爆豪勝己
…はっちゃんと心に決めたんかよ覚悟

赤城星那
うん

赤城星那
だって私は

赤城星那
爆豪くんのことが好きになりそうだから

赤城星那
知りたい

爆豪勝己
……はっ、!?

爆豪勝己
おまっ……今から言うこと聞いたら尚更嫌いになると思うがな

赤城星那
ならないよ

爆豪勝己
…そっか

爆豪勝己
…俺が黒髪と青い目を隠して金髪と赤い目にしたのは゛俺自身を隠すため゛だ

赤城星那
え…?

爆豪勝己
5年前お前を救けた時俺はちょっとしたヤンキーグループに入ってた。まあガキ共の行楽でしかなかったけどよ

赤城星那
…うん

爆豪勝己
ある日ニュースになるぐらいの事件を゛俺が゛起こした

赤城星那
…え

爆豪勝己
隣町のヤンキーグループの1人に重症ぐらいの怪我をさせた

爆豪勝己
まあ幸い相手が生きてたし金を払うだけで済んだけどそれから俺は色んな人に避けられ怖がられた

爆豪勝己
『あいつはヤバい奴だ』『近寄るな』ってな。まあ正論なんだけど

爆豪勝己
今でも俺を怖い人っていうふうに見てくる輩がいる。ニュースのあれでな

爆豪勝己
少しでも俺があの事件の人だって思われないように金髪と赤い目にしたっつー話だ

爆豪勝己
まあ特に深い理由はねえよ

赤城星那
…………

爆豪勝己
なんか言えや

正直意外な理由すぎた。すっごい重い話すぎて口出しができない
赤城星那
えっ、と…

爆豪勝己
引いたか?笑

赤城星那
引いてはない!!

爆豪勝己
うお、びっくりさせんな

赤城星那
だけどその…爆豪くんって暴力とかする人じゃないじゃん

爆豪勝己
…

赤城星那
だからその…隣町の怪我させた人?が爆豪くんにひどいことしたんかなあって

爆豪勝己
その理由はさすがに教えられねえわ

赤城星那
…うん

爆豪勝己
先に手出したのはこっちだし仕方ねえ

赤城星那
…そっか

でも本当に嫌だった理由で手を出してしまったのには変わりはないはずだ
爆豪勝己
嫌いになったか?笑

赤城星那
……

爆豪勝己
はー…俺フツーの男して生まれたかったわ

爆豪勝己
口が裂けても言いたくはねえけどデクみてえな誰に対しても優しくて真面目な奴。そういうヤツのほうが好みだったろ

赤城星那
なんでそんなこと言うの…?

爆豪勝己
…、

赤城星那
私はあなただったから惚れたんだよ

赤城星那
私に゛好き゛を思い出させてくれた

赤城星那
『爆豪勝己』くんじゃなかったら私は今でもきっと゛好き゛の気持ちがわからなかった

爆豪勝己
ありがとよ

爆豪勝己
…まだ告白しちゃ駄目か?

赤城星那
…心の準備が

時間はいくら経ってもあの時のトラウマが蘇りそうで怖い
爆豪勝己
今度は聞かねえから覚えとけよ

赤城星那
…

「今度は聞かない」ということは突然告白する日が来るということだろう
赤城星那
…わかったよ
