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朝 研究所 19階廊下

バッカス

…やっぱり断った方がいいよな…俺たち、研究がしたくてこの組織に入ったもんだから。

アーロン

だよね…一晩中悩んで寝不足だよ…早くスッキリしたい…

バッカス

それな…朝一言いに行こうぜ。

2人は24階のライの部屋に行くために エレベーターに乗った

 

コンコン…

「…失礼いたします」

バッカス

リーダー…

ライ

お前たちか。昨日の件についてか?

アーロン

はい…

バッカス

すいません!
俺たちにはまだ勤める勇気がありません…

バッカス

俺たちは、オオカミの研究をするために、この島に参りました。
オオカミの研究に加え超能力者の研究をやらせていただくのは、とても光栄なのですが…自分自身が超能力者になることはとても荷が重すぎます…

ライ

…そうか。それでは別の者にするとしよう。

ライ

すまないが、この話は無かったことにしてくれ。

バッカス

かしこまりました…

「「失礼いたしました…」」

バッカスとアーロンは 部屋を出て行った

ライ

 

バッカス

バッカス

ほっ………スッキリした………!

アーロン

でも…本当に断ってよかったのかな…多分リーダーは、外部に漏れることを一番に恐れているよ。

バッカス

そうだけど…俺もお前も口が堅いから大丈夫だ!心配するな!

アーロン

そ、そうだね…!

 

昼 多目的室

あれから3日が経ったが… この世界は、特に何も起こらず 平和に暮らすことができている

ジェミ

わーーーーん!

リコ

どどど、どないしたん…

ジェミ

パーカが3日も来てないよーーー!

リコ

そら…学校に勉強にって忙しいんやろうなー…

ケディ

不安な表情を浮かべるケディ

リーブ

大丈夫だよ、きっとまた戻ってくるよ!気長に待とう…ね!

ケディ

うん…

ジェミ

うー寂しい…会ったら色んなこと話したいな…

リコ

分かるわー…

リーブ

黙り込んでいると、玄関から 足音がドタバタ聞こえてくる…

スコル

おーい!ドッジやろうぜ!

ジェミ

えぇ!やるやる!!

リコ

すごい切り替え…

ジェミ

ケディとリーブもやるー?

ケディ

え!いいんですか?やってみたいです!

リーブ

ケディ君もやるなら僕もやろっかな!

スコル

よっしゃ!決まりだな!それじゃ外に出るか!

一斉に外に出る

 

ヤンサー

ねぇラース〜

ラース

…何だ。

ヤンサー

パーカ君来たらさ、みんなでビーチでバカンスしない?

ラース

どうした急に…

ヤンサー

こうやってみんな集まるのって、珍しいでしょ?だから記念にしたいなーって思って。

ラース

…なるほどな。考えておく。

ヤンサー

ありがと〜♪

ドッグフードが並ぶ倉庫

アーロンは1人、物品整理をしている

バタン…

アーロン

!!?

音がした方へ目を向ける

ライが扉を閉めて倉庫の中に 入ってきたのだ

ライ

手には瓶を持っていた…

アーロン

それは…!?

ライ

断るというのは、バッカスの口からしか聞いていないが…?

アーロン

アーロン

でも…

ライ

でも…何だ?

アーロン

アーロン

僕は…バッカスと研究したい…同じ立場で…

ライ

…なるほどな。

ライは瓶のコルクを開け アーロンの近くまで歩み寄る

ライ

ここで飲め。

アーロン

え…?

ライ

俺があいつを説得する。

アーロン

でも…断ったら…

ライ

そのようなことは無いようにする。飲んで2時間は部屋に篭れ。いいな。

アーロン

…は…い……

アーロンは震えた手で瓶を持つ

そして一気に口に流し込む…

(…ごめん…バッカス……)

 

ライはカクターンと共に エレベーターに乗る

19階にとまると、音と共に扉が開く

ライ

一人で行く。下がっていいぞ。

カクターン

承知しました。

ライがエレベーターを降りると カクターンを乗せたエレベーターは 更に上へと上がっていった

ライは歩き、とある研究員の部屋で 立ち止まりノックをする

部屋の扉が開く…

バッカス

…り、リーダー!おはようございます…!

ライ

…今いいか。

バッカス

はい…

ライはバッカスの部屋に入る

ライ

ライ

お前は超能力薬になることを断っていたな。

バッカス

ライ

だがな…アーロンはそうでもなかったぞ。俺がもう一度頼めばすんなり受け入れた。

バッカス

!?

