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ゆめかっか
ゆめかっか
ゆめかっか
クロノアは一人で画面を見つめていた。
マイクは切っている。 通話に入る気はなかった。
クロノア
クロノア
?
クロノア
クロノア
そう、言い聞かせても、画面の端が わずかに暗くにじむ。 まるで、影が“覗いている”みたいに。
その頃、別の通話で。
ぺいんと
しにがみ
トラゾー
誰もはっきりした原因は分からない。 でも、全員が同じ不安を抱いていた。
3人
一方、クロノアの部屋。
画面が一瞬だけ真っ黒になる。
?
耳元で声がした。
クロノア
?
クロノア
返事はない。 ただ、背後の暗さだけが、少し濃くなる。 心の奥に、冷たいものが広がっていく。
失敗した記憶。 黙ってしまったあの空気。 自分だけ、置いていかれる感覚。
クロノア
その時、スマホが震える。
【ぺいんと:大丈夫か?】
クロノアは 返事を打とうとして、手が止まる。
クロノア
クロノア
画面の端が、また暗く揺れた。
?
?
クロノア
クロノアは、ゆっくりとスマホを伏せた。
その瞬間、 ぺいんとのメッセージは 既読にならなかった。
ゆめかっか
ゆめかっか
ゆめかっか
ゆめかっか
ゆめかっか