ゼラ
これが、レイチェル=ガードナーの履歴書か。

デンタク
はい!ゼラ。

ゼラ
ふむ....。

ゼラはデンタクから渡されたレイの履歴書に目を通す。
ゼラ
....レイがここにきてから、何日たった?

ジャイボ
んんー、だいたい3日とかじゃない??

ゼラ
......なるほど。

ゼラ
デンタク!

デンタク
はい?

ゼラ
ライチのメンテナンスはしたか?

デンタク
いいえ。ライチはレイさんを連れてきた日以来、分解等はしていません。

ゼラ
なら、メンテナンスはもう少し先延ばしだ。

デンタク
え?あ、はい!!わかりました!

ゼラ
そして、ジャイボ。

ジャイボ
な~に?ゼラ♪

ゼラ
君に一つ頼みがある。

レイ
.....。

ニコ
.....表情が固いっ!

レイ
いひゃい.....。

練習に付き合ってくれるのは感謝しているが、つねるのは辞めて欲しい。
ニコ
もっと心から笑え!

レイ
.....(ムッ)

レイ
じゃあ、お手本みせて.....

ニコ
手本だと?

レイ
それか、ヤコブくんみたいに

レイ
全力の変顔とか....

ニコ
何故俺がそんな事をしなきゃならない!?!?

レイ
いひゃい

レイ
ほっへ、ふねらはいへ

に、対して無抵抗且つ無表情で頬を引っ張られてるレイ。
レイ
....日焼け

ニコ
?

ニコ
日焼け?

レイ
なんか、肌が焼けてる....

ニコ
....嗚呼。恥ずかしい話しだが、俺の家は貧乏なんだ。

ニコ
だから、よく新聞配達をしてる。夏休みはほぼ毎日やっていたからな。

レイ
....私の家も、そんなに裕福じゃ、なかったよ

ニコ
そうなのか?

ニコ
...いや、きっとお前にも事情があるんだろう。

ニコ
あえて聞かないでおく。

レイ
...興味ない?

ニコ
.....ない。

ニコ
と、言えば嘘になる。正直、俺はお前の事を知らなさすぎる。

レイ
私も、知らない....

二人とも同じように考えるポーズを取り、どうすればコミュニケーションが取れるかを考える。
ニコ
....お互いの情報を交換するのはどうだろう?

レイ
??

レイ
情報交換?.....

ニコ
(ガサゴソ)

ニコは自分のバックを漁り、いらない紙とペンをレイに渡した。
レイ
紙...とペン...。

ニコ
なん当分かに切り、お互いに聞きたいことを切った紙に書いて

ニコ
それをさらに折り、お互いにランダムに引く。

ニコ
そして、その書かれた質問に答える。

レイ
.....なるほど?

タミヤ
(いや、『なるほど?』じゃねーよ!!)

ダフ
(レイちゃん、気づいて!話した方が早いよ!!)

カネダ
(紙に書くくらいなら、話した方が早いよ!?)

雷蔵
(wwww)

ヤコブ
(レイちゃん、俺の変顔覚えてくれてたんだ!)

ニコは他人と距離をつめるのが下手なので、心配で様子を見に来たのだ。
ニコ
よし。できたか?

レイ
できた....

ニコ
よし、じゃあ。俺から。

ニコ
<歳はいくつ?>?

ニコ
俺は14。

レイ
歳上....

ニコ
という事は歳下なのか?....いや!

ニコ
聞かないでおこう。

レイ
....知りたくないの?

ニコ
いや、もしかしたら同じ内容であるかもしれん。

レイ
....じゃあ、私も引く

ニコ
ん。

レイ
<誕生日>....

レイ
6月10日.....

ニコ
よし、次だ。<好きな食べ物>

レイ
....あるの?

ニコ
ある!!えーっと、ちょっと待て

ニコ
(;-ω-)ノ.....

ニコはレイに待ったのポーズを取り、自分の好きな食べ物を考える。
ニコ
(俺の好きなもの、俺の好きなもの......)

レイ
....(ガサゴソ)

ニコ
(俺の好きなもの、俺の好きなm)

レイ
....えい

ニコ
もごぉ!?

レイ
...美味しい??

ニコ
う、うむ...(もぐもぐ)

レイ
....お団子、好きなんだね。

レイ
いっぱいお食べ

他全員
(おばあちゃんか!!?!?)

雷蔵
(いいこすぎる!!)

カネダ
(うちのおばあちゃんみたい..)

ゼラ
.....何をしているお前達。

他全員
!!??

レイ
.....😶

ニコ
お、お前達!と、ゼ、ゼラ!!

ゼラに驚いた雷蔵達は思わず、レイの部屋の扉を壊して、全員倒れた。
ゼラ
...レイチェル=ガードナー。

レイ
.....?

ゼラ
お前に、外出の許可を与える。

他全員
えええ!?!?

レイ
がい、しゅつ?....

ゼラ
勘違いするな。お前を家に帰すという意味ではない。

ゼラ
あくまで、気分転換....だ。

レイ
気分、転換.....

ゼラ
そうだ...。

ゼラはレイの近くにあるお団子を1本持ち、くるくると回す。
ゼラ
手を出せ。

レイ
??(スッ)

レイがゼラに言われるまま、手を出すとゼラは懐からがま口の財布を取り出した。
ゼラ
....がま口のガマくんだ。

レイ
カエルの、財布。

レイ
ガマ口だけに?.....

ゼラ
..........。

ゼラ
.....ゴホンッ。この財布に、5000円と小銭が少々入っている。

レイ
あ、はい....。

ゼラ
これを持ち、誰かと一緒に外で気分転換してくるといい。

レイ
カエル....可愛い....

レイ
黒い星のアップリケついてる.....

ゼラ
誰と行くかは、レイチェル=ガードナー。君が決めるといい。

ゼラ
猶予は3日間!!

ゼラ
......無駄遣いはしないように。

レイ
....はい。

ゼラはメガネを掛けなおすと、レイの部屋を退出する。
レイ
.......。

レイは退出したゼラの背中と渡された財布を交互に見る。
レイ
ガマくん....ガマくん、可愛いね。

雷蔵
ゼラったら、どうして急に外出の許可を出したのかしら?

ニコ
ゼラのことだ。何かお考えがあるんだろう...

ダフ
でも、気分転換って言ってたよ...?

カネダ
しかも誰かと一緒に、そ、外に行く.....

レイ
ガマくん....

タミヤ
ホントに5000円と小銭少し入ってんのか??

ヤコブ
確かに~!

レイ
....見てみる?

タミヤとヤコブがレイの持っているがま口の財布の中身を少し覗く。
タミヤ
まじだ.....

ヤコブ
ゼラはケチじゃなかったね....

レイ
貯金しようかな....

雷蔵
え~~?せっかくだから使いましょうよ?

カネダ
ぼ、僕も、せっかくだから使ったほうがいいと思う、よ。

レイ
でも...、私。螢光町をよく、知らないから.....

雷蔵
あら?さっきゼラが言ってたこと忘れちゃった??

レイ
?

雷蔵
私達の誰かと一緒に外に行くのよ♪

レイ
誰か、と??
