「ねぇ、本山くん。私を殺して?」
一人の少女が僕に向かって言った
見覚えがあった
その顔に
聞き覚えがあった
その声に
その少女に触れようとした途端
目が覚めた
今日は12月17日
身体中に汗が滲んで
白いシャツから肌が透けている
本山 章太
本山 章太
本山 章太
それにしても嫌な夢だ
夢の中で見た少女は
僕の通う高校の生徒会長だ
なんで彼女が...?
本山 章太
本山 章太
本山 章太
その日は何事もなく時間が過ぎた
一週間後
あの夢から一週間経った
しかし何も起きていない
本山 章太
自然とそう思うようになっていた
だが、その日その思考が変わった
生徒会長
本山 章太
本山 章太
生徒会長
本山 章太
生徒会長の彼女とは
昔からの幼馴染だ
一緒に帰ることなどよくあることだ
だが、何故だろう
とても嫌な予感がする
本山 章太
生徒会長
本山 章太
生徒会長
本山 章太
本山 章太
生徒会長
生徒会長
本山 章太
ここで僕は予感が的中したのを悟った
生徒会長
本山 章太
生徒会長
本山 章太
生徒会長
僕は迷った
彼女の為に殺すか
自分の為に殺さないか
数分考えて答えが出た
本山 章太
生徒会長
本山 章太
生徒会長
彼女は鞄からナイフを取り出した
生徒会長
本山 章太
生徒会長
本山 章太
本山 章太
どんどんと息が上がるのが分かる
心臓の鼓動も早くなり
身体中震えている
本山 章太
生徒会長
ザクッ
僕の手には肉を切る感覚が伝わった
その肉と思われしものは
間違いなく彼女だった
生徒会長
本山 章太
本山 章太
生徒会長
生徒会長
生徒会長
そういい彼女は目を瞑った
僕は彼女の手の中にあるナイフを
奪うように取り
走った
警察署の前に行き
僕は自首した
しばらくして僕は彼女の母親に会った
泣いていた
僕は何も出来なかった
彼女の母は僕に1つの封筒をくれた
それは手紙だった
僕はそれを見て泣いた
何度も泣いた
あの時出なかった、堪えていた
抱え込んでいた思いが溢れ出した
章太へ
この手紙を見た時あなたは
きっと後悔していると思います
後悔しないでください
私は病気でした
いずれ死んでしまう
そんな病気を患っていたのです
病気で死ぬくらいなら
大好きだった章太に殺して欲しかった
私がちゃんと説明していたら
章太は後悔しなくて
済んだのかもしれません
ごめんね、言葉足らずで
ーー最後にーー
私を殺したことを悔やまないでね
私は章太のことが好きでした
毎日笑顔で楽しそうにしている
そんな章太が大好きでした
ごめんね。死んでからで
私の事なんか忘れてね
私の事なんか忘れて章太は
好きな人を作って、恋人になって
結婚して、幸せな家系を作ってね
それが私の願いだから
私からの一生のお願い
奏芽より
PS:後悔してくれてありがとう
ずっとずっと大好きだよ
コメント
2件
物語なのに自分まで本山くんと同じ情景(?)に包まれました👏🏻 表現の仕方尊敬します🤔