TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

東の国の青薔薇王子

一覧ページ

「東の国の青薔薇王子」のメインビジュアル

東の国の青薔薇王子

7 - 俺の王子様は

♥

746

2024年05月28日

シェアするシェアする
報告する

えびえび

コンニチハ!

えびえび

お待たせしました最終話です!!

えびえび

彰冬が遂に結ばれる!!

えびえび

では、どうぞ!!

⚠BSS要素あり⚠

⚠瑞希がアキトを「アキトくん」呼び⚠

(何故かというと、瑞希は公式では絵名と知り合ってから彰人のことを知ったから「(絵名の)弟くん」呼びなのですが、このストーリーではアキトと知り合った後に絵名のことを知ったという設定なので、アキトを「アキトくん」呼び、絵名を「(アキトくんの)お姉さん」呼びしているという訳です)

細かくてすみません

馬車の中

アキト・シノノメ

…冬弥様、大丈夫ですか?

冬弥

…大丈夫だ…!

冬弥

今日の為にダンスの練習も、身嗜みの勉強も頑張ってきたしな

アキト・シノノメ

…いや、そっちじゃなくてですね…

冬弥

……?

アキト・シノノメ

その、お気持ち的に…?

冬弥

………あぁ

冬弥

問題ないぞ…

アキト・シノノメ

(声のトーンダダ下がり…分かりやす…)

アキト・シノノメ

そういう割には、お顔が暗すぎませんか?

冬弥

……

アキト・シノノメ

オレがどうしてやるってことも出来ませんが…悩みを聴くくらいなら…

冬弥

……

冬弥

…本当は嫌なんだ

冬弥

今日、パーティーに行くことも、婚約者を決めることも、結婚することも、王の座を継ぐことも…

冬弥

陛下の…父さんの言いなりになるのが嫌なんだ

アキト・シノノメ

………

冬弥

でも、兄さん達はきちんと王の座を継いだ

冬弥

俺に王になる以外の選択肢はない

冬弥

これは俺が第3皇子として産まれてきた宿命だ

冬弥

今更何を言っても無駄だな…

冬弥

…っあ、すまない長々と

冬弥

こんなつまらない話を聞かせてしまい、すまなかった

アキト・シノノメ

いや、そんなこと…!

冬弥

ふふ、アキトは優しいな

冬弥

こんな出来損ないの俺に寄り添ってくれるなんて…

冬弥

本当に、アキトが俺の護衛剣士でよかった

冬弥

そこだけには、父さんに感謝している

アキト・シノノメ

出来損ないって…

アキト・シノノメ

…まぁでも、オレも冬弥様のお側に付けてとても嬉しいです

アキト・シノノメ

(ただ、欲を言えば出逢えるなら冬弥様は村人とか同じ使用人とかなら良かったんだけどな)

アキト・シノノメ

(時期王の殿下に手ェ出すとか荷が重い…)

冬弥

アキトと一緒に居るとついつい何でも喋ってしまうな…

冬弥

ご令嬢方と居る時も、アキトのことばかり話してしまいそうだ

アキト・シノノメ

クッ…

アキト・シノノメ

(この天然タラシ…)

冬弥

(もうすぐ着いてしまう…)

冬弥

(どうしよう…上手くいけるだろうか…)

アキト・シノノメ

…もうすぐ着きそうですね…

冬弥

…っ……あぁ

アキト・シノノメ

頑張ってください

アキト・シノノメ

オレ、応援してますから…

冬弥

…ありがとう

冬弥

(アキトも応援してくれているんだ…頑張らなくては…)

アキト・シノノメ

(オレだって…行って欲しくねぇよ)

アキト・シノノメ

(デッケェ…流石鳳財閥…)

冬弥

(緊張してきた…)

…あ!冬弥じゃん!

おーい!

瑞希

ちょっと姫〜!走ると危ないよ〜!

アキト・シノノメ

ゲッ…!あいつらは…

冬弥

あ、白石姫と護衛剣士さん…!

瑞希

こんにちは!第3皇子!

アキト・シノノメ

お前らも来てたのかよ…

瑞希

あったり前じゃ〜ん!

