テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる

40
796
コメント
3件
お疲れ様でした、リナさん🦋🫧 第5話、読み終えました。幼馴染の距離感が本当に好きです。部活中の「マネージャーとセッター」から、二人きりで「詩織と京治」に戻る空気の切り替わり方が、何とも言えず甘酸っぱくて胸がぎゅっとなりました。特に「他の男子と……いや、なんでもない」って言いかけてやめる京治の台詞、あれだけで彼の気持ちが全部伝わってくるようで、思わずニヤけてしまいました。夕日と影の描写も、余韻が美しくて。大好きなエピソードです。
「お疲れ様でしたー!」という部員たちの声が遠ざかり、体育館はすっかり静かになった。
モップ掛けを終えた私は、長い茶髪を結んでいたゴムをパチンと外した。
さらりと肩に落ちる髪を手で整えながら、誰もいない部室のベンチに腰を下ろす。
赤葦京治
カサリ、と音を立てて、赤葦がバインダーに挟んだ練習メニューの反省シートを差し出してきた。
彼もすっかり練習着のTシャツ姿で、いつものクールな表情に戻っている。
詩織
赤葦京治
部室の重い扉が閉まっているのを確認して、赤葦はふっと肩の力を抜いた。
ストイックな「副主将の赤葦」から、私のよく知る「幼馴染の京治」に空気が変わる。
赤葦京治
詩織
赤葦京治
京治はそう言って、私の隣に少し距離を詰めて座り、ふぅと小さく息を吐いた。
部活中は「マネージャーとセッター」として完璧な距離を保っているけれど、こうして二人きりになると、一気に中学の頃のような距離感に戻る。
詩織
赤葦京治
京治は顔を背けたけれど、夕暮れの西日に照らされた耳の後ろが、ほんのり赤いのが見えた。
詩織
赤葦京治
詩織
赤葦京治
京治は立ち上がると、誤魔化すように私のスクールバッグをひょいと肩にかけた。
詩織
赤葦京治
カチャリと部室の鍵を閉める音が、静かな廊下に響く。
並んで歩く私たちの影は、夕日に引っ張られて、どこまでも長く伸びていた。