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その日から何度も何度も七人は、俺の見舞いに来た。

未だに誰かはわからない。

記憶にも存在しない。

わけもわからない奴らに見舞いされる日々に困惑としか思わなかった俺。

いくら優しくされようとも変わらない。

俺の疑心暗鬼な気持ちは……

Mr.銀さん

レッド…今日は天気がいいな

Mr.銀さん

皆で"また"…散歩行きたいな!

Mr.マネー

良いではないか!!!

Mr.マネー

先頭は俺が………

Mr.ブラック

普通に考えてないですね

Mr.マネー

はぁ!!?

Mr.バナナ

落ち着け、マネー

Mr.ブルー

兄貴……少しは元気出たか?

Mr.レッド

……わからない

俺がそう答えると今まで喋っていた奴らもこっちを向いて黙る。

だから何なんだよ。

その悲しむような目は。

俺にとっては何も知らない。

お前らすらわからない。

Mr.赤ちゃん

なぁ…本当に俺達のことわからないのかよ……?

Mr.レッド

ッ………!!!

急に猛烈な頭痛に襲われた。

記憶のようなものがフラッシュバックする。

頭が………痛い。

すまない先生

赤ちゃん!

すまない先生

そういう質問は避けたほうが良いんだ…

すまない先生

レッド君の記憶がフラッシュバックして頭痛がするだろうから

Mr.赤ちゃん

そ、そうなのか………

Mr.赤ちゃん

レッド、ごめんな…

謝られても何を言えばいいかわからない。

しばらくすると、俺の頭痛は治まった。

Mr.レッド

……

だから俺は思ったことを口にした。

Mr.レッド

別に…謝らなくてもいいんじゃねぇの

Mr.ブルー

!?

すまない先生

レッド君……!

Mr.レッド

俺がそう思っただけだけど

Mr.銀さん

レッド…………

Mr.レッド

まぁ、好きにすれば

Mr.レッド

俺は何も知らないしな

この七人に思ったことを正直に伝えたのは初めてだった。

今までは何故か、距離を感じて…

今までは気まずい感じがして…

一人で勝手に避けてただけ。

そんな考えが頭をよぎる。

でも何故なのだろう。

今の言葉は伝えなければいけないと思った。

そういう衝動が頭に走った。

Mr.ブラック

………少し疑問があるのですが

Mr.バナナ

……何だ?

Mr.ブラック

レッドの記憶って……直らないんでしょうか

すまない先生

ああ…恐らくね

すまない先生

治る確率は低い

Mr.マネー

そ、そうなのか…………

『記憶』について話しているのだろうか。

苦しそうな表情で七人は会話をしている。

俺はまじまじとその表情を見ていた。

俺のそんな視線に気づいたのか

Mr.銀さん

あ、いや〜…すまん!気になったか?少し雑談していただけだったんだ

彼が俺に向かって焦りながら言う。

Mr.レッド

気になったわけじゃない

Mr.レッド

皆悲しそうな顔してたから

Mr.ブルー

…!!

彼と目が合う。

衝撃だったのか、大きく目を開いてこちらを見ている。

俺、そんな驚いたようなこと言ったか?

すまない先生

まぁ…やっと思ったことを伝えてくれてよかったよ

すまない先生

今日は何か、前を思い出せた!

相変わらずの笑顔で言う彼。

その笑顔は太陽みたいで眩しい。

ただただ純粋に、明るく笑う。

そんな笑顔が何故か懐かしい気がした。

あの日、僕らは忘れたふりをした

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コメント

10

ユーザー

おおおおおお!なんかあの、こういうネタすごい好きで…†┏┛墓┗┓†

ユーザー

さすがすぎる…!小説書くの上手…

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