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 家の前

ケディ

玄関の扉が開く…

ラース

…ケディ…ここにいたのか…
パーカは?

ケディ

パーカさんは他の人とトレーニングしに行きました。

ケディ

…俺は森の中が怖いので…ここで待ってるんです…

ラース

そうか…

ラース

先程…ケディを元の島に送り出す事が可能か、研究所に問い合わせてみたんだが…

ラース

新たなハンターを送り込むまで船は出せない…だが特別な理由があれば受け付けると言われてしまってな…

ケディ

そうですか……

ラース

…職は何をしている?

ケディ

…アイドルです。『ハールツ』というグループに所属してます。

ラース

…有名なのか?

ケディ

いえ…そんなに有名ではないと思いますけど…ネットでちょこっと流行ったりとかは、たまにします。

ラース

そうか…いきなり音信不通になると、他のメンバーに迷惑をかけてしまうな。それを理由にもう一度問い合わせてみるが…

ケディ

いえ…もう問い合わせなくて大丈夫です…

ラース

…どうしてだ?

ケディ

俺…『ハールツ』に必要ないのかもしれない…みんなは個人で話題になったりしてるのに、俺だけ話題になったことがない。

ケディ

それに…みんなの俺に対する態度が違うって感じることがあって…ずっとグループを抜けようか悩んでたんです…

ケディ

この島に漂流したことは、運命なのかも…

ラース

運命…か…

ラース

お前がここに残りたいと言うのなら、無理に止めるつもりはないが…

ラース

…成長できるといいな。この島で。

ケディ

ラース

安心しろ。お前のことはオレが守る。そして…ここにいる仲間も、お前のことを守ると約束しよう。

ケディ

…成長したい…俺…ここで暮らして、新しい自分に出会ってみたい!

ケディ

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします…!

ラース

あぁ…こちらこそ、よろしくな。

ケディ

早速みんなにこのことを伝えに行きます!

ラース

…!
待てケディ!

ケディ

ラース

…この島について、誰かに教わったか?

ケディ

…いえ……

ラース

 

ジェミ

…185、

ジェミ

186、

ジェミ

187…

ジェミ

あれ!ラース!

パーカ

お疲れ様です…!

リコ

…ん?

よく見ると、ラースの後ろにケディが 隠れている

パーカ

…大丈夫ですか?ケディさん…

ケディ

ラース

…お前たちの所に行きたかったが、オオカミが出ることを教えたら怖がってしまってな…

パーカ

そうだったんですね…

ジェミ

大丈夫だよケディ!最近オオカミ出てこないよ!あたしがほとんど倒したから!

リコ

それと、研究対象自由期間やっけ…?それで排出量が減ってるみたいやし!

リコ

あれあと何日くらいで終わりやろうか…終わる前に、ケディさん帰してあげたいねんけどな〜

ラース

そのことなんだが…ケディはこの島に残ると決めた。

ジェミ

え!ほんと!?

リコ

大丈夫なん?

ケディ

はい…当分の間はこの島で暮らすことに決めたんだ…!ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします!

ジェミ

こちらこそ!よろしくね!

リコ

ここにいる人、騒がしい人ばっかだけどw…よろしくね!ケディさん!

パーカ

よろしくお願いします!一緒に頑張りましょう!

ケディ

はい!

ケディが返事をした瞬間…!

ガサガサガサ…!!

ケディ

ひぃゃああああ!!

ケディはびっくりして 思わずラースに抱きつく

リコ

なんやなんや!何か飛んできたで!?

森の奥からスコルとリアスが 走ってきた

スコル

おーい!そこらへんにボール飛んでこなかったか?

俺たちは辺りを見渡し探す…

ジェミ

…あ!これだね!はい!

ジェミはリアスにボールを投げる

リアス

ありがとう!ジェミお姉ちゃん!!

スコル

ったくエアリーのやつ!手加減してくれよな!

リアス

ほんとほんと!

リアス

…って!スコ兄もさっき本気だしてたでしょ!?

スコル

あれはエアリーから身を守る自己防衛のための本気だ!…

言い合いをしながら、再び2人は 森の奥へと入って行った…

リコ

びっくりした…ほんま騒がしいわ…w

パーカ

賑やかで良いですね…逆に…w

ケディ

ケディ

わ!すいません!!

ケディは慌ててラースから離れる

ラース

…大丈夫だ。

ラース

お前ら、ケディをよろしく頼む。

そう言ってラースは 家の方へ帰って行く…

パーカ

はい!

ジェミ

はーい!

リコ

は〜い。

 

ハップ

ヤンサー

あー、いた〜

ヤンサーはハップの後ろの 茂みから現れる

ハップ

!?

ハップ

何故お前がここにいる!

ヤンサー

ここら辺に雷落ちたでしょ。どんな感じになってるのかな〜って思って見にきたんだ。

ヤンサー

もちろん、君も気になっていたのはお見通しだったよ♪

ハップ

ハップは歩き出す

ヤンサーもハップに続く

 

ヤンサー

…おっ、あったあった。ここの部分だけ黒くなってる。

一部分だけ黒くなっているが 真ん中だけ普通の地面の色をしていた

ヤンサー

…何かあった形跡があるね。これは…

ハップ

ヤンサー

…あ〜大体分かった。けど…確実とは言えないね。

ハップ

ハップは黒くなっている地面を 数秒見つめた後 再び森の中にはいっていく…

ヤンサー

戻るのかい?

ハップ

…あぁ。

ヤンサーもハップの後ろを歩いて行く

 

ハップとヤンサーは微妙な距離感で 森の中を歩く…

カサ…

カササ…

ヤンサー

…?