瑞希

だってあの鳳財閥からの直々の招待だよ!?

瑞希

断る理由ないじゃん!

アキト・シノノメ

ま、流石財閥を名乗る程…って感じだよな

瑞希

そういえば、お姉さんは元気?

アキト・シノノメ

あ?絵名のことか?

アキト・シノノメ

…まぁ、スランプで多少起伏はあれど、元気にやってる

瑞希

へぇ〜良かった!

やっほ〜!冬弥!いやぁ、流石今回の主役!

服装バッチリじゃん!

冬弥

あ、ありがとう…この服装は、アキトが選んでくれたんだ

瑞希

…………

瑞希

へぇ〜??

アキト・シノノメ

…んだよ

瑞希

いや?流石殿下専用コーディネーターだね♪

アキト・シノノメ

どういう意味だコラ

冬弥はさ、婚約相手を探す為に来たんだよね?

冬弥

…あぁ、そうだ

大変だね…

実は私は、もう婚約者が居るんだ〜!

冬弥

…そうなのか…!?

うん!町のお花屋さんで働いてるんだけど、小さめのツインテールに麦わら帽子がよく似合ってて、

もう超可愛いの!

冬弥

…流石だな…もう婚約しているとは…

冬弥

俺も、もっと早くパートナーを決めていればパーティーを開かなくて良かったのに…

うーん、そんなに強制する必要もないと思うけど

恋人が居るといいよ!

もうほんっとうに可愛くて癒されるんだから〜♡♡

冬弥

癒される…

あ!そうだ!

もういっその事、冬弥の護衛騎士と結婚したら?

アキト・シノノメ

ンン゙ン゙ッ!!??

冬弥

アキトか…?

そーそー!

結構お似合いだよ?

冬弥は、護衛騎士と一緒に居て「楽しいな〜」とか「癒されるな〜」とか思ってない?

冬弥

……!

冬弥

思うぞ…!

冬弥

アキトは俺の悩みを聴いてくれて、面白い話もしてくれるんだ

冬弥

アキトと一緒にいると癒されるし、楽しいと思える

ほら!護衛騎士と結婚すれば、ずっと一緒に居れるしお見合いとかもする必要もなくなるよ?

冬弥

な、なるほど…

アキト・シノノメ

いや待て待て待て

アキト・シノノメ

他国のご令嬢様にこんなこと言っちゃダメだろうけど

アキト・シノノメ

テメェは馬鹿か???

瑞希

ちょちょちょ、不敬にも程があるよ!?

バッ…!?ちょっと!?

冬弥

ア、アキト…!!

アキト・シノノメ

すみません、冬弥様…!!

アキト・シノノメ

でも、これが一番正しい反応かと!!

えぇ…?結構お似合いだと思うんだけどなぁ…

瑞希

うんうん♪ボクもそう思うけどな〜(笑)

アキト・シノノメ

あ〜き〜や〜ま〜??

アキト・シノノメ

テメェはちょっと黙ってろ

冬弥

アキトと結婚…か…

アキト・シノノメ

と、冬弥様も真面目に考えなくていいですから…!

冬弥

アキトは…俺と結婚するの、嫌か…?

アキト・シノノメ

は…!?!?

アキト・シノノメ

いや、嫌…とかでは、なくて…

アキト・シノノメ

その…

…あれ…?

ちょ、瑞希…

瑞希

う〜ん…アキトくんも隅に置けないねぇ…

冗談のつもりだったんだけど…

瑞希

じゃあ、ボク達はここで見張りだから!

瑞希

姫も第3皇子も、頑張ってね〜!

うん!

冬弥

あ、あぁ…行ってきます

アキト・シノノメ

応援してます

アキト・シノノメ

…無理はなさらないでくださいね((コソッ

冬弥

ありがとう…!

冬弥

行ってくる…!

アキト・シノノメ

………

アキト・シノノメ

……

アキト・シノノメ

瑞希

…あの〜…眉間に皺が寄ってるけど…?

アキト・シノノメ

…るせぇよ…

アキト・シノノメ

…はぁ、クソ…

瑞希

アキトくんさぁ…どうしてそんなに不安なの?

