君が幸せで居るならば

mfさんが倒れたと聞きました

作者のこのことに関しての 個人的な気持ちはコメ欄に 載せておきます

わんくっしょん💨💨

🗣️本作品はnmmnです

🗣️実在する歌い手様のお名前を お借りしています

🗣️腐発言はここ以外では お控え下さい

暗転

明転

真っ暗闇の中に居た そこに貴方が現れた

白い花が貴方に降りかかり、 貴方に触れれば花は 青に変わった

色鮮やかとは言い難い でも、目に優しい青色に

貴方は黒い花を手折ると、 こちらに手を 差し出した

豊かな唇が、 開いて閉じた

目を開くと、 先程の花とはかけ離れた 汚い白が見えた

嗚呼、 こっちに帰ってきて しまったんだな と実感して嫌だ

でも、温もりを感じる 左手に目線を移すと

何よりも綺麗な白い手が、 揺蕩っていた

僕と目が合った眠たげな目が ゆっくりと細められた

雑言であったというのに、 それが酷く嬉しかった

天月はいふんあまつき はいふんくん ハムハム坂田 はなたれぬき様

に僕は只今お説教されています

今回の件は僕が悪い、 そして周りにまで 心配をかけた

そんなの分かって いたんだけどさ どうしても＿…

あと少し、 あと少しだけだからって また 欲を出してしまった

前回の時もそう 自分の限界を 何処までとか 決めないでやるから

一方の貴方は 宇宙が詰められたビー玉 みたいな 目をしてスマホを弄っている

んー…どうやら味方になっては くれないようです

ま、当たり前か

半笑いのさかたん いや君相方だろ 一番止めるべき立場だろ とめてよ

あまちゃんの嘘つき 知ってるんだからね、 今日は天文部のお仕事 あったじゃん この前言ってた

2人も嘘つき 2人で久しぶりに 過ごせる休みだって さかたん何週間も 前から楽しみにしてた

また、 嘘を吐かせてしまった

その事実が痛くて

バタフライエフェクト 不意に浮かんだ

もし僕があの時、 無理してなかったら もし僕があの時、 倒れてなかったら

今頃皆は、そらるさんは 何をしていたんだろう?

何時もと変わらない日常を 幸せを 感じていられたんだろうか

誰も好き好んで、 周りの注意も聞けない 成人男性の為に 病院なんて来たくないよな

…何か、やだな… こんなこと 考えてる自分も嫌だ

段々おかしくなってきた

掛け布団をぎゅっ、 と握って俯く うん、この方が楽

優しいテノール 優しい青色

何よりも儚げで 綺麗な白色の手 鋤くように 撫でてくれる優しい手

え、そんな 貴方にだって 作業があるでしょ？ 無理させたくない

そう続けようとすると、唇に そらるさんの 人差し指が当たった

いっ、いっしょ…

じんわり、頬が熱くなる きっと顔もだらしなくなってる そんな自分の顔が予想出来て

同時に天月くんと うらさかはいそいそと 準備をして、 最高の笑顔を最後に 僕に向けて

病室を出ていった

怒られる準備は出来ている さっきは僕が 目覚めたことの方が勝って 怒られなかったけど

絶対怒ってる

だって約束、したのに僕 破ったから

え

背中に腕が回って、 それが背で絡まる気配 抱き締められてるんだ

そんな儚げな吐息に混じる 静かな嗚咽を 耳元でダイレクトに耳にして

ふと、 先程の夢のような空間での 貴方が甦る

守る？

何時の話をしているの そらるさん

嗚呼…あの時のことか 僕が永遠であろうと あの時思っていた暗闇

ただ踞って泣く僕に ｢歌おう｣と 差し出してくれた絹のような 白くて今にも消えそうな手

その時、 僕に抱き着いた時であろう ベッドにながっていた そらるさんの スマホが目に入った

あまちゃんうらさかが 来たときから 見ていたのはこれ…?

そこにはとある女の子のTwitter 画面が映っていて

[まふくん心原性とか 言ってたけどホントかな?? 調べてみたら、 心原性って容態が悪化して 死ぬかもしれないって＿…]

…これ、か

そうなんだ 僕はまふまふであるから

だから貴方の隣に居れる だから貴方が泣いてくれる

全ては｢まふまふ｣であるから 何を言ってるんだよこの女の子は

俺はそんな簡単に死なないよ 死ねないよ

幸せとは と問われれば、 僕は貴方だと答えた

何時でも僕に 幸せを運んできてくれるから

でも貴方にとって僕は何なの? 貴方を泣かせた 罪深き僕を許してください

無理なんてしないで良いから 作業が忙しくなるくらいなら、 無理に 案件なんて引き受けなくて良い

たまには俺だって手伝うよ、 頼ってよ

俺何時でも暇だから 遠慮なんてしないでよ

一心同体だって お前は言ってくれたけど こんなの全然違うじゃん

After the Rainじゃないじゃん、 ただのそらるまふまふじゃん

今回は失神で済んだけど、 次またあったとき、 今度はもう目を 覚ましてくれ なかったら?

そんなの考えたくないよ てか考えさせるなよ

あれ俺何言いたかったんだっけ? ほらねまふまふ 俺は只のおじさんで 歌も特別上手くないし

お前みたいに 要領が良いわけでもないの でもさ、 お前が幸せなら健康体なら 俺は構わないの

だからさまふまふ １人でいかないで＿＿…

『１人でいかないで』

最初は憧れの先輩 次は恩人 その次は相方

そして友人、親友

恋慕

愛する人

１人でいかないで 貴方の辛いこと苦しいこと 全部俺が背負うから

そう決意して始めて 最近は忙しくなった俺

貴方に何かあった時、直ぐに手が 回るように

そんな不純な動機もあったけど、 もう半分は自分の為で

努力すればするほど、 海外の方とかにも 存在は知れて

沢山の人がおふざけ動画、 下らないTwitterの 呟きを見てくれるように なって

[貴方/お前が幸せで居るならば この身だって捧げる覚悟だから]

そう言って笑うそらるさん 僕の言葉が先回り 出来るくらい、ずっと 僕の近くに居てくれた人

ふふっ 思わず笑った僕に デコピンという名の 口づけが１つ

この幸せだけは 絶対に壊せない 壊させない