コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
🐒🚨
カンカンカンと鳴る鐘の音で 目を覚ました。 牢のベッドは俺にはでかい為、 少し得した気分だった。 朝礼を終えて 朝ごはんが配られる。
🐒🚨
🐰
柵の間から手を出してパンを受け取る。 俺米派なのに……。
🐒🚨
……本当の警察を見るのは 初めてじゃないけど、近くで見るのは 威圧が違う。 頭に被った紋章が入っている帽子に、 胸のポケットに入っている手帳。 そして腰にある警棒。 ……きっとズボンには 本物の銃が備えてあるんだろう。 貰ったパンを1口齧る。 ……美味しいとも、 不味いとも言えない味。 少し湿ってるけど、まぁ食べれるし。 ……本当になんとも言えない。 ジャムとか付ければいいのに。 なんて溜息混じりに食べ続ける。 一応成長期の俺は パンひとつなんて余裕に食べれて、 すぐに食べきってしまった。
🐒🚨
俺の牢の前に屈んで首を傾げる彼。
🐰
🐒🚨
🐰
難しい言葉を長々と並べられて 少し頭が追いつくのに時間がかかった。
🐒🚨
🐰
立ち上がろうとした時足に痛みが走る。
🐒🚨
🐰
昨日のか……。 昨日食堂で他の人とぶつかった時放置してたけど結構痛かったもんな……。 試しにズボンの裾を少しあげてみると 赤紫色に腫れた傷跡があった。
🐒🚨
🐰
🐒🚨
そう言って俺の牢の鍵を開けて、 中に入ってくる。
🐒🚨
🐰
🐒🚨
中に入ってきて何をするかと思えば 急に持ち上げられた。 ……俗に言うお姫様抱っこ、という物だ。 俺の小さな体では180cm程の彼に 到底反抗出来るはずもなく、 ただ軽々と持ち上げられてしまった。 ……なんというか、地味に恥ずかしい。 流石にこの年齢でお姫様抱っこされると思ってなかったし。 ていうか俺普通に重いだろ。 一応これでも高校生だぞ。 なんて心の中で呟いても意味はなく、 手際よく牢から出て鍵を閉め、 廊下を歩いていく。
🐒🚨
🐰
🐒🚨
揚々と歩きながら俺の顔を覗いてくる。 わざわざこっち見んな。
🐰
🐒🚨
🐰
🐒🚨
そう言われて少しイラッとしたから 何か言い返してやろうと思った瞬間、 床に降ろされた。 一応肩は支えてくれてるけど、 やっぱり足がジンジンする。
🐒🚨
🐰
🐒🚨
🐰
……無駄にムカつく。 俺の母親かっての……。 なんて一人でムカムカしてたら 医務室らしき部屋から人がでてきた。
🐰
🐒🩺
……なんか似てる。 いや、でも……声も似てたしな……。 ま、まぁ、自分に似てる人は3人居るとか言うし…たまたま似てるだけだろ。
🐒🩺
🐰
🐒🩺
そう言われて医務室の中に入る。 意外と特にこれと言うものはなく、 学校の保健室のもっと本格的な感じ。
🐒🩺
🐰
🐒🩺
そう言って俺の腫れた所を優しく摩る。
🐰
🐒🩺
🐰
🐒🩺
そう言って棚から消毒液と氷袋を 取ってきて、冷やしながら 消毒液を塗したティッシュで優しく 傷の場所を拭く。
🐰
🐒🩺
🐰
なんて強がってみても、 痛いものは痛い。 ある程度消毒した所で、 氷袋を渡されて、 「今日はこれでずっと冷やしとけよ」 と言われて肩を借りながら立ち上がる。
🐒🩺
🐰
🐒🩺
🐰
2人で他愛もない話をしながら 牢に帰る。 ……ちょっとだけ優しくて好きかも。 あの看守よりかは。 似てるけどこっちのが優しかったし。
🐒🚨
🐒🩺
🐒🚨
牢屋の中に戻って じっと2人を観察する。 ……なんか仲良いな。 俺だけハブられたみたいな 感じになってる。 つか横に並んでるからよく見えるけど 普通にめっちゃ似てんだよな……。
🐒🩺
🐰
🐒🚨
🐰
🐒🩺
🐰
思わず苦笑いしてしまう。 マジかよ。 驚きが隠せない。
🐒🩺
🐰
……ここに来てから驚かされて ばっかりな気がする。 急に姫抱きされるし、 まさかの兄弟COされるし。
🐒🚨
🐰
🐒🚨
🐰
🐒🚨
お前じゃなくて弟の方が優しいぞー。 なんて言ったら多分バカ怒られるから 言わないでおこう。 そのままその日は寝ちゃって、 気付けば夜飯の時間になっていた。 元々最近寝不足だったし、 いい機会だったと思う。