バッカス

嘘だ…!俺はこの前話し合ったぞ!あいつは超能力者にはならないと言っていた!

ライ

フッ…口ではそう言っているが、心の中と一致するとは限らんぞ。

ライ

思っていたんだろうな…超能力者になれば研究の視野が広がる、と。

バッカス

そんなこと…

ライ

…あいつはお前と同じ立場で研究がしたいと言っていたぞ?

バッカス

…は……?まさか……!?

ライ

あぁ…今お前が思っている通りだ。

ライ

アーロンはもう超能力薬を飲んだ…俺の前でな!

バッカスはライの胸ぐらを掴み 拳で殴ろうとする

ライ

俺を殴ってもどうにもならんぞ?時が戻ることもない。

バッカス

!!

ライは上着のポケットから 瓶を出す…

ライ

さぁ、お前もここで飲め。そうすれば、アーロンと同じ立場になれる。

バッカス

っ………!

バッカスは殴ろうとしていた 腕を下げる

下げた瞬間 ライの脇腹目掛けて拳を振るう

だが、ライに拳を掴まれ とてつもない握力で潰される…

バッカス

ぐぁぁぁぁ!!

あまりの痛さにバッカスは 胸ぐらを掴んでいた手を離し 抵抗する

ライ

今のお前はどうあがいても俺には勝てない。

ライはバッカスの足を引っ掛け 床に押し倒す

そして、コルクを口で開け バッカスの目の前へ持っていく…

バッカス

や…やめろ…!

ライ

あいつを悲しませたくないだろ!?こういうのはな!勢いで行くのが一番いい…

ライ

いつまでも引っ込んでいては研究も終わりを尽きるぞ!

バッカス

…………く…そ…

(…どうして…俺たちが…)

 

その頃制御室では…

カクターン

キャンドル

ふっふっはっはっはー!

カクターン

来た…

キャンドル

カクちゃんやい!お散歩に出かけないかね?

カクターン

え…やだ。今調べ物してる。

キャンドル

気分転換に行こうや〜!

カクターン

カイム誘ってよ…

キャンドル

もう誘った!!!

カクターン

 

カクターン

…いいの…?私たちトップが3人も外に出て…

スターカイム

まぁいけるだろ。

キャンドル

あ!!そだそだ!トップが2人追加されるってぇ♡どんな子だろ〜楽しみだぁぁぁぁぁぁぁ

カクターン

…いびらないか心配なんだけど…

スターカイム

俺も見張っておく…

 

リコ

こんな範囲広いって聞いてないねんけど…

ジェミ

この島全体が範囲ってやばいよね!単独行動してたら絶対迷子になるよ!ちゃんと夕飯までに帰れるかな〜…

リコ

な…気をつけやな、ケディさんもおるし…

ケディ

あの…オオカミは昼間は寝てて、出てこないんだよね?

リコ

うんーそうやで〜

ケディ

どこで寝てるんでしょうか?

リコ

それは分からんな〜…ラースさんに聞いたら分かるかも!

ジェミ

じゃあじゃあ!もしもだよ?もしも、この茂みの中で寝ていて、ボールがたまたま当たって起こしちゃったら…!

ケディ

ひ、ひぃ…!襲われる!

リコ

大丈夫や!うちらに任しといて!

ジェミ

すぐにやっつけちゃうからね!

ケディ

う…ありがとうございます…

ジェミ

ジェミ

静かに…!

リコ

ケディ

ジェミ

今遠くの方で「カサカサ」って聞こえた…!

リコ

鬼か誰かおるんかも…!ここからは黙っとこ…!

エアリー

おい…今誰が鬼か知ってるか?

アクーリ

さぁ…!俺一度も鬼になってないからな!はは!

エアリー

何だと!?くそ…私も負けてられないな…!

アクーリ

おお!一緒に頑張ろうぜ!

リアス

ねぇねぇねぇ!!

エアリー

静かにしろ!場所がバレるだろ!

リアス

ごめんなさーい♡

リアス

私ね、さっきまで鬼だったんだけど、ピーちゃんに当てたの!

アクーリ

そうだったのか!ってことは今の鬼はピースだな!

エアリー

あいつか…どこから来るか読めないんだよな…

ガサッ…

エアリー

…別行動するぞ…!

