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私たちはどこにでもいる妖怪
私たちはいつも木の上にいます。 約束を果たすまではずっと
朱(あか)
ねぇー碧〜
碧(あおい)
どうしたの？
朱(あか)
ひま
碧(あおい)
そう言われても…ここを守らなきゃいけないから
朱(あか)
だよね〜
『この花綺麗…』
朱(あか)
あ、人間
夢子
とっても綺麗なお花…
朱(あか)
そうだろう！
碧(あおい)
返事しても聞こえないわよ
朱(あか)
知ってるよ！
まな
夢子ちゃん！
夢子
あ、まなさん
夢子
とっても綺麗なお花を見つけたの
まな
どれ？
夢子
これです
まな
わぁー
まな
とっても綺麗な赤と青の花
朱(あか)
綺麗だって！
碧(あおい)
嬉しいわね
夢子
…誰？そこにいるお方は
まな
声しか聞こえないね
朱(あか)
え、聞こえてるって！
碧(あおい)
あらあら
碧(あおい)
降りてみる？
朱(あか)
ん〜
朱(あか)
降りてしまおう！
まな
降りるって
夢子
え
シャラン
夢子
まぁ…
まな
わぁ…
朱(あか)
綺麗って言ってくれてとっても嬉しい！
碧(あおい)
こら
碧(あおい)
わかるけど
碧(あおい)
急に話しかけたらビックリさせちゃうでしょ
朱(あか)
ごめん碧！
夢子
あなたたちは妖怪？
朱(あか)
そうだよ！
まな
耳が人魚みたい…
碧(あおい)
ふふっ
朱(あか)
そのお花綺麗って言ってくれてありがとう！
夢子
いえいえ
まな
あ、少し持って行っていい？
朱(あか)
誰かに渡すの？
まな
うん！
碧(あおい)
あらまぁ
夢子
渡したい人がいるんです
まな
私も！
朱(あか)
渡す人はなにか罪を犯してる？
夢子
えっと…それはよく分からない
まな
罪…罪かぁ
朱(あか)
名前を言ってくれればこっちで判断するよ
碧(あおい)
妖怪の情報なら全部知ってるわ
夢子
私戸田さんにあげたいのです
朱(あか)
戸田…？
朱(あか)
ごめんあだ名じゃなくて本名…
夢子
鬼太郎さんです！
朱(あか)
あぁ！あの子ね
朱(あか)
いいよ良いよ！
まな
私は猫娘さんに
碧(あおい)
あの可愛らしい猫さんですね
碧(あおい)
いいでしょう
朱(あか)
では
碧(あおい)
また会えれば
シャラン
夢子
…綺麗な人だったなぁ
まな
後で沢城くんに話してみる！？
夢子
いいわね！戸田さんにも話しましょう！
数時間後
『姫様〜！！』
朱(あか)
アレ！天狗さんじゃん！
碧(あおい)
どうかなさったのですか？
『今日から自由に生きろと…長が』
朱(あか)
…約束守ってくれたんだね
碧(あおい)
もうそんなに経つんですか
碧(あおい)
…わかりました
朱(あか)
…長も変わっちゃうんだね
長との約束
それは
長が死ぬまで育ててた桜を見ていて欲しいと言われていたのでした
朱(あか)
…今日でお別れか
碧(あおい)
今までありがとうね
碧(あおい)
さくらさん
朱(あか)
また会いに来るよ
シャラン
朱(あか)
じゃあ他のところに行こ！
碧(あおい)
そうね
こちらカンペです
朱(あか)
えぇーっと
朱(あか)
服装の説明をします
朱(あか)
これが私の服
碧(あおい)
これが私のです
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