クルト
ベリアル大丈夫かな…
アベリア
自分の眷属は信じないと
クルト
そりゃ……そうだけど
???
姫は今日ご機嫌ななめって感じっすか?
アベリア
そんな感じだねぇ…
クルト
お前らはどれだけボクをいじれば気が済むんだよ…
???
ねーねークルト
クルト
んぁ?なに?
???
今から来る陰りの段位候補の人、強いの?
???
気になるっすね〜
???
なにせ、仲間になるんだから
リンカ
……まぁ、気になりますね
???
お嬢、このお酒美味しいですよ
???
ミント強くない?レモンもう少し入れよう
???
子供舌ですねお嬢……
???
なにか?
???
いえ?なにも?
???
あっそ
???
すいませんでした……
???
零子謝ってんじゃん〜
???
ね〜?ごめんって
零子
許さない
???
うちの妻束縛レベルMAXなんだけど
???
そういう所も好きだけど
零子
この人怖……
???
夫に言う言葉ですかそれ……
クルト
……はぁ
クルト
揃いも揃って陰りの段位の仲間達は自由奔放だね…
クルト
それで?強さだっけ?
???
そうですね
???
まぁ、この段位に立てるというのなら相当な実力の持ち主なのは確定ですが
???
それでもどれくらいか気になりますね
クルト
ん〜そんなこと言われてもなぁ……
クルト
ボクは2人が本気で戦ってるの見たことないからなんとも言えないな…
クルト
少なくてもボクと真面目に戦えそうかな
???
……へぇ
???
それほどの実力者が来るんですね
???
流石、この世界で初めて愛された華って感じっすね
クルト
ん?いや華は分からないよ?
???
……えっ?
クルト
華は本当に戦っている所を見たことないな
クルト
今から来る「審判」と「正義」がボクと真面目に戦えそうって話ね
???
…華じゃないんですか?
???
それじゃあ華はどれくらいの素質があるんですかね〜
???
オレの所にも会いに来てくれないかな〜
クルト
は?いやお前……
???
…まさかとは思うけど、会ってないよね?
???
そりゃ、もちろんっすよ!
???
誰も入れるなって言ったじゃないっすか〜
???
オレが貴方の命令に背くとでも?
???
まぁ、そうでしょうね
クルト
……
クルト
(お前命令に背いてボク達に会ったのかよ…)
リンカ
……ねぇ、クルトさん
クルト
ん?なに?
リンカ
……華は、主様方よりも強いですかね?
???
お前そんなこと……
クルト
さぁ?どうだろうね
???
え?
クルト
まぁ、う〜ん……
クルト
ボクは本当に華が戦ってるの見てないからなぁ…
リンカ
……どうしてそこまで戦わないでいけたんですか?
クルト
あぁ、それは…
アベリア
それは、純粋に仲間の強さじゃない?
クルト
……そっか、お前は会ってるからな
アベリア
華の話でしょ?
アベリア
僕の印象だと、何よりも魂が強いと思ったね
アベリア
だからこそ、転生が出来たんだろうね
アベリア
彼女の世界からの愛されようは本当に……
「調停者」
……なにか?
クルト
おっ、噂をすればだな
クルト
こんな所にボクを閉じ込めて、何が楽しかった?調停者
「調停者」
……別に何も楽しくない
「調停者」
ただ、そうしないと狂っていたから
クルト
あっそう
クルト
……華は?
「調停者」
あぁ、華なら死んだよ
「調停者」
大丈夫、ただの予定通りだ
「調停者」
ただ、クルトが白魔と秋霖を動かすとは少し予想外かな
「調停者」
君はそんなことしないと思っていたから
クルト
……悪いかよ、そういうことしたら
「調停者」
いや?そんなこと言ってない
???
ちょっと調停者
「調停者」
ん?なに?
???
また増えたよ、あの患者
???
俺には罹らないからって全部こっちに投げないでよ
零子
……あの病は私達の一族にしかかからなかったはずだけど
零子
どういうこと?
「調停者」
どういうことって……
「調停者」
その一族の血が入っていればかかるはずだ
「調停者」
君達が特別なだけで
???
……俺らの加護の神様は影響してないと?
「調停者」
うん、そうだよ
「調停者」
彼女がそんなことする訳ない
「調停者」
私が保証するよ
クルト
……随分思い入れがあるんだな
クルト
その神様に
「調停者」
……まぁ、その話はいいとして
「調停者」
皆、持ち場に戻って欲しい
「調停者」
アベリアはアシッド教の所に
「調停者」
零子達は病院に
「調停者」
他の人達も自分の大陸に
「調停者」
……クルト
クルト
……なに?
「調停者」
君だけは、私と一緒に来て欲しい
クルト
なにするの?
クルト
ボクよりも調停者の方が説明上手でしょ?
「調停者」
あぁ、いや、そういう訳じゃない
「調停者」
白魔と秋霖が氷の棺の中に「審判」を入れてくる
「調停者」
それを、「正義」と一緒に来たる日まで守って欲しい
クルト
……なるほどね
クルト
全く、扱いが雑だね
「調停者」
何言ってるの
「調停者」
私は君のことが大好きだよ
「調停者」
初代「死から離れた国」国王で吸血鬼の祖
「調停者」
銀木犀の生まれ変わりさん?
クルト
……生まれ変わらせたのはお前だろ
クルト
調停者
「調停者」
……そうだね
「調停者」
でも、銀木犀はそれを認めてくれたよ
「調停者」
この世界に縛られることを
クルト
全く、その時の自分に言いたいね
クルト
「もう少し真面目に生きろ」って
「調停者」
……そっか
「調停者」
それじゃ、お喋りはこれくらいにして行くよ
クルト
……はいはい
クルト
ボクが怒られたら庇ってよ?
「調停者」
君ならなんでも出来るでしょ?
陰りの段位、「愚者」のクルト







