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メシン
見つかったのはいいけどさ
メシン
抜けないなら意味ないよね？
風魔
まぁ…そうですね
メシン
どうする？お母様にお願いする？
風魔
……いや、辞めておきましょう
風魔
今度美愛様が来た時にで巫女様にお願いしましょう
桃門
いや、もしかしたら抜けるかもよ
桃門
3代目は特別な人だ
桃門
……姉さんの気配を纏っているからね
風魔
……それは
風魔
そうなのですが…
風魔
え…えぇ…
風魔
非常に認めたくないですがそれが真実ですから…
蒼空
諦め悪いぞ風魔
雨嶺
そーだそーだー
風魔
うるさいぞ外野
蒼空
失礼な、大切な仲間だよ
雨嶺
そーだそーだー
風魔
はぁ……
メシン
…なら、なんでお母様を頼らないの？
メシン
あれが、｢2代目｣様に必要なんでしょ？
風魔
…そうなのですが
蒼空
まぁ…風魔の気持ちも分からなくはないかな
蒼空
あの刀は巫女様のお母様である初代様の物
蒼空
私達よりも前に巫女様が見るべきだろうね
雨嶺
……なら先に僕が帰って巫女様呼んでくる？
美愛
その必要は無いよ雨嶺
メシン
……っ！？
風魔
美愛様？
美愛
ごめんね、来る気は無かったんだけど
美愛
ちょっと…状況が変わってね
美愛
皆、覚悟決めてね
風魔
…ということは
風魔
巫女様関連でしょうか？
美愛
……そうだね
美愛
まず、1つ目
美愛
桃香の所に謎の人物？が来た
美愛
敵意は無いらしく桃香が対応してる
美愛
2つ目
美愛
……桃香は後継者を選んだ
美愛
覚悟決めて、もう……
蒼空
……
美愛
……最後
美愛
未門と沙樹が、こっちに来てる
美愛
桃香と決着をつけるつもり
美愛
……皆、分かってるよね
風魔
……えぇ
雨嶺
……分かってます、美愛様
蒼空
……はい
美愛
それで、役割分担がしたい
美愛
風魔は白刀･白雪を
美愛
蒼空、雨嶺、桃門は私と一緒に桃香の所へ
風魔
……白刀･白雪を俺が？
風魔
申し訳ないのですが、あれは初代様の遺した大切な刀です
風魔
俺が触っていいものでは…
美愛
……確かに、それはそう
美愛
だけど、事はそんなに優しくない
美愛
桃香も風魔だからお願いしたんだよ
美愛
……お願い
風魔
…………分かりました
美愛
ありがと、風魔
美愛
それじゃあ、他の人は私と一緒に行くよ
雨嶺
はい
蒼空
……はい
桃門
…美愛さん
美愛
ん？なに？
桃門
…姉さんは、大丈夫……？
美愛
……あ
美愛
そうだ、桃門に言わなきゃいけないことがあるんだ
桃門
……なんですか？
美愛
君は岩永の人間だ
桃門
……え？
美愛
君は岩永家の長男で、未門の方が義理の長男だ
美愛
…こんなこといきなり言われて納得しないと思うけど
桃門
……それは、姉さんが？
美愛
そう、桃香が言っていた
美愛
もし、岩永が何かあったら君に全てをお願いしたいって
桃門
……少し、考えます
美愛
うん、分かった
美愛
とりあえず、桃香の所に向かう
美愛
風魔、あとはお願いね
風魔
承知しました
風魔
……巫女様の想いは、必ず
美愛
うん、お願い
美愛
みんな行くぞ
風魔
……行ってしまった
風魔
ずっと黙っていらっしゃいましたね
風魔
メシン様
メシン
そりゃ……あの美愛様だよ！？
メシン
お母様が尊敬してやまないあの！！
風魔
分かりましたよ
風魔
その美愛様への信頼は
風魔
それで……
メシン
白刀･白雪の場所でしょ？
風魔
……本当に初代様のお墓なのですか？
メシン
もちろん、間違える訳ない
風魔
……分かりました
風魔
少し行ってきます
風魔
……初代様
風魔
お久しぶり…です
そこには、ボロボロにされた初代様の墓標があった
その中に、白き刀が確かに刺さっていた
風魔
これが……白刀･白雪
近寄り難い、そんな雰囲気を纏って
風魔
……触ってみる…か？
恐る恐る触ってみた
バチッと弾ける感覚がして思わず目を瞑る
弾ける感覚が無くなったことを確認して
そっと目を開いた
瞬間、目を疑った
風魔
……白刀･白雪？
何故か、白刀･白雪が手の中にあった
……何故？
巫女様の不死の呪いのおかげ？
それとも最近清気の量が増え続けているから？
それとも別の理由……？
……いや、初代様は優秀な方だ
それこそ、巫女様にしか抜けないようにしたはず
……もしや
風魔
……両方？
風魔
巫女様の気配も纏いつつ、清気の量が一定を超えると抜ける……？
風魔
その可能性がいちばん高い…？
メシン
……風魔？
｢どうして、白刀･白雪を？｣
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