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声が震えないように、腹筋に力を入れて声を振り絞る。
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いつもとは違う雰囲気にさとみくんも緊張しているのだろうか。
顔が引き攣っている。
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言った。ついに言ってしまった。
顔に熱がたまるのがわかる。
さとみくんは何も言わず、ただ立ち尽くしている。
それが嫌で、目線を外すと、鼓動の音が耳に入る。
この音がさとみくんに聞こえてないかと不安になる程大きかった。
恐る恐る顔を上げると、パチリ、と目線が合う。
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吐息混じりの声が聞こえた。
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まさかさとみくんが照れるとは思ってなかった。
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さとみくんが顔を赤くしたまま首を傾げ、問い返してくる。
身長170㎝と高身長なのに、可愛らしい仕草がやけに似合っていた。
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無意識に出た言葉に自分自身が驚いた。
僕自身、相当おかしくなっている。
なんとかボロが出る前に、と。
強引に話を逸らす。
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やらかした。瞬間的にそう思った。
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そうだ。恋愛は戦。逃げるのも寸法の一つなのだ。
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さとみくんはため息を一つ吐き、
ふわふわな髪をがしがしと掻いた。
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照れ半分、呆れ半分声色に、ほっと胸を撫で下ろした。
よかった。冗談だと受け入れてくれた....よね?
それを確認したところでありもしない嘘を淡々と話す。
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勢いに任せてさとみくんの顔を覗くと、
じとーっという目線を送ってくる。
こうゆう時、何も言わないのは却って辛いのでやめて欲しい。
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心臓が大きく飛び跳ねた。
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ニヤッと笑ったと思えば、さとみくんの手刀が額目掛けて飛んできた。
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そんな僕の抗議はあっけなくスルーされ、
未だ仏頂面のさとみくんが言う。
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そんな事を言われ、ぐっと息が詰まる。
咄嗟についた嘘を呆気なく信じられてしまった。
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でも、決して言われてくなかった。
他に本命がいる。なんて、
特にさとみくんだけには。
そんな想いをよそに、いつものように対応する。
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そう言いながらバシバシとさとみくんの脇腹を叩く。
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前屈みになったさとみくんに、視線を合わせて腰を折る。
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お互い好き勝手言って、お互い笑いながら終わる。
それが僕らの会話の終わり方だった。
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心が痛い。長い針に刺されてように。
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その日の夕日は目に焼き付くほど紅かった。
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コメント
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フォロ&ブクマ失礼します……!
神作品✨続き楽しみにしてます!✨