アキト・シノノメ

…なんでオレが不安なこと前提なんだよ

瑞希

いや…だって顔に描いてあるよ?

瑞希

ずーっと、不安そうに殿下の方を見て、顔を顰めてさ…

瑞希

まぁでも確かに大好きな殿下が突然婚約なんて、びっくりするよね

瑞希

それで気が気じゃなくなるのも分かるけどさぁ…?

アキト・シノノメ

大好きな、は余計だろ

瑞希

え?好きじゃないの?

アキト・シノノメ

…………

アキト・シノノメ

………そう…だけどよ…

瑞希

ほらぁ!やっぱり!

瑞希

普通に君たちお似合いだと思うよ?

瑞希

というか、距離近すぎてもう付き合ってるのかと思った

アキト・シノノメ

…マジか

瑞希

あ、自覚なかったんだ

瑞希

(虫除けにしか見えなかった…)

アキト・シノノメ

(こいつ今失礼なこと考えてんな)

瑞希

まぁでも、ボクは応援してるよ

瑞希

アキトくんはアキトくんだしね!

アキト・シノノメ

……

瑞希

…そんなに不安なら、1度皇子に話してみたらどう?

アキト・シノノメ

話すって…?

瑞希

だから、思い切って告白してみたら?って事!

アキト・シノノメ

………はぁ…?

アキト・シノノメ

お前なぁ…んな簡単に告白なんて…

瑞希

そりゃあ、誰にだって言えない秘密はあるよ

瑞希

ボクだって、秘密は沢山あるしね

瑞希

それは、ボクの為でもあるし周りの為でもある

瑞希

でも、それでアキトくんは良い結果を得られるの?

アキト・シノノメ

…良い結果…

瑞希

隠し事っていうのは、自分を良い方向に持っていく為のツールなんじゃないかな

瑞希

態々自分の首を絞めるような秘密は、いっその事バラした方が楽になるんじゃない?

アキト・シノノメ

……

瑞希

まぁ、今の関係を崩したくないなら言わなくてもいいだろうし、今の関係を変えたいなら言った方がいいと思うよって事!

アキト・シノノメ

(バラす…っつってもねぇ…)

アキト・シノノメ

暁山は知らねぇだろうけどなぁ、冬弥様の天然度は異常なんだぞ

アキト・シノノメ

どうせ、「好きです」って言ったところで「俺もだ!アキトには昔からお世話になっているからな!」とかで終わりだろ

瑞希

えぇ…!?

瑞希

少し抜けているところがあるとは聞いていたけど…まさかそこまでとは…

アキト・シノノメ

キスしたら子供出来るとか言ってんだぞ…?

瑞希

そ、そんな子が婚約ッ!?

瑞希

詐欺にでも遭うんじゃないの!?

アキト・シノノメ

だーから心配なんだよ!!

瑞希

…いやぁ、キスしたら子供かぁ…姫と同い年とはとてもじゃないけど思えないね…

アキト・シノノメ

性教育とかするべきだったかァ…?

アキト・シノノメ

いや、冬弥様は純粋なままで居て欲しい

アキト・シノノメ

確かに冬弥様には正しい知識を身につけて欲しいってのは山々なんだが、その反面、真実を言ってしまうとなんだか冬弥様を傷つけてしまうというか…汚してしまうというか…そんな感じの複雑な気持ちになるんだよ。まぁでも別にどんな冬弥様でも可愛い事には変わりないし全然愛せ…((

瑞希

ちょ、ごめん。段々皇子語りになってるから止めるね

瑞希

多分ほっといたらキリないだろうし

アキト・シノノメ

……

瑞希

確かに純粋なままでいて欲しいっていうのもわからなくはないけど…

瑞希

それは皇子の為にならないんじゃない?

アキト・シノノメ

…ま、どっちにしろ、もう時は来ちまった

アキト・シノノメ

結婚したら、自然とそういう知識も見についてくんだろうな…

アキト・シノノメ

オレの役目はもう終わり

瑞希

んー…そう言うけど、今のアキトくん、割り切った顔してないよ

瑞希

本当は心残りなんでしょ?

