俺には好きな人がいた
でも、きっと
俺の事なんか見てくれないだろう
ある日、席替えで俺は
好きな人の隣になった
表には出さないようにしていたけど
心の中ではめちゃくちゃ喜んだ
席替えが終えたあと
君は
笑野 芽衣
と、俺に言ってきた
木村 冬斗
俺はすごく嬉しかった
なのに、なんで
あんなに素っ気なく 答えてしまったのか
すごく後悔した
席替えした日から
およそ5日後
君は
笑野 芽衣
笑野 芽衣
と、俺に頼んできた
少し照れながらいう君は
本当に可愛かった
木村 冬斗
と言うと
笑野 芽衣
と、満面の笑みで
言ってきた
君の彼氏になれたら
もっと君の表情が見れる?
こんな可愛い彼女がいたら
俺は幸せなんだろうな
と、俺は1人で
妄想していた
教科書を貸した日から
君とは仲良くなれた
俺は勇気を出して
明日、告白しようと
決めていた
放課後
俺は何となく
屋上に行ってみよう
と思い
屋上に行くことにした
階段を上がっていると
屋上から声がした
俺はドアに耳を当てて
聞いてみることにした
これは盗み聞きという ことになってしまうけど
どうしても聞きたかったのだ
屋上から聞こえてきた声は
俺の好きな人だったから
俺の好きな人(笑野)と
話しているのは
谷口 昴という
クラスで人気者のやつだ
谷口は運動神経が良くて
優しくて
背が高くて
みんなに好かれていた
この状況からして
まさか告白?と
俺もドキドキしていた
耳をすませて聞いてみると
笑野 芽衣
谷口 昴
谷口 昴
笑野 芽衣
笑野 芽衣
笑野 芽衣
笑野 芽衣
谷口 昴
谷口 昴
谷口 昴
笑野 芽衣
笑野 芽衣
谷口 昴
谷口 昴
笑野 芽衣
という内容だった
俺は唖然としてしまった
ずっと好きだったのに
告白する前から
振られてしまった
谷口達が帰ると言うので
俺は急いで、隠れた
笑野 芽衣
谷口 昴
と、イチャイチャ しながら帰っていった
俺は誰もいなくなった
屋上に行って
下を見た
すると、さっき付き合ったばかりの
笑野と谷口が手を繋ぎながら
帰っていく姿が見えた
ああ、いいな
羨ましい
心からそう思った
振られたのに
何故か涙が出なかった
木村 冬斗
木村 冬斗
と、思った
きっと明日になったら
学校中に噂が流れるだろう
やっぱり俺じゃあ
ダメなの?
木村 冬斗
木村 冬斗
俺は笑いながら小さく呟いた
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