雪哉
あのー陛下?
雪哉
勝手に外出するのやめろと何回言ったと思いますか??
雪哉
澄尾さんも止めてください……
澄尾
すまねぇな雪哉…
澄尾
那月彦を抑えんのは無理だった…
若宮(那月彦)
別にいいじゃないか
若宮(那月彦)
バレなければ
雪哉
バレてますから!
雪哉
大臣勘づいてますから!
雪哉
追っかけてきますよ!?
若宮(那月彦)
まあまあ
若宮(那月彦)
2人が何とかしてくれるのだろう?
雪哉
……貴方のその綺麗な顔殴ってあげてもいいんですよ
澄尾
ま、まあまあ俺がなんとかすっから
雪哉
甘やかすのも良くないんですよ!
若宮(那月彦)
まあ澄尾が何とかしてくれるならそれで……
雪哉
良くないですからね!?
澄尾
それより本当に追っては来てるのか?
澄尾
姿はないが
雪哉
殿下の姿を見て朝廷に知らせようとした輩がいたんです
澄尾
本当か?
澄尾
そいつ、どうした?
雪哉
勿論説得して知らせないようにさせましたよ
若宮(那月彦)
脅迫の間違いだろう?
雪哉
ははっそんな事はしませんって
澄尾
怖いなお前……
雪哉
どれもこれも殿下のせいですからね?
若宮(那月彦)
すまんすまん
若宮(那月彦)
これからはもっと隠密に行動しよう
雪哉
そういう事じゃなくて!
雪哉
俺は外に出るなと言ってるんですけど!
若宮(那月彦)
何故だ?
雪哉
外出なら認められている時にして欲しいんですよ
雪哉
他の時に外に出られると探さなきゃ行けないんですから……
澄尾
那月彦、少しは自重しようぜ
若宮(那月彦)
だがなぁ
若宮(那月彦)
朝廷にずっといると息が詰まりそうでな
澄尾
それは分からんでもないが……
澄尾
お前充分羽根伸ばしてんだろ
若宮(那月彦)
なんの事だ?
雪哉
殿下……
若宮(那月彦)
それよりも腹がすいたな。
若宮(那月彦)
帰ろうとしよう
澄尾
そうだな
雪哉
……俺はもう蝉なんて食いませんからね
若宮(那月彦)
え、そうなのか
雪哉
残念そうな顔すんな!
雪哉
すっごく不味かったんですよ!?
澄尾
蝉食ったのか……?
雪哉
食べさせられたんですよ……
若宮(那月彦)
そんな事もあったなぁ
雪哉
他人事ですか!?
澄尾
雪哉……ご愁傷さまだな
雪哉
本当にそうですよ……