アキト・シノノメ

そうだな…殿下に告白出来なかったってのは1つ心残りだ…

アキト・シノノメ

でも、もう…((

瑞希

"出来なかった"って、勝手に終わらせないでよ

アキト・シノノメ

………は?

瑞希

まだ間に合うよ、パーティーは終わってない

アキト・シノノメ

間に合うって…オレはただの見張り役で…

瑞希

見張りなんてボク1人で十分なんですけど〜?

アキト・シノノメ

暁山…

瑞希

行ってきなよ、きっと皇子も待ってる

アキト・シノノメ

…悪い、行ってくる…!

瑞希

(わっ!もう行っちゃった…)

瑞希

(にしても、ボク良い事したなぁ♪)

瑞希

(いい報告待ってるよ、アキトくん…♪)

ご令嬢

ふふ、流石は春道様のご令息

ご令嬢

お召し物にも抜かりがないですわね

冬弥

あ、ありがとうございます…

冬弥

実はこれ、今日の為にアキ…ファッションに詳しい使用人に仕立てて貰ったんです

ご令嬢

まぁ、それはそれは…!

ご令嬢

是非、私と一曲…((

彰人

よぉ、冬弥

冬弥

あ、彰人…!

彰人

そんな下級女となんかより、オレと踊ろうぜ

ご令嬢

は、はぁ…!?下級…!?

ご令嬢

それ、わたくしの事ですの…!?

冬弥

か、下級って…!皆俺たちと同じ殿下だぞ…!

彰人

んな細かいことは気にすんなって

彰人

それと、このパーティーが終わったら結婚しような♡

冬弥

聞いたことのある台詞だな…

冬弥

前も言ったが、俺たちはまだ17歳だから結婚は出来ないぞ…?

彰人

オレがリードするから、冬弥はオレに身を委ねろ

冬弥

聞いているのか…??

~♪~~~♪~~♪

冬弥

(う、この曲は難しいな…)

冬弥

(ステップが速くて、リズムをとるのが難しい…)

冬弥

(だが、彰人がカバーしてくれているおかげで踊りやすい)

冬弥

(………)

冬弥

(アキト…)

冬弥

(ハッ…!舞踏中に、余計なことを考えてはダメだ…!)

冬弥

(踊りに集中しなければ…)

……

冬弥

……ふぅ…

彰人

大丈夫だったか?

冬弥

あぁ、彰人がカバーしてくれたおかげでとても踊りやすかった

彰人

そりゃあよかった

冬弥

確か、次で最後の曲…

ご令嬢

彰人皇子!是非私と一曲!

ご令嬢

いいえ、ここは私と華麗な舞踏を…!

彰人

ゲッ…

彰人

もう冬弥と踊ったから満足なんだけど…

彰人

逃ーげよっと

ご令嬢

あぁ!お待ちくだされ!彰人皇子!

ご令嬢

玉の輿ィ!

冬弥

……彰人はモテモテだな…

冬弥

俺も、次の曲が始まる前に早く相手を…

アキト・シノノメ

と、冬弥様!!

冬弥

あ、アキト…!?

冬弥

ど、どうしてここに…

冬弥

というか見張りはどうしたんだ…!?

アキト・シノノメ

見張りは…暁山が、

アキト・シノノメ

いや、そんなことより…

アキト・シノノメ

冬弥様!

冬弥

……?

アキト・シノノメ

オレ…と、冬弥様のことが…

アキト・シノノメ

好きです…!!

冬弥

……!

アキト・シノノメ

よければ最後の曲、オレと踊っていただけませんか?

冬弥

……ありがとう

冬弥

俺も、アキトと踊りたいッ…!

アキト・シノノメ

……!

アキト・シノノメ

…ふっ…

アキト・シノノメ

…お手をどうぞ、我が主

冬弥

ありがとう、我が愛しの従者

~♪~~~♪~~♪

……

冬弥

ふぅ…ありがとう。アキト

冬弥

とても踊りやすく、なにより楽しかった

アキト・シノノメ

こちらこそ、極致の時間をありがとうございました

冬弥

…そういえば、さっき俺に「好き」と言ってくれていたな

アキト・シノノメ

え、あ…ま、まぁ…

冬弥

その、俺も、好きだ…!

