繋がる記憶

今回ちょっとヤンデレありますので 苦手な方はお気を付けください

きょーさんと会ってから数日が経った あれから気が乗った時だけ遊ぶようにしている 子供の姿でも中身は大人なのだ 子供ほどの体力などあるはずも無い

ぴくとがこの世界に居るのかすら分からないが 謝るためにはぴくとを探さなければならない 謝るだけでは済まないが… そう思い、すぐさま此処を離れた

そう言って少し顔を傾けるらっだぁ

らっだぁがキレる意味が分からないし 会って数日の奴を心配するきょーさんの意図も分からない 少し二人に警戒しながらも会話を続ける

何？物足りないって どういうこと？ 気にしてないふりをして話を戻す

腕を掴まれ逃げようにも逃げられない どうしようか考えていれば らっだぁの手が勢い良く離れた 下げていた頭を上げれば顔を歪めたらっだぁと 私の後ろを睨んでいるきょーさんがいた

聞いたことがあるような無いような声だ 顔は布面で覆っている

悲しい目をしてらっだぁが見てくる どうしていいか分からず黙っていれば 痺れを切らしたのか布面の人が腕を引っ張って来た 身長は低いくせに引っ張る力は強い 無理やりこの場を離れた

らっだぁside

久し振りに俺等の方から出向く 葵がいつも居る場所に行けば 少し悩んだ様子の葵が居た

意味が分からない 何故急に此処を離れるのだ 葵が此処を離れたら会えない 好きな人に会えない辛さを葵は知らないから 葵は簡単に離れようとするんだ 気になっていたことをきょーさんが聞いてくれた

意味が分からないという顔をして 少し警戒しながらも話してくれた

焦ったように話す葵 間髪入れずにきょーさんが質問する

逃げられないように腕を掴めば下を向く葵 すると突然葵の後ろから腕が出てきて俺の手を振り払った 痛みで腕を抑えていれば聞きたくなかった言葉が ソイツの口から出てきた

好きな人に彼氏がいることがどれだけ苦痛か その時知った きょーさんがソイツと会話をしてるけど 頭に入らなかった

初めてソイツの姿を見た 顔には布面、黒いマントを羽織り マントに付いているであろうフードを被っている

話は一段落ついたのかそう言って葵に向かって手を伸ばした 当の本人は俯いている 「離れたくない」という思いが強まっていく 痺れを切らしたソイツは葵を連れ去っていった

重い空気が流れる きょーさんに当たっても仕方ないということは 頭では分かってる でもアイツに対しての怒りがこの場にいる きょーさんに行ってしまう

明日になれば葵が戻っていることを信じて その場を離れた