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零円の告白

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零円の告白

13 - 秋の香り

♥

256

2025年04月09日

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次の日

学校へ行くと

○○

あ…

遥は席に座っていた

良かった…

すると後ろから声がする

冬弥

早くどいてー

○○

あ…はい

冬弥

今日はトゲトゲしさ抜けたな

○○

昨日はあんたが…

冬弥

嘘つけ

○○

嘘じゃないけど

○○

それと…人を煽りすぎ

○○

普通に私もムカついた

冬弥

別に

冬弥

煽ったつもりないけど

そう言って口角を上げる

自覚あるじゃん…

○○

もういいから

私が席に着くと

何故か遥が女子に囲まれていた

○○

え?

どしたん

○○

いや…なんか

まぁ話してるだけか

そう思い私は席に着いて

スマホを開いた

遥ちゃん!

え?

この前雨降った日さ

治と一緒の傘入ってなかった!?

私はスマホをいじってる手を

ピタっと止めた

視線をやると

いや…あの

絶対2人だったよね

てか相合傘ってまじ?

え?なんで

2人が相合傘?

○○

でもさでもさ

あの日夕立やったから

ラッキーやったね

遥ちゃん

とクラスの女子たちは盛り上がっている

だけど…

私の心は

モヤっとした何かで

埋め尽くされていた

何それ…聞いてない

チラッと横をみると

えまじ

ほんまなん?

いや…

ほんまやけど

角名

は?

治くんも治くんで

囲まれている

別に治くんが

誰かに優しくするのは

珍しくない

むしろこの前

私がみんなに優しくしてね

って言った

○○

はー…

私は立ち上がって教室を出た

私は気がついたら

いつもご飯を食べる場所に来ていた

○○

あ…

間違えた

○○

もう少ししたら…

○○

戻ろ

私はしばらく

腕の刺青をなぞりながら

さっきのことを考えていた

すると

どこかと思えば

なんでここおんねん

○○

え…なんでここに

流石にあの顔で

教室出られたら

心配するやろ

そう言って治くんは

私の1段下に座った

にしても…

わっかりやすいな

○○は

○○

何が…

何って

拗ねてるやろ

○○

拗ねてない

はいはい

治くんは1段上がり

私の頭をポンポンと撫でた

○○

だから何って…

気にしてんの?

傘のこと

○○

私はしばらく無言になった

それが

何よりの答えだった

いやー…○○さ

まじでかわええな

○○

そういうのいらない

今めっちゃ嫉妬してる癖に

○○

別にしてないよ

うそやろ

○○

してないって

顔に描いてるわ

○○

なー…○○

治くんの声が少し低くなるのがわかった

俺が誰に優しくしても

○○の事が1番なのは

変わらんやろ?

私は

黙って聞くことしか出来なかった

だから

あんま拗ねんなって

○○

別に…拗ねてないんだけど

はいはい

そういうことにしたるわ

治くんはへらへらしながら

私の頭をもう1回撫でた

あ…あとな

弁解する訳じゃないけど

駿河俺達のこと

知ってるから

あんま関係ない

○○

え?

遥が…私たちのこと?

○○

それほんと?

うん

なんか聞いてきた

嫌な予感がした…

確かに

あんまり隠してたとは言えない

でも

遥はきっともうちょっと前から

知ってた

なのにお母様からは何も言われない

○○

なんで…

ん?

知らんけど

別に隠してへんしな

○○

まぁ…そうだけど

遥…何を考えてるの

あ…やべ

チャイム

○○

ほんとだ

後で考えよ…

色々なことを考えてたら

放課後になっていた

今日は治くんと帰る予定なんだけど

急に先生に捕まって

少し待っててと言われた

○○

はー…

問題は2つ

1つ目は…

遥がお母様に伝えてるかの有無

2つ目は

遥が…なぜ

昨日の夜濡れて帰ってきたのか

○○

この2つか…

お母様は聞いたら多分すぐにでも

動き出すはず

だからまだ耳には入ってない

○○

でもじゃあ…

○○

なんで…?

私がスマホをいじりながらぼそっと言うと

冬弥

お…

冬弥

何してんの

突然声がした

○○

○○

あー…冬弥か

冬弥

あからさまな顔すんな

冬弥

流石に傷つく

○○

その手には乗らない

冬弥

ダメか

○○

で…なに?

冬弥

何って帰るだけ

○○

だったら早く行きなよ

冬弥

ひでー

冬弥

正門なんだから

冬弥

ここ通るだろ

○○

それは…そうだけど

すぐに帰るかと思ったら

私の前でへらへらしたまま

冬弥

てか

冬弥

なんか機嫌悪いべ

冬弥

○○

○○

別に…

○○

考え事してただけ

冬弥

へー…

私がそう言うと

冬弥は私の顔を見つめた

冬弥

冬弥

微妙な顔してた

この人…見てたの

冬弥

なに

冬弥

嫉妬?

