音をその場に響かせた
凛花
凛花
私はその瞬間、大きく息を吸い
言葉を放った。
ふざけてんのはテメェらだろうが!!!
武道
日向
彼らはこの時までで1番つらそうな表情を浮かべた。
だが、ここで私は止まる気はなかった。
凛花
武道
武道は少し涙目になり、息を整えていた。
凛花
私は静かな空間の中、キャンデーの包み紙を開いた。
武道
すると武道は覚悟を決めたような顔をした。
武道
ドラケン
ドラケンがそう言った瞬間、その場に緊張が流れた。
マイキー
マイキー
彼が、ついに口を開いたのだ。
マイキー
マイキー
武道
武道
武道
彼に脅されたが、武道はそう言い切った。
マイキー
武道
マイキー
そういい、彼は武道に拳を向けた。
武道
マイキー
武道
マイキー
マイキー
その瞬間、彼は満面の笑みで武道にそう言った。
私はつい楽しくなり、彼に続けて口を開いた。
凛花
武道
私は武道に向かってニカッ、と笑いかけた。
武道
日向
日向
日向
彼女は校庭に出た瞬間か私たちに向かってそう叫んだ。
日向
マイキー
マイキー
日向
彼女と彼が話しているのを横目に、私は2本目のキャンデーに口をつけた。
話し終わったようで、私は彼女に声をかけた。
凛花
少しの記憶を辿り、私はそう言った。
日向
彼女は少し緊張しながらそう答えた。
私は申し訳なく思い、謝った。
凛花
日向
日向
彼女は拍子抜けしたような、でもまだ少し怖がっているような声でそう話した。
凛花
私は少しおかしく感じ、笑みを浮かべた。
凛花
凛花
日向
日向
日向
日向
凛花
凛花
マイキー
彼は焦ったように私にそう言った。
日向
彼女は可愛い顔でくしゃっと笑った。
凛花
凛花
私は友達になりたくて、彼女にそう言った。
日向
凛花
【ヒナの心】
日向
日向
日向
日向
日向
日向
【終】
マイキー
ドラケン
武道
私がケータイを操作している間、3人は何かを中良さげに話していた。
凛花
日向
ヒナが操作しているのを見ていると
視界の端でドラケンと彼が話し、
マイキー
ドラケン
マイキー
そして突然赤面している様子が見えた。
凛花
日向
私は何を話しているのか気になったが、ひとまずヒナが先だ。
凛花
凛花
日向
ヒナは恐る恐るそう聞いてきた。
凛花
日向
凛花
凛花
私はそう言うの気にしないタイプだし。
日向
凛花
凛花
日向
日向
彼女は可愛く、それでいて華やかな笑みを浮かべた。
凛花
凛花
武道が惚れるのも納得だ。
日向
武道
日向
日向
…デート…、
凛花
日向
マイキー
凛花
私は少し驚いた。
ドラケン
武道
全員納得か。
………それにしても…、
…デート…、ねぇ…、
マイキー
マイキー
凛花
そう言い綺麗な金色の髪を風に靡かせていた彼が、
いつもより格好良く映ったのは、私の思い込みだろうか。