その日から何度も何度も七人は、俺の見舞いに来た。
未だに誰かはわからない。
記憶にも存在しない。
わけもわからない奴らに見舞いされる日々に困惑としか思わなかった俺。
いくら優しくされようとも変わらない。
俺の疑心暗鬼な気持ちは……
Mr.銀さん
Mr.銀さん
Mr.マネー
Mr.マネー
Mr.ブラック
Mr.マネー
Mr.バナナ
Mr.ブルー
Mr.レッド
俺がそう答えると今まで喋っていた奴らもこっちを向いて黙る。
だから何なんだよ。
その悲しむような目は。
俺にとっては何も知らない。
お前らすらわからない。
Mr.赤ちゃん
Mr.レッド
急に猛烈な頭痛に襲われた。
記憶のようなものがフラッシュバックする。
頭が………痛い。
すまない先生
すまない先生
すまない先生
Mr.赤ちゃん
Mr.赤ちゃん
謝られても何を言えばいいかわからない。
しばらくすると、俺の頭痛は治まった。
Mr.レッド
だから俺は思ったことを口にした。
Mr.レッド
Mr.ブルー
すまない先生
Mr.レッド
Mr.銀さん
Mr.レッド
Mr.レッド
この七人に思ったことを正直に伝えたのは初めてだった。
今までは何故か、距離を感じて…
今までは気まずい感じがして…
一人で勝手に避けてただけ。
そんな考えが頭をよぎる。
でも何故なのだろう。
今の言葉は伝えなければいけないと思った。
そういう衝動が頭に走った。
Mr.ブラック
Mr.バナナ
Mr.ブラック
すまない先生
すまない先生
Mr.マネー
『記憶』について話しているのだろうか。
苦しそうな表情で七人は会話をしている。
俺はまじまじとその表情を見ていた。
俺のそんな視線に気づいたのか
Mr.銀さん
彼が俺に向かって焦りながら言う。
Mr.レッド
Mr.レッド
Mr.ブルー
彼と目が合う。
衝撃だったのか、大きく目を開いてこちらを見ている。
俺、そんな驚いたようなこと言ったか?
すまない先生
すまない先生
相変わらずの笑顔で言う彼。
その笑顔は太陽みたいで眩しい。
ただただ純粋に、明るく笑う。
そんな笑顔が何故か懐かしい気がした。
コメント
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おおおおおお!なんかあの、こういうネタすごい好きで…†┏┛墓┗┓†
さすがすぎる…!小説書くの上手…