○○

は…?

冬弥

お前の彼氏

冬弥

他の人と

冬弥

相合傘してたんだろ

○○

私はスマホの画面を強く押した

冬弥

図星かよ

○○

うるさい…

冬弥

へー…

冬弥

そんな顔すんだ

○○

え?

冬弥

いや…

冬弥

いつも余裕そうなのに

余裕?

○○

別に…

冬弥

んーなんか

冬弥

感情出さないと言うか

確かに…

私はこれまで

人間関係でここまでなにか

モヤモヤとした感情を抱くことは

なかった

でも…

治くんの事になると

無意識に気持ちが出てしまう

○○

別に…

私は短く切って

スマホに視線を落とした

○○お待たせー

少し離れた所から声がした

○○

え?

冬弥

ほら来たぞ

冬弥は意味ありげに笑いながら

少し下がった

冬弥

じゃ、また

○○

ちょ…

冬弥

お前もっと

冬弥

素直になったら?

○○

…は?

冬弥

顔に出てんぞ

そう言い残し

冬弥はポッケに手を突っ込みながら

小走りで去っていった

何話してたん

気がついたら

治くんが横にいて

冬弥の背中を見つめていた

○○

いや…特には

あっそー…

納得はいってなさそうだったけど

それ以上何も言わず

私のカバンの持ち手を軽く引いた

ほら

帰ろやもう

○○

うん

○○

って

○○

治くん待ってたんだけど

あ…そやったわ

もっと素直に…か

次の日

私はある人に呼び出された

○○

話って…何?

○○

遥…

涼しい風が吹く屋上で

私は遥をじっと見つめた

○○

はい

○○

きっと今なにか

○○

私に話すことがあるのよね

はい…

○○

その話は

○○

お嬢様として聞けばいい?

○○

それとも

○○

○○として

○○

話を聞くべき?

私がそう言うと

遥は俯いていた顔をあげた

○○として

聞いて欲しい

○○

わかった

遥は唇を

ぎゅっとかみ締めてから

話し始めた

私がここに来たのは

○○との関係を

断ち切りたかったから

○○

え…

自分勝手でごめん

わかってる…

でも…○○が優しくする度

私を受け入れてくれる度

私の何かが壊れた

○○

それに加えて

私は

○○の彼氏を…

好きになった

かすかに

遥の瞳が揺れるのがわかった

○○

そっか…

ごめん

○○

本当にごめん

分かってるのに

頭では…

なのに心が

着いてきてくれない

私は…共感できてしまった

止められなかったの

この気持ちを

遥の瞳は

とても真っ直ぐだった

私は1度目を閉じ

それからゆっくり開いた

○○

ありがとう…

○○

話してくれて

私…どうしたらいいか

分からない

私が初めて見た顔だった

○○

それは…

○○

遥が決めることだよ

○○

でも…

○○

もし私の意見を聞いてくれるなら

○○

本当に後悔をしないよう

○○

全部伝えるのが

○○

正解だと思う

…でも

○○

私はいいから

○○

私は治くんの彼女である前に

○○

遥の友達だから

○○…

遥の瞳から

一筋涙がこぼれる

○○

ずっと後悔してたの

○○

あの時

○○

もっと引き止めていたら

○○

何か

○○

変わったのかなって

それは…私が

○○

分かってる

○○

でもね

○○

悔しかった

○○

…すごく

○○は悪くないよ

○○

うん…そうかもしれない

○○

でも

○○

遥も悪くないよ

え…いや

私は

○○

だって今ここで

○○

職務を全うしてる

○○

あなたは何も…変わってない

○○

変わらずにいてくれた

○○

ありがと

○○

そう言って私は

屋上を後にした

あんなことを言ったけど

本当はすごく気になる

なんて告白するんだろ

もしかしたら…とか

色んなことを考えてしまう

遥の性格上

きっと今日の放課後にでも

告白をすると思う

○○

はー…

というか現に帰ってきてないし

治くんも

「ちょっと話しあってな」とかいってたし

私がそんなことを考え

バタバタしていると

コンコンとノックがなった

○○

はーい

返事をしたけど

誰も入ってこない…

○○

○○

え…遥?

私は急いでドアの前に行き

開けようとすると…

このドアは…

開けないで

○○

わかった

一応…言っておくね

キッパリ振られたよ

○○

そ…っか

私は心の中にあった不安が

軽くなった

放課後

私は宮さんを呼び出した

おー…

駿河やったん

あ…うん

え、なに

怖いわ

いや

まぁ落ち着いて聞いて

私は思ったより

冷静に話し始めた

別に落ち着いてるけど

…宮くん

宮くんの事が好き

え?

は…え?

