ゆいん
恋白
そんなことを言われたのは初めてだった。
小学生。初めての場所に緊張した。
いつもなら普通に歩けるはずなのに、足がすくんで動けない。 なんか言葉もうまくでなくて、友達がいた記憶はない。
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中学生。小学校での反省をふまえて、今度はちゃんとしようと頑張った。
けど、やっぱり足も手も震えた。声も震えて、 友達と喋ろうとすると変な感じになって、
友達
って言われた。みんな笑ってて、なんか僕も笑ったけど、 おもしろくなんてなかった。
喋ったらおかしいって言われるから、これからは喋らず 表情で示そうと思った。
笑われるのが怖かったから。
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高校生。相変わらず喋るのが苦手。怖くて、表情を全力で表した。
けど、ある日の班活動の時に、ある女の子が突然言った。
女の子
女の子
僕は困った。
女の子
女の子がそう言ったら、周りの子もそれに乗っかって、
友達
友達
とか言い始めた。僕は怖かった。僕は何をしたらいいのか分かんなくて、ただぼーっと聞いてることしかできなかった。
すると、aちゃんという子が手を挙げて、はいはーい!とみんなに言った。
aちゃん
クラスがドッとわき上がるのが嫌でも分かった。
その女の子は中学が一緒で、中学生のときは真面目で、おとなしい雰囲気の子だったから、いきなりそんな感じで発言したのが驚いた。
環境はこんなにも人を変えてしまうのだと恐ろしく感じた。
aちゃん
クラス中から笑い声と、お前喋れよ、という声が響く。 僕の嫌いな笑い声。
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その言われた日から、喋ることも、感情を表すこともできなくなって、 無口無表情になってしまった。
面白いと思うことがあっても口角はあがらない。 悲しいと思うことがあっても涙はでない。 違うとわかっていても意見できない。
そうしたらつぎは「こわいね」と避けられるようになって、、。 そんな高校生活に耐えられなくて、高校は二年生の途中で退学した。
でも僕のお母さんは学歴がすべての人だったから、 僕に、家をでてけと言って追い出した。
ゆいん
そんなことを言われたのは初めてだった。
ゆいん
ゆいん
ゆいん
恋白
驚いて声もでなかった。
人から「好き」だなんて言葉を受け取ったことはなかったし、 褒めてもらえることもなかったから。
ゆいん
恋白
確かに、僕の視界は今大粒の涙で滲んでいる。久しぶりに泣いた。
ゆいん
この人は他の人とは違うのか、、?僕を笑わない。 僕より年が低そうなのに、僕より大人だ。
僕のために飲み物を買ってくれて
僕のためにご飯を作ってくれて
僕のために寝るところを用意してくれて
僕のために、、、、、
僕、、の、、ため、、?
ゆいん
ゆいん
ゆいん
そんな言葉と、今までのことと、僕のためにしてくれたことが 色々重なって、僕は大声をあげて泣いた。
コメント
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ゆいんーコラボしようよー