テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
眠狂四郎
さつまいも

262
灰谷くんが転校してきて早1週間
明日から夏休みが始まる
担任
担任
先生の声はほとんど入って来なかった
窓の方を向くと灰谷くんと目が合った
灰谷 竜胆
相変わらずなんて綺麗な目で私を見るのだろう
なんでもないよ、と口パクで返す
灰谷 竜胆
彼は微笑んでそっかと口を動かす
灰谷くんとはあれから一緒に登下校したり、 時々連絡を取り合ったりしている
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
担任
クラスメイト
そんなクラスメイトの話を聞いて やっぱりモテるんだと思うと同時に
なんでこんなに私に構ってくるのかと 不思議に思う
灰谷 竜胆
あの目で窓を見つめて何を考えているんだろう あの目に何をうつしているんだろう
遥
いつもより早く帰れたことに 胸を弾ませる
明日から涼しいクーラーの効いた部屋で 過ごせるなんて幸せすぎる
店員
1人じゃあんまり寄らないコンビニで 新作のアイスを選ぶ
これは1学期がんばった私へのご褒美
店員
アイスを開けて蓋をそのままコンビニの ゴミ箱に捨てて帰る
遥
さっき買ったお気に入りのグミを鞄にしまい 新作のアイスを口にいれる
遥
夏にぴったりの爽やかなアイスは 私の帰り道を彩る
灰谷 竜胆
遥
またこいつは、
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
遥
もう一緒に居ることに違和感はほとんどない
窓見てたさっきの灰谷くんは何処に行ったの
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
遥
灰谷くんは私がよそを向いた間に アイスを食べる
遥
灰谷 竜胆
遥
関節キスじゃんこんなの
遥
アイスを取られたことよりも 灰谷くんとの関節キスが恥ずかしくて どうしたらいいか分からない
灰谷 竜胆
目の前の灰谷くんが何も気にしていないところが またむかつく
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
これ以上どーしたらいいか分からなかった私は 素直に灰谷くんにジュースを奢らせた
灰谷 竜胆
遥
ベンチに腰をかけていると灰谷くんが りんごジュースをくれた
遥
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
遥
きっと全然反省していない彼を横目に ジュースを流し込む
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
じっと私が飲んでいるジュースを見つめている彼に 質問してみた
遥
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
遥
そーいえば1週間ずっといるけど 彼のことなんにも知らないな
知ってるのは、目が綺麗で、アイスが好きで、近くに住んでること
灰谷くんは沢山私に質問をするけれど 私は何もきかない
バイクのアイコンだけど好きなのか、 あの写真は誰なのかも知らない
誕生日も、好きな食べ物も、嫌いな映画とか 性格とか、家族構成も、名前の由来も。
転校してきた理由もしらない
遥
灰谷 竜胆
遥
知らないことが多すぎて 何を聞けばいいのか分からない
遥
灰谷 竜胆
遥
遥
もっとほかにあっただろ、
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
灰谷くんなりの気遣いが優しかった
遥
遥
遥
灰谷 竜胆
灰谷 竜胆
遥
少しずつ、少しずつ 彼のことを知っていく
ちょっとだけ、夏も楽しいかも
灰谷 竜胆
遥
灰谷 竜胆
遥
遥
遥
灰谷 竜胆
こんなに色々知って、 毎日話している彼のことを今更 苗字でなんて呼べる気がしなかった
遥
母
荷物を置いて床に腰を下ろす
遥
お礼しとこっかな
遥
なんてタイミングのいい人なのかな
竜胆くん
はるか
はるか
灰谷 竜胆
なんて返せばいいのか分からなくて いつも通り既読をつけて閉じた
遥
もうちょっと話題振れば良かったかな
遥
遥
明日から学校休みじゃん
遥
なんてタイミングなんだろう
なんでだろう あんなに待ち遠しかった夏休みが まだ来ないで欲しいと思ってしまうのは