カサカサ!

ヤンサー

!?

ヤンサーは早歩きでハップの 隣へ寄る

ハップ

…ハンターだろ。

ヤンサー

それはどうかな…

 

ガサァッ!!

ヤンサー

ひゃっ!

何かが茂みから飛び出した音と 共に、ヤンサーはびっくりして ハップに寄りかかる

寄りかかりすぎてハップの体勢が 崩れ、前のめりになる

シュッ…!!

その瞬間、2人の横を ものすごい速さで何かが飛んでくる

ハップ

!?

ヤンサー

あぁごめん。

ヤンサーはハップから離れる

ハップ

何か飛んできたぞ…

ヤンサー

え?

ヤンサーは辺りを見渡す

するとヤンサーは、 木に矢が刺さっているのを見つける

ヤンサー

…これ?

ハップ

らしいな…誰かが俺たちを狙っていたのかもしれない。

ヤンサー

えぇ?今攻撃するかな?こんな頼もしい人型オオカミがいるときにさ。

ハップ

お前…

2人は再び歩き出す…

ハップ

…挑発するのもほどほどにしろよ…(小声)

ヤンサー

はーい。

 

 

 夜 多目的

ジェミ

今日はパーカ戻って来ないかなー?

リコ

さぁよ〜?暇やったら来るんちゃう?

ジェミ

暇だといいね!

 

スコル

…なぁ!ケディ!

ケディ

夕飯を食べ終えたスコルは まだ食べ終えてもいないケディに 話しかける

スコル

お前、アイドルだってな?ラースから聞いた!

ケディ

はい。あまり人気ではないですけど…

スコル

歌とか上手いのか?

ケディ

え!どうだろう…

スコル

夕飯食った後に歌ってくれよ!

ケディ

え!?でも…下手だったら…

スコル

大丈夫大丈夫!アイドルは大抵歌が上手いんだ!

ケディ

えぇ…

リコ

こらー!スコル!無茶振りさせたらあかんで!ケディさん困ってるやん!

スコル

無茶振りじゃねぇよ〜!俺はただケディの歌声が聞きたいだけ!

リコ

曲名調べて、通販でCD買って自分で聞いたらええやん!

スコル

おいおい!ケディはアイドルグループなんだぞ!誰が歌ってるのか分からなくなるだろ〜?

リコ

あぁそうか…

ジェミ

うわー!言い合いでリコが負けたぁぁ!

ケディ

え…これ戦いだったんだ…!

夕飯後…

ケディ

恥ずかしいですけど…デビュー曲を歌います!

スコル

おぉ!デビュー曲か!

ジェミ

楽しみ!

ケディ

 

ケディは、アカペラで歌い出す…

天使が歌っているかのような美声 曲を知らなくても伝わる…

 

ケディ

「「「…」」」

スコル

…めっっっっっちゃくそうま!!!!

リコ

いやほんまそれな??天使の歌声やわ…!

ケディ

…!

ジェミ

ケディ歌上手だよ!だから、自信持って!

ケディ

!!!

ケディ

…聞いてくださり、ありがとうございました!

スコル

おう!また聞かせてくれよ!

リコ

スコル…歌声に満足したかして、アンコール言わんわ…

ジェミ

いっつもリーブには言うのにね!w

テレビが光り輝く…

パーカ

こんばんは〜

ジェミ

あぁ!パーカきたぁ!

スコル

うわー!もう少し早けりゃ、天使の歌声が聞けたのになぁ!

パーカ

え?天使の歌声…?

リコ

ケディさん、さっき歌ってもらったんやけどめっちゃ上手かったで!

パーカ

え!本当ですか!!惜しかったです……

スコル

…ってことでアンコールだ!ケディ!

ケディ

えっっっっ!

リコ

それは急すぎるわ!

パーカ

そうですよ…また今度聞かせてくださいね!

ケディ

うん!分かった!

スコル

そういやパーカの歌声も聞いていない!ってことで歌えパーカ!

パーカ

え!この世界の曲なんて一つも知らないですよ!?

スコル

じゃあ俺が何曲か教えてやる!そこから聞いて、今度歌う曲を選んでくれ!

パーカ

ひぃぃ…

 

リーブ

…羨ましい…美声だ…

ラース

…お前も練習したら上手くなる。だからそう落ち込むな。

リーブ

はいぃ……

 

パーカ

(…とんでもない無茶振りを受けたな…俺全く歌わないのに…)

パーカ

(えーっと…デリー島は…あった!これだ!)

俺は端末まで本を持っていき 入力をする

パーカ

(…よし!部屋で読むぞ!)

 

俺は自室でベットに寝っ転がり デリー島の本を読んだ…

 

パーカ

……はっ!!!

パーカ

え…朝………!?

パーカ

(やばい!寝落ちしてしまった!今日は学校なのに…!)

俺は慌てて部屋を出て リビングに向かう

 

パーカ

(あぁ…!流石に朝早くて誰もいない…!今のうちに!)

俺はテレビ画面に 触れると光り輝いた…

そのまま手を突っ込む…!

 

ヒューズ

(時間は…!?)

目覚まし時計は6時35分を示している

ヒューズ

(よかった…寝坊しなくて…!)

ふと俺は右手首に違和感を感じる

ヒューズ

(あれ!?ケディさんにもらったやつ!?どうして…?)

ヒューズ

ヒューズ

(どうしてだとか考えても意味ないよな…非現実的なことには変わりないし…)

そう思いながら俺は、自室を出て リビングに向かった

【main】Z.island EP2

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