玖穏 .
ん ..
ココ 、何処 ?
あ 、起きた ?
おはよ 、玖穏
玖穏 .
だ 、誰 .. ?
不破 湊 .
湊
湊君って呼んで
玖穏 .
湊 、くん ?
湊
そう .
湊
かわえ ~ なぁ ♡
やけに重い足を見ると
足枷が付けられていた .
玖穏 .
なにこれ ..
湊
ん ~ ? 足枷 .
湊
逃げちゃわないように .
ようやく悟った .
嗚呼 、僕
誘拐されたんだ .
その瞬間から
じわじわと恐怖が
心を締め付ける .
玖穏 .
ッ .. ぁ ..
玖穏 .
( 怖い 、助けて )
湊
そんな怖がらんといてよ
( ガチャ )
明那
不破っち ~
明那
あれ 、玖穏
起きちゃったんだ
起きちゃったんだ
玖穏 .
ッ ..
明那
怯えてんのか ~ わいい ♡
湊
マジで可愛いよな
明那
でも 、今
起きてられると
起きてられると
明那
困るんだよね .
注射を取り出す男 .
明那
ねんねしよっか .
昨日 、打たれたヤツだ .
嫌だ ッ 、
明那
じっとしてたら
痛くないからね .
痛くないからね .
僕は 、声を振り絞って
言った .
玖穏 .
お願い ッ .
大人しくするから
大人しくするから
玖穏 .
打たないで .. ?
明那
...
明那
仕方ないなぁ .
玖穏 .
いいの 、?
明那
だってそんな可愛い顔でおねだりされたら
明那
断れないじゃん .
湊
やな .
安心したせいか
また眠くなってきた .
湊
眠たいんか ~
明那
寝かせてあげよっか .
( ガチャ )
2人が部屋を去って
僕は 、ベッドに
寝転んで
うとうとしながら
ぼんやりと考えた .
玖穏 .
( 僕どうなるんだろ .. )