そこから柊と佐孤ってやつの喧嘩が終わった
高倉雅
(ほんと人間関係複雑すぎ)
師弟関係だった奴らが敵対関係だなんて
高倉雅
(極道の世界じゃありえねー)
十亀条
誰でもいいからあ…あいつ下ろしてぇ?
高倉雅
…!
柊登馬
いい、俺が下ろす
気絶している佐孤を柊が下ろす
高倉雅
…アンタ大丈夫?
柊登馬
…たとえ仲間じゃなくても、大切な人だからな
高倉雅
…
十亀条
はーいおつかれさん
高倉雅
(ムカつくな)
話し方ナマケモノかよ
桜がムカつくのもわかる
十亀条
それじゃあやろうかオセロくん
桜遥
おう
桜遥
お、おい雅
高倉雅
何
桜遥
俺の喧嘩…ちゃんと見とけ!!
桜遥
毎回お前に手柄取られっから!
高倉雅
今だって心底喧嘩させたくねえんだから
高倉雅
絶対勝てよ
桜遥
ったりめえだ
蘇枋隼飛
心配なんですか?
高倉雅
そりゃね
高倉雅
あいつ…弱いから
蘇枋隼飛
…どうしてそう思うんですか?
高倉雅
言動
高倉雅
言動って人を表すんだよ
高倉雅
例えば日常的に「死ね」って言ってるヤツ
高倉雅
そう言って人が傷つくことがわからないから言える
高倉雅
「なんとかなる」と思ってるから言える
高倉雅
実際人間そんな強くないし脆いから
高倉雅
…まあ蘇枋がさっき触覚野郎に言ってたやつに似てると思う
高倉雅
大人な人は言動を大切にしている
高倉雅
それは人の思いに寄り添うことができる人だと思う
蘇枋隼飛
すごいいいものを聞かせてもらいました
高倉雅
…
高倉雅
桜には言動が足りない
高倉雅
だから弱い
蘇枋隼飛
なるほど…
高倉雅
さ、私の護衛している可愛い子の喧嘩が始まる
桜遥
さっさとはじめようじゃねーのニヤリ