◯◯side (◯◯の部屋)
九条 陽葵
九条 陽葵
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
今日は祭りの当日
なんとか及川を祭りに誘うことができた私は、陽葵におめかしをしてもらってる
メイクやヘアセットにさほど興味がない私は、そう言う知識に疎い
だから、陽葵に頼んでやってもらうことになったんだ
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
九条 陽葵
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
九条 陽葵
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
◯◯side (中学時代)
中学3年生で部活を引退した後
私たちは家の方向が一緒でたまに2人で帰ることがあった
いつも何気ない会話を交わしてなんとなく家に着いてまたねってする
急だけど、私は、彼がする恋バナが嫌いだ
でも、それでも、彼のことを好きにさせてのがどんな人か気になったから
☆☆ ◯◯
及川 徹
☆☆ ◯◯
及川 徹
及川 徹
☆☆ ◯◯
及川 徹
☆☆ ◯◯
及川 徹
その言葉でドキンと心臓がうるさく鳴った
この時点で、彼の好きな人は確実に私じゃないと分かった
私は、中学2年生の時に北川第一中学校に転校してきたから
☆☆ ◯◯
及川 徹
及川 徹
及川 徹
及川 徹
つらつらと好きな人について語る及川は楽しそうで、嬉しそうで
本当に、その人が好きなんだなって心の底から伝わってきた
そして、今言っていた条件も全て私に当てはまらなかった
私の髪の毛はストレートだし、肩につくくらいのボブだ
声も別に普通
顔が整っているだなんてもってのほかだし、友達に童顔だとも言われる
唯一当てはまるのだとしたら、一般の人よりも少し目が大きいくらい
でも、そんな人腐るほどにいる
そうして、私の可能性とやらは0になった
☆☆ ◯◯
及川 徹
☆☆ ◯◯
純粋な疑問だった
好きな人がいるのにも関わらず、他の女の子と付き合うのはおかしい
及川 徹
そう、脱力したようにつぶやかれた言葉は何故か寂しそうな声だった
☆☆ ◯◯
及川 徹
及川 徹
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
及川がいつもより悲しげに瞳を揺らした姿に、また心臓がドキンと鳴った
及川 徹
及川 徹
彼はそう言って、薄い笑みを浮かべた
でも、その笑みがつらいものなんだって馬鹿な私でもわかった
☆☆ ◯◯
話を聞くに、彼女には電車の中で会って、ほんの5分程度しか話さなかったこと
名前も学校も聞けずに、起きたらもう彼女はいなくなっていたこと
どこに住んでいるかすら、生きているかすらもわからないこと
きっと、全てを話してくれたんだと思うけど、その話をしている間、及川はずっと元気がなかった
及川 徹
及川 徹
及川 徹
いつもチャラいのに、真剣そうに話すから、それが現実だと受け入れざるを得なかった
きっと、及川が見る景色を奪える人なんて、これからも現れないんだなって
嫌でも思い知った
☆☆ ◯◯
及川 徹
及川 徹
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
及川 徹
胸がギュッて強く握り締められたみたいに痛くなった
その人のことが一生好きなら、私に勝ち目なんて一切ない
及川の恋を応援してあげるって言ったのに、できそうにない自分がいて
この場から逃げ出したい気持ちでいっぱいになった
☆☆ ◯◯
及川 徹
☆☆ ◯◯
及川 徹
及川 徹
目を輝かせて聞いてくる及川に、話してもらったし、話すか、と思った
どうせ、特徴を言ったところで今の彼には何も響かない
今だけじゃなく、これからもずっと先も
☆☆ ◯◯
及川 徹
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
私が言い終わると、及川は少しだけ驚いてる表情をしていた
及川 徹
及川 徹
☆☆ ◯◯
その笑顔に、なんて無責任な男なんだと、自分勝手に思った
好きな人には好きな人がいるんだ
でも、それは私にどうにかできることじゃない
ただ、その日は悔しいが心を埋め尽くしただけだった
◯◯side (現在)
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
九条 陽葵
そう言って陽葵は私に鏡を見せてきた
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
九条 陽葵
鏡に映っている私は、まるで別人のようだった
薄めのオレンジリップをつけた唇に、ほんのりピンク色の頬
綺麗に引かれたアイライナーが、ただ大きいかっただけの目を綺麗に見せている
髪の毛先が巻かれてウェーブがかかっていて、緩くふわふわと一本に結ばれている
結び目にはピンクと白の花の髪飾りが何個か綺麗に飾られていた
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
これで及川も、私のこと少しでも意識してくれるのかな....?
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
九条 陽葵
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
九条 陽葵
☆☆ ◯◯
待ち合わせの時間まであと、30分を切った
私は他の支度を整えて、大きく深呼吸してから家を出た
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
NEXT
コメント
2件
めっちゃ続き楽しみです! 無理は、しないでください!