この作品はいかがでしたか?
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雅紀side
朝、起きると一通のメールが届いていた。
送信者は……
ニノ
============== 送信者:雅紀 to.ニノ 件名なし 櫻井翔の弱み今日中に聞き出して 俺に教えて …絶対だからな? ===============
雅紀
しかも“絶対”とか今日中に翔ちゃんの弱み見つけてニノに言わなかったら…
って思うと背筋がゾッとした。
今のニノには俺はとても逆らうなんて無理
雅紀
ポソリと独りごとのようにそう呟き、スーツに着替え支度をして会社へと向かった。
会社
翔
雅紀
翔ちゃんが真剣な表情で俺の事見てくるもんだから思わずびっくりしてしまう。
翔
雅紀
翔
そう言うと翔ちゃんはいつも通りデスクに向かって仕事を始めた。
雅紀
翔ちゃんに分かっちゃったか…俺がニノの事で悩んでいること
俺のことを心配してくれるこんな優しい翔ちゃんの弱みなんて聞きずらいよ
って言うか“聞けない”という方が正しいのかも
そんなことをずっと悩んでいたら俺の上司の潤さんがやってきて“真面目にやれよ”って言われた。
けどその後に、俺にしか聞こえないような小さな声で“なんか悩んでんならいつでも言えよ”と言った。
でもその声は俺にとってとても心配そうな声に聞こえた。
雅紀
仕事の面とかでは厳しいけどそれ以外は結構優しかったりするんだよね
翔
雅紀
翔
雅紀
とりあえず仕事はちゃんとしなきゃって思って仕事中はニノに言われたことを考えずに頑張った。
雅紀
仕事も終わり帰る支度をする。
雅紀
翔
雅紀
翔
雅紀
翔
雅紀
翔
雅紀
ごめん、翔ちゃん
これはニノに言われた翔ちゃんの弱みを聞くためなんだ
俺は罪悪感を感じながらも会社を出てその店へと向かった。
翔side
雅紀に連れられ、来たお店はこじんまりとしたとした小さな居酒屋。
店長
雅紀
店に入るなり、店長さんと思われる叔父さんが親しげに“まーくん”と雅紀を呼んでいた。
…仲いいんだな
会社前にある喫茶店のマスターみたいに
店長
雅紀
店長
翔
店長
雅紀
店長
翔
なんかテンションの高い店長さんだな…(汗)雅紀にそっくり(笑)
雅紀
店長
翔
店長
そう言って奥へ行ってしまった店長。
雅紀
翔
急に喋りにくそうに話し始める雅紀に違和感を感じた俺。
雅紀
翔
急に何言い出すんだ?!
雅紀
翔
雅紀
翔
雅紀
翔
雅紀
俺の苦手なもの?…か、急に聞かれてもなぁ……(汗)
翔
雅紀
翔
雅紀
そんなこと話している内に店長が頼んだものを持ってやって来た。
店長
そう言って店長は俺と雅紀に頼んでいたものを持ってくる。
店長
雅紀
雅紀がそんなこと言ったら“入る入る~♪”って話に入って来ちゃった。
翔
店長
そう言って
ふつーに席座ってるし!
店長
雅紀
店長
何だ、このノリ……(汗)
雅紀
店長
翔
俺は何者だよ!
雅紀
店長
そう言って店長はバシッて俺の方を叩く。
翔
店長
翔
店長
雅紀
店長
そう言ってがばがばとお酒を飲みまくる2人。
翔
雅紀side
雅紀
あれから暫く飲んだあと店を出て翔ちゃんと別れて電車に乗ったとこだった。
あ、忘れてた
今日中にニノに翔ちゃんの弱みを聞いて言わないといけないことに。
弱みっていってもな…
翔ちゃんが苦手なものみたいなのしか聞いてないんだけどな…
“高所恐怖症”で“ヘタレ”
であることしか。
雅紀
ほんとは嫌なんだよね、こういう事するのは……
だからさ、もう最後にして欲しいよ
そう思ってメールを作成しようと作成の画面を開いたとたん指が止まった。
…やっぱ家帰ってからにしよ
そう思いメールの作成画面を閉じ、携帯をもとあった場所にしまった。
和side
…おせぇ
雅紀の奴櫻井の弱み本当に聞き出したんかな
和也
現在の時刻は、11時30分。
真菜は眠いからって先寝ちまったし
俺も寝ようとしたけど雅紀からのメール見てから寝たいし
…俺的に、ね?
_ガタン
急に音がしたから何かと思ったら
和也
真菜
真菜はあんま俺の顔を見ようとせずそそくさと俺の前から去ろうとする。
和也
そう言って俺は真菜の腕を掴んだ。
真菜
お前…
超声震えてんじゃん…
和也
そう言ったら
真菜
って言いながら笑顔を作って俺に向ける。
和也
真菜
そう言って急ぎ足でトイレへ向かおうとした真菜に
和也
ちょっとキツめにそう言ったら「う、うん、分かった」って軽く返事してこの場を去った。
和也
…和、話って何だろう…
真菜
私はトイレを済ませた後、和の居る所へと向かう。
和也
真菜
そう返事を返して和に指定された席へと座る。
和也
真菜
和也
真菜
和也
…和、そんな怖い目で見ないでよ
和也
真菜
和也
真菜
和也
真菜
和也
真菜
和也
真菜
私は一応和に“おやすみ”を言って寝室へと入る。
真菜
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