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あおい
そして、昼休み。
再びスマホを開いたあおいは、本格的に『望岡きなこ』になる為の準備を始めた。
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
望岡きなこ?
望岡きなこ?
望岡きなこ?
望岡きなこ?
望岡きなこ?
望岡きなこ
望岡きなこ?
ここで投稿する作品も、本来の望岡きなこのものだ。当然である。
きなこが忘れていてもおかしくない、何年も前の絵を、あおいは当たり前のように貼り付けた。
更に画質も限り無く高くして、まるでつい最近描いたかのように見せることも忘れない。
こうすれば、古い絵であったとしても、つい最近描いたように見えるだろう……というのが、あおいの考えであった。
望岡きなこ?
自己紹介というよりも、決意表明に似たそれの投稿ボタンを、あおいは自信たっぷりに押した。
あおい
あおい
突然の通知に驚いたあおいだったが、それだけでは終わらない。
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
有頂天になるあおいだったが、彼女はまだ気づかないでいた。
あおい
あおい
今まさに、途方も無い下り坂を転がり落ちているということに。
フォロワー
望岡きなこ?
望岡きなこ?
フォロワー
望岡きなこ?
フォロワー
望岡きなこ?
フォロワー
望岡きなこ?
望岡きなこ?
フォロワー
フォロワー
望岡きなこ?
フォロワー
フォロワー
望岡きなこ?
望岡きなこ?
フォロワー
望岡きなこ?
同じようなコメントに、同じような返信をしていく。
だが……
絵に対する反応は嬉しいものの、望んでいたものではないことに、あおいは早速苛立ちを覚えていた。
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
正直な話、あおいはフォロワー達の事を舐めていた。
あおいにとってフォロワーとは、フォロー相手の事をチヤホヤするボットのようなもの。 何かにつけて相手をほめたたえ、いいねを押して自己肯定感を上げてくれる『材料』でしかない。
それがどうだ。フォロワー達はあおいを見ていない。
本当の自分を褒めてくれる人は、1人もいない。
それがあおいの心に、墨液のような苛立ちを生み出していた。
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
言い訳でもするかのように、あおいは心中で愚痴を並び立てる。
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
そういう間にも、フォロワー数も、コメントも増えていく。
コメントは相変わらず、中身がないようなものばかりではあったが……今はこれでいい。
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
あおい
美紅
美紅
あおい
あおい
美紅
美紅
美紅
あおい
あおい
あおい
美紅
美紅
美紅
あおい
あおい
美紅
ろくに機能していないセラーノべルの通知を切り、あおいは目に見えてフラフラとして見せる。
いかにも吐きそうです、とでも言うかのように手で口を覆(おお)う様は、本当に体調が悪そうな印象を与える。
そんな彼女の隠された口元は、ゆるく弧を描いていたのだった。