ハルカ
け、ケンちゃん!?
ハルカ
急にLIME送ってくるなんて、どうしたんだろう
ハルカ
それに……お泊まり?ケンちゃんが一人暮らししてる家に……?
ハルカは困惑したが、ずっと焦がれた恋の相手。 迷うことなく、返信することにした。
ハルカ
久しぶり!急にどうしたの?
ケント
別に?ただ暇ができたし、たまにはハルカに会いたいなーと思って!
ハルカ
私も会いたい!東京なんて久々に行くし
ハルカ
というか、本当に泊めてもらっていいの?
ケント
俺は別にいいよ!もちろん、ハルカはまだ中学生だからおばさんの許可が出たらだけど
ケント
あ、変なことはしないから安心してくれよ
変なこと、むしろして欲しいんだけど。 そう思いつつ、ハルカは明るく返信する
ハルカ
別に心配してないよ!笑
ハルカ
じゃあ是非行きたいな!お母さんも、ケンちゃんの所に行くなら反対しないだろうし。日付いつがいいの?
ハルカ
私そろそろ夏休み入るからいつでも平気だよ
ケント
いいね。じゃあ日付の候補が……
ハルカ
……どうしよう
ハルカ
ケンちゃんに会えるのはめちゃくちゃ嬉しい、けど……
ハルカ
お金、ないなあ
ハルカの家は決して貧乏ではないが、特別裕福でもない。 お小遣いの額も普通だし、もしかしたら交通費くらいは出してくれるかもしれないけど向こうでの買い物代などは自腹だろう
ハルカ
こんなことならバイトしとくんだった
ハルカ
中学生でも地元から離れてればバレやしないだろうし……はぁ、今更言っても仕方ないけどさ
ハルカ
……どうしよう
ハルカは再度洗った手を眺めた。 そしてひとつ、思いついてしまった
ハルカ
あ。
ハルカ
そっか、身体でも稼げるんだ