ラブ子視点! ちょっと長い!
最近、ひろしさんの様子が少しだけ変だ。
会うといつもみたいに笑顔なんだけど、その笑顔がどこかぎこちない気がする。
今日も夕方の公園で、私はひろしさんの横に座った。
ラブ子
そう言うと、ひろしさんはいつもの調子で大げさに手を振った。
野原ひろし
……でも、その後のははっが、妙に軽い。声だけ明るくて、横顔はちょっとだけ沈んで見えた。
ラブ子
胸が少しざわつく。
私は話を続けてみた。
ラブ子
その瞬間だった。
ひろしさんの手がぴたりと止まった。
さっきまで無駄に動いてたのに、急に固まったみたいに。
野原ひろし
名前を言う声が、ほんの少しだけ沈んでいる。 でも次の瞬間、ひろしさんは平気そうに笑いなおした。
野原ひろし
ラブ子
私は思わずひろしさんの顔を じっと見た。
目は笑っていない。わずかに眉が寄っていて、どこか遠くを見るみたいな目をしている。
ラブ子
不安が胸に広がっていく。
私は勇気を出して聞いた。
ラブ子
ひろしさんはビクッと肩を揺らした。
野原ひろし
言葉は明るいけど、間が不自然。 声のトーンもいつもより少しだけ低い。
ラブ子
私は膝の上で手をぎゅっと握った。
ラブ子
自分でも驚くくらい小さな声だった。
ひろしさんは目を丸くして、すぐに首を振る。
野原ひろし
そこで言葉が止まる。
ひろしさんは視線を外し、 うつむいたまま口をつぐんだ。
ラブ子
胸がぎゅと痛くなる。
私は、ひろしさんの横顔をそっと見つめた。
笑ってほしいのに、なんでこんなに苦しそうなんだろう。
ひとしくんのことを話すと、 ひろしさんは少しだけ黙り込む。
それが今日、やっと変化として分かった。
ラブ子
その考えが胸に刺さって、夕方の風がいつもより冷たく感じた。
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おぉ