いいから

気がついたら気になって

好きになってた

彼女がいる事も知ってた

だから…

言わないつもりだった

最初は驚いていたけど

宮くんは黙って話を聞いていた

でも

伝えないと

後悔する気がして

だから…

自分の目から

涙がこぼれそうになるのを

私は必死にこらえた

宮くんはそんな私を見兼ねて

少し…切なそうに笑った

直接言ってくれて

ありがと

駿河は何考えてるかわかんねーし

不思議だなって思ってた

でも知っていくうちに

意外と周りを見てたり

皆の話をきいて

クスって笑ってたり

色んな駿河がみれて

俺も楽しかった

…うん

でもごめん

俺が好きなのは

○○なんや

優しく…

でもはっきりとした言葉

わかってた

わかってたはずなのに

心が…痛い

うん

涙が1粒だけ零れ落ちた

ありがとう

宮くん

これ返すね

ん?

傘か

全部

ありがとう

私がそう言うと

みやくんはニコニコしながら

おう

とだけ言ってくれた

と…

遥は説明してくれた

分かってはいたけど

意外と苦しいんだね

遥は一つ一つ

言葉を選んで話している

でも

伝えられてよかった

ありがと

○○

私はほっとするべきなのに…

なぜか

出来ない

○○

○○

あ…うん

○○

なに?

やっぱり○○を恨む事なんて

出来なかった

○○

…うん

すごく楽しかった

○○

え?

○○

ちょっと待って…

○○

何その言い方

嫌な

胸騒ぎがした

ここをやめようと思う

というか…

やめてきた

○○

待って嫌だ

○○

ドア開けてよ

私がそう言うと

遥は落ち着いた声で

落ち着いて○○

いつかまた…

きっと私たちは

友達として会える

そう信じてる

そう言い残して

遥は私の元から姿を消した

数時間後

部屋に桜子が走って入ってきた

桜子

お嬢様!

○○

え…?

桜子

遥さんが居なくなったと…

○○

うん

○○

そうみたい

○○

でも

○○

まだ私たちは…

桜子

そうじゃないんです

○○

え?

桜子

さっき迄

桜子

緋翠さまと

桜子

遥さんが

桜子

話していたそうです

○○

え?

桜子

それも…

桜子

懲戒室で

○○

は…?

私はその時

全てを理解した

「懲戒室」というものは

いわゆる

おしおき部屋

そこで話していたということは

桜子

莉都が人づてに聞いた話ですが

桜子

隠してたことがバレそうになり

桜子

問い詰められていたのに

桜子

それでも黙ったままで…

桜子

緋翠様に…

桜子

手を上げられたと

さっき

ドアを開けないでと言ったのは

泣いたのを見られたかったからじゃない

傷のついた

自分を見せたくなったからだ

桜子

遥さんは…

桜子

どうなるのでしょう

珍しく

桜子が慌てている

私が立ち上がり部屋を出ようとすると

桜子

お嬢様!

桜子

どこへ行かれるんですか?

○○

決まっているでしょ…

○○

お母様のところよ

桜子

でしたら私も…

○○

部屋で待ってて

桜子

ですが…

○○

これは命令よ

そして私は

リビングにいるお母様の元へ向かった

お母様

あら…○○

お母様

どうしたのそんな顔して

この人…しらばっくれる気?

○○

…いまここにいる

○○

執事、メイドは

○○

席を外してください

お母様

何勝手なこと…

○○

私の言うことが…

○○

聞こえない様ですけど

○○

もう一度言います

○○

お母様と私以外

○○

ここを出てください

私がそう言うと

そそくさと

執事とメイドたちは部屋を後にした

○○

あなたもです

○○

四条

四条

私は…

お母様

いいわ

お母様

出てってちょうだい

お母様がそう言うと

四条は直ぐに出ていった

お母さん

○○

お母さん

急に何を考えてるのかしら

○○

私のセリフです

○○

遥に…何をしたんですか

お母様は

「その事か」みたいな顔をして

微かに笑った

お母様

仕方ないわ

お母様

彼女が仕事を…

お母様

怠ったから

お母様

それだけよ

○○

だからって!

お母様

何をそんなに

お母様

ピリピリしているのかしら

お母様は私を手玉に取る様にしてくる

お母様

あなたこそ

お母様

何か

お母様

やましい事でもあるの?

お母様は

私にフォーカスを当ててきた

○○

いえ

お母様

…そう

私はひとまず冷静になり

考えを整理した

さっきの桜子の話からして

きっとまだ

治くんと私のことは

伝わってない

でも…

きっとすぐに調べ始める

何が先なのか…

頭が回らない

お母様

○○

お母様

私は疲れてるの

お母様

何も無いなら…

○○

遥は

○○

私の親友です

お母様

…だからどうしたの

○○

私の友達を

○○

侮辱したことを

○○

心より

○○

軽蔑します

私はそう言ってその場を後にした

この作品はいかがでしたか?

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コメント

1

ユーザー

〇〇ちゃんかっこいい!

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