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◯◯side
及川と待ち合わせをしたところの近くに来た
そこにはすでに及川が立っていた
近づく前に後ろに振り返って鏡をポケットから取り出して変じゃないか再確認
☆☆ ◯◯
何も崩れてないことを確認してから、再度私は彼の元へ駆け寄った
そこには浴衣姿の及川がいて、こいつは何着ても似合うな〜なんて思った
☆☆ ◯◯
私がそういうと、及川は目を大きく開きながらパチクリさせた
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及川 徹
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及川 徹
及川 徹
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私がそう言うと、及川は少し顔を背けられた
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及川 徹
及川 徹
☆☆ ◯◯
思いもよらない言葉に驚いて彼の顔を反射的に見た
そこには、目線を逸らして少しだけ頬と耳を赤らめた及川がいた
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初めて言われた可愛いって言う言葉に私自身も顔から火が出そうなほど恥ずかしい
多分、今の私の顔面は茹でタコみたいに真っ赤だ
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そう出てきた声は地味に裏返ってしまってさらに恥ずかしい
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
パニックなり気味な心を落ち着かせるために、大きく深呼吸
すると、なんだか少しだけ落ち着いた
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☆☆ ◯◯
及川 徹
及川 徹
思えば、及川にかっこいいと言う単語を使ったのは初めてだったかもしれない
いつもより自分が可愛いから少しだけ自信がついたのかな
恥ずかしいと思う言葉もなんだか正直に言える
もしかしたら、メイクの魔法かな?
及川、少しは私のこと意識してくれたかな
及川 徹
及川 徹
☆☆ ◯◯
それから私たちは夏祭りを堪能(たんのう)した
一緒にヨーヨー釣りをしたり、射的で勝負したり
金魚すくいをしたり、わたあめを食べたり
なんだか、中学生の時に戻ったみたいにはしゃいで、笑った
及川と2人っきりって言うのはなんだか久しぶりで
少しだけ緊張してたんだけど、そんな緊張もすぐに解けていった
及川 徹
及川 徹
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及川 徹
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及川 徹
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及川 徹
及川 徹
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及川 徹
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及川 徹
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及川 徹
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及川はそのままかき氷屋さんの方まで少し駆け足で行った
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そう考えた私は、あまり人が行かなそうな場所へと足を運んだ
少し歩いたら、お祭りの場所から少し外れた場所に小さな公園があった
そこには誰もいなくて、とても静かな空間だった
☆☆ ◯◯
私は携帯を取り出して及川に連絡した
「祭りから少し外れた公園のベンチにいるね」と、送るとすぐに既読がついて
「OK!ちょっと並んでるからもう少しかかりそう🥺」と来た
多少時間がかかると言うことだったから、私は1人で待つことに
☆☆ ◯◯
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何度も何度も予習した告白
振られるのも覚悟の上だけど、やっぱり悲しいのは変わらないしめっちゃ泣くんだろうな
今みたいに気軽に話せることもなくなるんだろう
なんて、これからの自分の未来だと言うのに呑気に考えてる
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☆☆ ◯◯
積み上げてきた5年間が、今日...いや、もうすぐで壊れてしまうんだって考えたら
酷く怖い
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及川 徹
及川 徹
ピンク色と水色のかき氷を両手に及川が歩いてきた
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及川 徹
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及川 徹
及川 徹
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及川 徹
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及川 徹
及川 徹
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私たちはかき氷を食べながら他愛もない会話を交わした
及川 徹
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及川 徹
及川 徹
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及川 徹
☆☆ ◯◯
及川 徹
及川 徹
そう言ってから及川は自分のスプーンにかき氷を掬ってこちらに差し出してくる
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及川 徹
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辺りが暗いことをいいことに顔が赤くなってるのが見えないことを願って
私は及川に差し出されたかき氷を食べた
及川 徹
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☆☆ ◯◯
本当は味を感じないほど脳内はパニックだけど精一杯の感想を言った
及川 徹
及川 徹
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そう言って私はかき氷の容器ごと及川に差し出した
及川 徹
及川は私の容器からかき氷を掬って普通に食べる
☆☆ ◯◯
こんなのリア充みたいで嬉しいなって
そんなの思えなかった
逆にね
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そう思ってしまった
「可愛いね」って言われて少しでも浮かれた自分が馬鹿みたいに思えてきた
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及川 徹
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及川 徹
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及川 徹
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及川 徹
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及川 徹
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及川 徹
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☆☆ ◯◯
及川 徹
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もういいや、ここで全部言ってやろう!
もうすぐで花火が上がる時間だ
君への想いを、全部
ただ、伝わってくれたらそれでいいから
届け
☆☆ ◯◯
及川 徹
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
覚悟を決めて告白しようとした時だった
モブ女
女子の甲高い大きな声が聞こえてきたんだ
及川 徹
☆☆ ◯◯
モブ女
女の子たちはこちらまでくると、一瞬にして及川を取り囲んだ
モブ女
及川 徹
モブ女
モブ女
☆☆ ◯◯
急に来た女の子たちは及川にそう聞きながら私に鋭い視線を飛ばしてきた
その言葉に対して、私は何も言い返せない
☆☆ ◯◯
及川 徹
及川 徹
及川 徹
モブ女
モブ女
モブ女
及川 徹
モブ女
モブ女
☆☆ ◯◯
及川 徹
及川 徹
やんわりとした口調で女の子たちを宥めるように説得しようとする及川
でも、女の子たちの勢いは止むことはなかった
モブ女
モブ女
☆☆ ◯◯
及川 徹
及川 徹
あぁ、嫌だな...
この空間、すごく嫌だ....
私と及川の関係は 中学のとき仲が良かった"だけ"なんだ
私と彼を繋ぎ止めてたのはそれ"だけ"のものだったって
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
及川は女の子たちの勢いに押され気味で困っているのはすぐにわかる
この女の子たちは、好きな人が困ってるのに、それを止めようとしない子なんだ
でも、それは私も同じだって気づいた
私がここから帰れば、済むのだと
わかってしまったから
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及川 徹
☆☆ ◯◯
及川 徹
☆☆ ◯◯
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☆☆ ◯◯
及川 徹
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
及川 徹
及川 徹
☆☆ ◯◯
及川 徹
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
及川 徹
モブ女
モブ女
☆☆ ◯◯
及川 徹
☆☆ ◯◯
そう言い残して、私は一目散に走り出した
及川が私の名前を呼ぶ声が聞こえたけど、それも全部無視して走った
結局、告白はできずに
この、5年間の恋は....
街灯に照らされた静かな道をただ1人で歩いていた
私、なんのためにここまできたんだろ
せっかく陽葵に可愛くしてもらえたのに
何もかも、自分のせいで無駄になった
ヒュー
ドンドン
空に、大きな花が咲いた
本当は、君と見るはずだった花火が
夜の空をいっぱいに埋めて散っていく
咲いて、散って
その繰り返し
そんな花火をぼんやりと1人で眺める
☆☆ ◯◯
今頃彼は、あの女の子たちとこの花火を見ているのだろうか
悔しいけど、あの女の子たち、私よりも全然可愛かったし
そう言う形で見る方が、きっと及川も楽しいんだろうな
☆☆ ◯◯
気がついたら、涙が溢れてた
涙の理由なんて、考えたくもなかった
眩しすぎるくらいに光を放つ花火が滲んで、ボヤボヤだ
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
☆☆ ◯◯
さようなら、私の初恋
バイバイ、私のヒーロー
私は、上がり続ける花火を置き去りにして、家へと急いだ
主
主
主
主
主
主
主
主
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