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気づいたら終わってた
初めての初恋が
もう、あの頃には戻れない
だから
もうなかったことに
したかったな
俺付き合うことになったんだ
突然に送られてきた
1件のメッセージ
その一言がショックで仕方なかった
それでも自分の気持ちを抑えて
返信をする
そうなの?! おめでとう!
これが
悩んで悩んで
涙腺がボロボロ状態でも
頑張って打ったメッセージだった
もう何もかも溢れて
止まらない
吐き出してしまいたいぐらい
悔しくて悔しくて
辛くて__
でももう終わったんだ
家の中が苦しくて
気づいたら家の外に出ていた
真っ暗で静かな空の下
その虚しさは
今の私にぴったりだ
涙で視界がぼやけてる中
無意識に彼との思い出の場所へと
足を運んでいた
彼との思い出が蘇る
. . . あぁ、好きだったのにな...
もう過去形の形になっちゃうなんて
理解したくないのに、 受け入れたくないのに、
もう受け入れてるようで
嫌になる
ベンチに座って
永遠に出てくる涙が垂れないように
夜空を見上げる
来なければよかったな
少し後悔する
ピロロン
静かな公園にLINEの着信音が
響き渡った
見たくもなかったけど
手持ち無沙汰の私は
恐る恐る彼のメッセージをみた
おう、ありがとな お前も好きな人に気持ち伝えろよ?
好きな人に好きな人のことを話したのは
バカだったのかもしれない
もし私に彼と同じように
勇気というものがあったら
とっくに伝えられてたのかな
こんな気持ちにならなかったのかな
まだ君に好きの2文字も
伝えられてないのに
...もう帰ろう
こんなとこにいたって
苦しくなるだけ
後ろで星が流れたことも知らずに
その場を立ち去った
気づいたら出てこなくなっていた
涙と一緒に
私の恋は幕を閉じた