☆大好きだから、、、☆

半年前。

私と颯太が出会ったのは、入学式当日だった。

緊張するなぁ

新しい友達、できますように！

そう心の中で思いながら、教室のドアを開けた。

運が悪いことに、中学生のときに仲が良かった友達は、全員違うクラスになってしまった。

席に着いたときには、前の2人は、もう友達になっていた。

その2人というのは、颯太と穂乃果。

私が荷物の整理をしていたとき、

前の席の人が、私の方を向いた。

突然で驚いたけど、とても優しそう。

笑顔を見て思った。

例えると、太陽かな？と。

それが、颯太の第一印象だった。

そのとき穂乃果は、緊張していたのか、とても小さな声だった。

ひょこっと颯太の背中から顔を出して、可愛い笑顔を見せてくれた。

少し照れくさくて、でも嬉しくて、なんだか、不思議な気持ちだった。

それから2人は前を向いて、荷物を整理していた。

私はそれをきっかけに、2人と仲良くなった。

休み時間、お弁当を食べているとき、そんな事を考えていると、穂乃果にまた声をかけられた。

いじわるで言った。

大事な事聞くの忘れてた！

突然聞いたからか、目が飛び出そうなほど驚いている。

今度は驚かずに、呆れたような目だ。

穂乃果の前で両手を合わせた。

穂乃果は、言うか言わないか考えた。

少しは教えてくれても良いんだけどなぁ…

穂乃果の顔をみると、本当に嫌そう…

無理やり言わせるのは、やっぱりだめだよね…

それから私は、颯太のことを観察し始めた。

5時間目の授業が始まった。

先生が颯太の事を呼んだ瞬間、颯太の肩がぴくっとなったのがわかった。

ふふっ

5時間目は数学。

颯太の1番苦手な教科だ。

さあ、どう逃げるかぁ？

1人で観戦していた。

クラスがどっと笑う。

なるほど。あえて、笑いに変えてきたかぁ

穂乃果は、颯太のこういうおふざけなところも好きなのかな？

私は、こうやって颯太の事を監視していた。

部活の陸上部で、校庭に移動していたとき。

近くに穂乃果がいた。

私は、歩きながら話し始めた。

穂乃果は、驚いているというより、呆れてる？

それくらい、穂乃果と颯太をくっつけたい！！

こう考えた私が、ばかだった。