アクーリ

はーい!

リアス

はーい!

 

レオナルド

レオナルド

!!

レオナルド

リーブさんん!

茂みの中で隠れて休憩している リーブに驚くレオナルド

リーブ

あぁ…レオ君…!

レオナルド

大丈夫ですか?

リーブ

大丈夫!ちょっと疲れて休憩してただけだから…

レオナルド

よかったです…

レオナルド

今誰が鬼かご存知ですか?

リーブ

今はどうかは分からないけど…スコル君が鬼で、リアスにボール当てていたな…

レオナルド

そうだったんですね…!ありがとうございます!

リーブ

いえいえ…もう僕…ボール当てられても当て返す気力がないかも…

レオナルド

それじゃあ一緒に行動しましょう!リーブさんが当てられたら、僕にボールを当て返してください。

リーブ

え!ズルにならないかな…?

レオナルド

大丈夫です!逃げてる風にすれば!

リーブ

えぇ…

 

リアス

…あら!アクーリ!!あなた向こうへ逃げたんじゃ無かったの?

アクーリ

リアス

…追手はいないみたいね。ちょっとの間私と行動しましょ!

アクーリ

…おう。

 

エアリー

くそ……誰かがずっと追いかけてきやがる…!

森の中を走るエアリー

追っ手がいる方向からボールが 飛んでくる

エアリー

うお!

エアリーは走りながらギリギリ避ける

ボールは木で跳ね返り 追っ手の元へ帰る

エアリー

(くそ!木を利用しつつ、確実に狙ってきやがる…)

エアリー

(ピース…!)

ピース

エアリー

(次はいつ投げる…!?)

ピースを見ながら走っていたせいで エアリーは地面から出てる 根っこにつまずく

エアリー

おあぁ!

ガチッ…!

ピースがエアリーを支える

エアリー

!?

ピース

ピースはエアリーを支えたまま…

ボコッ!

背中にボールを投げて逃げた!

エアリー

……………

エアリー

がぁぁぁぁぁぁぁ!!!

エアリー

おい!覚えてろよ!!次会った時絶対当ててやるからなぁぁぁぁ!!!!

キャンドル

それにしてもいい天気だねぇぇえ。

スターカイム

あぁ…
こんな時には昼寝でもしたいな。

キャンドル

じゃあここら辺でしようやしようや!!

キャンドルは突然足を止め 地面に寝っ転がる

スターカイム

急だな…

スターカイムとカクターンも キャンドルが寝ている横に座る

カクターン

カクターンは指を木の枝に向ける

指を動かすと、枝と連動して動き出す

カクターン

(…動いた…)

ジェミ

あ!!!!!

ケディ

ぎゃ!

リコ

どうしたん!

ジェミ

いや!暇だから叫んでみた★

リコ

もーびっくりしたやんか〜

ケディ

でもそういう時あります!静かな時ほど叫びたい時とか…

ジェミ

ああ!めっちゃ分かるーーー!
あと、騒がしい時も叫びたくなる〜!どれほどの人が気づくのか試したくなっちゃう!

ケディ

ケディ

それ面白そう!

リコ

分からん…あんたらの言うこと一つも分からん…

ジェミ

えぇ〜!

ガサッ、ガサガサ…

「「「…!!」」」

ガサッ!!!

茂みからエアリーが飛び出し 超能力を使ってボールを ジェミに向けて投げようとする…!

ジェミ

!!!

「ジェミさん!!!」

奥からレオナルドが走ってきて ジェミの前に立つ

エアリーの投げた熱いボールは レオナルドの身体に強く当たる

レオナルドはその場でうずくまる…

エアリー

うぉい!ガチムチ!!

リコ

……大丈夫…?

レオナルド

はい…大丈夫です…

ジェミ

ごめんレオ…あたしなんかのために。

レオナルド

そんなこと言わないでください!ジェミさんが当たる姿を想像したら、居ても立っても居られなくなって…

ジェミ

レオ…!

ケディ

かっこいい…!

 

キャンドル

…いまの見たぁ!?

その様子を遠くから見ていたトップ3

キャンドル

すごいよあの子!たった一人の子を守るために盾になったよ!
よくそんなことができるねぇ…気になっちゃうじゃん♡

スターカイム

怖ぇ…実験対象にしそうだな…

カクターン

………
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