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『君と僕の忌避進路』

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『君と僕の忌避進路』

3 - 羨望と期待、そして逃避

♥

50

2023年07月11日

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真冬視点 学校内

先生

じゃあ、これでテスト返却を終わります

先生がそういうと、周りの人たちはそれぞれ口を開く

男子生徒

うわ俺やばいわ〜w

女子生徒

お母さんに怒られるかも…

みんなが友達とまとまって話している中で、僕「相川 真冬」は、1人でテスト用紙とにらめっこしていた

すると突然、肩に小さい衝撃が走る

真冬

わっ!

まふ〜!テストどうやった?

後ろから肩を軽く叩いたのは、同じクラスの『坂田 優』だった

真冬

まあ、いい感じ…

……まふ、本当に流石やわ

真冬

え、何が…?

え、これさっき先生が言ってた学年最高点じゃない?

すると優の後ろから、同じくクラスメイトの渉さんこと、『浦田 渉』さんが 顔を出してきた

真冬

今回のは少し簡単だったので、結構点がとれましたけど…

すごいな〜

さすがやなぁまふ!

女子生徒

え〜真冬くん、すごい点数高いんだね!

すると、数人の女子生徒が近づいてきた

女子生徒

こんなに頭いいなんて、すごいね!

真冬

い、いや、そんなにすごくないよ…

女子生徒

やっぱり真冬くんって『エリート』だよね!

真冬

っ………

? まふ、どうした?

真冬

あ、いや…何でも……

真冬

じゃあ、また明日

おー

また明日なー!

優と渉さんと別れて、家の玄関まで行く

『やっぱり真冬くんって「エリート」だよね!』

真冬

っ…

ふと、今日言われた言葉を思い出して しまう

真冬

(そんなこと、言われるなんて…)

真冬

ただいま…

おかえり、真冬

お母さんはいつものように、台所に 立っていた

今日テストがあったんでしょう?見せて

真冬

うん……

きっとまた、僕と同じクラスのお母さんから聞いたのだろう

僕はカバンの中からテスト用紙を母に渡した

真冬

き、今日は…

………

真冬

(視線が、怖い……)

…まあ、いいほうね

真冬

!!

ただ、まだいけたんじゃないの?

そうだ、お母さんが素直に僕を褒めてくれることなんてない

期待なんてして、バカみたいだ

真冬

っ…はい

バタン……

真冬

っ………

真冬

(心が、辛い……)

僕の家はお父さんがいない

僕が小さい頃、お母さんは僕を連れて 家を出て行った

それからだったっけ、母があんなに厳しくなってしまったのは…

いい加減疲れてきた、休みたい

でも、まだ課題は残ってるんだから しっかりやらないと…

真冬

(でも、手が動かない…)

真冬

(……そうだ)

ちょっとくらい、いいよね?

『君と僕の忌避進路』

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コメント

4

ユーザー

良い点をとっても親に褒めてもらえないって辛い…それにそんな家いたら疲れるよな…… あれ、まふくん何しようとしてる…?? 続き楽しみにしてます!!

ユーザー

すみません!忙しくて読めてませんでした! まふくん……もしかしてアレやってる……? 頑張っていい点とっても褒めてすら 貰えないの辛いよね…疲れちゃうよね… 続き楽しみにしています!!!

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