アキト・シノノメ

ふっ、はは、ありがとうございます

アキト・シノノメ

(…やっぱり…伝わんねぇか…)

アキト・シノノメ

(まぁでも、告白出来たしいっか…)

アキト・シノノメ

(暁山には礼を言わねぇとな)

冬弥

……!!

冬弥

じゃ、じゃあ…その…

冬弥

俺のお婿さんになってくれる…って事か…?

アキト・シノノメ

……は、

アキト・シノノメ

(オムコサン…??)

アキト・シノノメ

(おむこさん…)

アキト・シノノメ

お婿さん!?!?!??

冬弥

え、ち、違うのか…?

冬弥

そういう意味ではなかったのならすまない…

冬弥

早とちりをしてしまった…

アキト・シノノメ

いやそういう意味ですけど!!!

アキト・シノノメ

ぇ、いや、だって…え??

冬弥

そ、そうなのか…?よかった…

冬弥

じゃあ、俺が18歳になったら結婚しよう…!

アキト・シノノメ

は、ぇ、その…

冬弥

ダメ、だろうか…?

アキト・シノノメ

……いや…

アキト・シノノメ

喜んで!!!!!!

冬弥

……!!

冬弥

うれ、しぃ…

冬弥

ありがとう。アキト

冬弥

大好きだ…ッ!

アキト・シノノメ

…ッ…

アキト・シノノメ

…オレも、愛してる

冬弥

アキト…!!

アキト・シノノメ

ふは、とーや…

マッドネス

うぉ、あいつら社交の場で堂々とキスしやがった

マッドネス

いーなー…オレも第3皇子とキスしたかったなー…

マッドネス

で?本当にお前はそれでよかったのかよ

彰人

……

マッドネス

お前も好きだったんだろ。冬弥の事

彰人

気安く冬弥の名前を呼ぶんじゃねぇ!!

彰人

……

彰人

冬弥が選んだ相手だし、オレがどうこう言える事じゃねぇよ

彰人

それに、冬弥が幸せになるんだったらオレは本望だ

マッドネス

なァーにが本望だよ。カッコつけんな

彰人

……うるせ…

マッドネス

…馬鹿だよなー、お前わかってたんだろ

マッドネス

冬弥があの騎士に好意を抱いてた事も、冬弥からの「好き」は親愛的な意味だった事も

マッドネス

全部知ってて知らねぇふりしてたんだろ

彰人

ナメんなよ。これでも西の国の時期王だぞ

マッドネス

でも、それで自分の心抉ってちゃ意味ねぇだろ

マッドネス

まだまだガキだな

彰人

ふん、別にオレは冬弥を手放したつもりはねぇよ

彰人

冬弥を少しでも悲しませたら、すぐに飛んでいってポンコツ騎士の事を一発ぶん殴ってやる

彰人

冬弥が結婚しようと、冬弥の事を1番知っているのはオレという事実は変わらねぇしな!

マッドネス

ハッ、ガキのくせにマセてんな

マッドネス

おい、お前ご令嬢サマ達から追われてんだろ

マッドネス

オレん家来いよ

彰人

んだよ。堂々と誘拐宣言か?

マッドネス

女に囲まれて飯食うよりはマシだろ

彰人

チッ…しゃあねぇな

彰人

付き合ってやるよ

マッドネス

じゃあ決まりな、行くぞ

彰人

ん…

マッドネス

ところでよ、お前

マッドネス

カップラーメンって知ってるか?

彰人

あ?なんだそれ

マッドネス

…とびきり美味いやつだよ

マッドネス

誰かさんも気に入ってたな…

彰人

……?

騎士

おい!彰人皇子がどこにも居ないぞ!

騎士

失踪の恐れがある!探せ!!

彰人

おい、早速バレてんじゃねぇか

彰人

早く逃げるぞ

マッドネス

やべ、ちょっと目ェ瞑ってろ

マッドネス

…いや、お前は高所恐怖症じゃねぇか

彰人

いいからさっさとしろ!!

