ひろし視点!
……最近、どうもダメだ。、
ラブ子と話すたびに、胸の奥がぎゅっと締めつけられる。
別に、責められてるわけじゃねぇ。 ラブ子はいつも通りで、優しくて、素直で。
ただ-- その優しさが今の俺には逆にきつい。
今日、公園でラブ子に言われた。
ラブ子
その言葉が、心の奥に突き刺さった。
野原ひろし
隠せてると思ってたのに。 俺の胸の痛みも、ため息も、全部。
夕方の風が吹き抜ける中、 俺はラブ子の質問にまともに答えられなかった。
野原ひろし
言葉が出ない。 言いたいことは山ほどあるのに、どれも飲み込んでしまった。
野原ひろし
そんなこと言えるわけないだろ。 おっさんが若い子相手に何言ってんだって話だ。
家に帰っても、その言葉が頭から離れない。
--ひとしくんがね……--誰とでも仲良くて……--人気者で……
思い出すたびに胸が苦しくなる。
ひとしが悪いわけじゃない。 むしろ、ラブ子が惹かれるような、 いいやつなんだろう。
でも、俺は思う。
野原ひろし
当たり前のことなのに、 やっと自分でちゃんと分かってきた。
今日、ラブ子が少しうつむいて、
ラブ子
そう聞いてきたとき、胸がちぎれそうになった。
野原ひろし
悪いのは全部、勝手に期待した俺だ。
期待なんかしなきゃ、 こんな苦しさなくて済んだのに。
ベットに座ってため息をついた。
野原ひろし
ラブ子の相談相手でいることは 嬉しい。 でも、相談内容がひとしのことだと、心臓が焼けるみたいに痛い。
それでも、逃げる気にはなれない。
だって、ラブ子が 頼ってきてくれたから。
野原ひろし
そう言い聞かせるけど、胸の苦しさは日に日に重くなっていく。
限界なんてとうに近い。 でも、それを悟られたら-- きっとラブ子は困るだろう。
だから俺はまた笑う。 明日も公園で、 ヘラヘラ笑って誤魔化す。
……それしかできない。
コメント
5件
天才?!