マッドネス

あー、ハイハイ…

マッドネス

ったく、忙しねぇ皇子だな

えびえび

おかえりなさい!!

えびえび

今回これで完結となります!!

えびえび

一時期スランプ状態に陥り、連載をストップしてしまった時もありましたが、

えびえび

そんな時でも暖かく見守り、気長に待っていてくださった皆様!

えびえび

本当にありがとうございました!!

えびえび

これからも色々な派生を性癖全開で書けたらなと思います!

えびえび

相変わらず筆の遅いわたくしですが、どうか気長に待って居てくださると嬉しいです!

えびえび

(いつかパラジュンの🔞も書きたいな〜!!!)

こっからはおまけ的なやつです

本文で終わりにしようと思っていたのですが、アキチョ2人が報われないのは個人的に納得いかないのでその後の展開を短文で書きました!

1年後、パラジュンが結婚した後のお話です🙌🏻

1年後

彰人

(…あいつらほんとに結婚したんだな…)

彰人

(まぁ、冬弥があいつ(アキト)の事が好きなのは大体予想出来てたんだけど…)

彰人

(……)

彰人

(1年前は強がってたけど、初恋の相手が目の前で奪われるってのは…やっぱつれぇな…)

彰人

(もう、オレにあの純粋の笑顔は向けてくれねぇのか…)

彰人

……クソッ…

彰人

(ダッセ…)

コンコン

トウヤ・アオヤギ

…失礼します

彰人

……トウヤ…

トウヤ・アオヤギ

殿下の従兄弟様がご結婚成されたそうですね

彰人

………だな…

トウヤ・アオヤギ

………

トウヤ・アオヤギ

彰人様は、今でも従兄弟様の事を愛していますか…?

彰人

…当たり前だろ

彰人

腐ってもオレと冬弥は親族だ

彰人

愛想が尽きるなんて事はねぇよ

トウヤ・アオヤギ

…でも、未練は残っていらっしゃるのですよね…?

彰人

……

彰人

そーだな…

彰人

正直、今まで兄弟のように親密に接してきたのに、

彰人

ぽっと出の騎士に全て奪われちまったのは、悔しい

彰人

…まぁ、オレが冬弥に捧げてた愛情は、冬弥にとって親愛としかなれなかったってだけの話だろ

トウヤ・アオヤギ

……

トウヤ・アオヤギ

彰人様…その…

彰人

…何?慰めてくれんの?

トウヤ・アオヤギ

…お、俺じゃ…

トウヤ・アオヤギ

俺じゃ、ダメですか…?

彰人

…………は?

その頃

マッドネス

(は〜ぁ…暇だな…)

マッドネス

(国のヤツらに家特定されて、帰れねぇし…野宿か…)

マッドネス

……

マッドネス

(冬弥…)

マッドネス

(…でもまさか、ガチであいつらが結婚するとはな…)

マッドネス

(残念だなァ〜…せっかく良いヤツ見つけたと思ったのに…)

マッドネス

(……)

マッドネス

(幸せになれよ。皇子サマ)

ガサガサ

ノーティス

……?((キョロキョロ

マッドネス

……んぁ?

マッドネス

(こんなところに人間…)

マッドネス

(周囲を見回してるし…迷っちまったのか)

マッドネス

(ここら辺は色々と危ねぇし、さっさと帰らせよ…)

マッドネス

よい、しょ…っと((ガサッ

ノーティス

ッ…!?

ノーティス

ひ、人…!?

マッドネス

君、迷子?

マッドネス

ここら辺はあぶな…

マッドネス

(…あ?なんだ…?この既視感…)

マッドネス

(ツートンカラー…涙ボクロ…アイスグレーのつり目…)

マッドネス

……冬弥…?

ノーティス

と、とうや…?

ノーティス

多分だが、人違いだ…

マッドネス

ね、ねぇ、君、なまえ、名前は…!?

ノーティス

え、お、俺か…?

ノーティス

ノーティス…だが…?

マッドネス

どこに住んでんの?街の方?

マッドネス

年齢は?もしや好きな食べ物とかって…

ノーティス

ま、待て

ノーティス

急になんだ…?

ノーティス

普通に怖いのだが…

マッドネス

…あー…えっと悪ぃ

マッドネス

オレ、マッドネス

マッドネス

なんか、君を見た瞬間気持ちが高揚してさ

マッドネス

運命感じたかも…

ノーティス

は、はぁ…?

マッドネス

オレの初恋の人にそっくりなんだよな〜…

マッドネス

こんな人通りの少ない場所でばったり逢うなんて、運命じゃね?

ノーティス

いや、意味がわからないのだが…

ノーティス

というか、「ばったり」と言っているが貴方さっき上から突然降ってきたじゃないか…

マッドネス

まぁまぁ細かい事はいいだろ

マッドネス

てか、なんでこんなとこに人間が居るんだ?

ノーティス

(人間…引っかかる言い方…)

ノーティス

それが、わからないんだ…

ノーティス

実は、街を散歩していたら突然霧に包まれて…

マッドネス

ふーん…不思議な事もあるもんだな

マッドネス

じゃあオレ、帰り方知ってるから一緒に街へ戻ろうぜ

ノーティス

本当か…!?感謝する…

ノーティス

(だが、何故帰り方を知っているんだ…?)

ノーティス

(さっきから言動や行動がおかしいぞ…)

ノーティス

(突然上から降ってきたり、まるで自分は例外かのように俺を人間呼びして来たり、この不気味の道の脱出法を知っていたり…)

ノーティス

(まさか彼はこの世の者ではないのか…?)

マッドネス

おーい、行かねぇの?

ノーティス

あ、ま、待ってくれ…!

ノーティス

…お前は一体、何者なんだ…?

マッドネス

………さぁな

マッドネス

お前の事色々教えてくれたら、いつか話してやるよ

ノーティス

別に、それは構わないが…

マッドネス

マジ?よっしゃ!

マッドネス

じゃあ、ついでに今日家泊めてくんね?

マッドネス

ちょっと今家に帰れなくてさ〜

ノーティス

(家に帰れない事情があるのか…!?)

ノーティス

(やはり、普通ではない…!)

ノーティス

す、すまない…さっき出逢ったばかりだし…泊まりは流石に…

マッドネス

…このままだと、オレ、今夜には凍え死んじまうかもしれねえ

ノーティス

……ぇ…?

マッドネス

このまま食うものもなくて飢え死んじまうかもしれねえ

ノーティス

ぇ、そ、そう言われると…

ノーティス

(良心が痛む…)

ノーティス

(初対面の人を泊まらせるのは、危ないとわかっているが…流石に路地で寝かせるのも可哀想だ…)

ノーティス

(…それに変な人だが、何故か悪い人ではない気がする)

ノーティス

わ、わかった…

ノーティス

家に招くから、帰り方を教えてくれ

マッドネス

マジ?ありがと

マッドネス

じゃ、ちょっと失礼((ヒョイ

ノーティス

………え?

マッドネス

すぐ着くから目ェ瞑ってろよ

ノーティス

な、なんで…むり、むりだ…

ノーティス

この体勢はむりだぁ…!!

マッドネス

…ハハ、やっぱそっくり

マッドネス

大丈夫だ。すぐだから

ノーティス

ぃ、いやぁぁあああッ…!!!

終わり

この後なんやかんやあって、結局それぞれの彰冬が成立します

皆超幸せになります(重要)

完結まで時間掛かり過ぎてすみませんでした!!

それでも、ここまで見てくれた皆様には感謝しかないです!!

ヤンナドも新ストーリーも順調に書き進めているので、

今後ともわたくしえびてんをよろしくお願いいたします!

この作品はいかがでしたか?

746

コメント

8

ユーザー

あーやばい ダンスシーンエグい 感動をありがとう

ユーザー

大声で言います 全 彰 冬 幸 せ に な れ

ユーザー

杏ちゃんと、瑞希ちゃん、いつも思うけど、めっちゃナイス👍👍 彰冬の幸せは己の幸せ🥰🥰🥰

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