みぃご
みぃご
みぃご
みぃご
みぃご
みぃご
みぃご
みぃご
みぃご
後悔していた。ここに来たことを、友達のお願いに乗った事を。
ガヤガヤと煩い席。 店の中は夜なのに蒸し暑く、賑わっていた。 俺の隣にイムくん含め、5人ほど男が。 そしてテーブルを挟んで向かいには6人女性が座っていた。
知らなかった。合コンに来るなんて。
数日前、『あいつ』の家に行きづらくなって(色々合ったンゴ)よくイムくんの家に遊びに行かせてもらっていた。 自分の家は今クーラーが壊れていて蒸し暑いこの時期じゃたまったもんじゃない気温になる為、ほぼずっとイムくんの家にいる状態であった。
そんなイムくんから一緒に来てほしいと言われたのが今日。 特に用事も無かったしお世話になっていた為来たのだ。 まあこんな所なんて聞いてなかったが
ちらりと隣に座ったイムくんを見る。 彼はだらだらと汗を書いていて顔色が悪かった。 というか、死にそうな顔をしていた
仏
初
仏
初
そう呟いている姿を見るとなんとなく、この合コンは彼もあまり積極的に来たものでは無いような気がした。
そう思う理由の一つはこのイムくんの態度、もう一つは…
?
まぁ、この人だろう。
目の前に座る女性はどこか他の子と違うオーラを纏っている子が居た。 イムくんはそっとその人から目を逸らしていて、 でもその人はイムくんと僕の事をにっこりと閉じた瞼の奥で見ている。気がする おかしいくらい視線を感じる。
他にも男は居るけどこっちを見ているその人が少し怖かった。 他の人らは自己紹介を軽く済ませて飲んだり食ったりを始めている
今、俺は隣で青ざめている友達にとても迷惑をかけている。 何たって1人住人が増えているんだから。 こんな所で『帰る』なんて言えるわけがない。 それにイムくんだって帰りたがっているから
そして今帰った所で微妙に昼の蒸し暑さの残った部屋で嫌々過ごす事しかできない。 『あいつ』の家に行く事だって出来ない
初
にこり、と適当に笑みを浮かべて自己紹介をする。 隣に座っているイムくんも自己紹介をし終わって、 注文した食べ物に手をつけ始める
初
軽く飲んでささっと帰ろ。 ここを乗り切ればまた家に帰れるんだ。 そう決意した俺は目の前にあるグラスに口を付けた
ぱち。意識が浮上する。 今どこに居るんだ?俺って何してたっけ、
あぁそうだ、イムくんと一緒に合コンに行って、 それで面倒だけど合コンに参加して…
初
足元がおぼつかない。 ふらふらと歩いて、前に進もうとして、右に傾いて、
?
初
誰かに当たった。 けど『あいつ』だと思ったがすぐに違うとわかった。
やけに鼻につく香水の香り、肩下まで伸びた髪、甘ったるい声
彼女だった。あの、違うオーラを纏っていたあの人。俺らを見ていたあの人。
初
離れなきゃいけない気がしてゆるりと掴まれた腕を外して前に歩こうとする しかしそれは叶わなかった
?
初
もう一度強く彼女に腕を掴まれると俺の体は後ろに下がって、 また彼女の所へ戻った。 男の俺が、女の人に腕を掴まれたくらいで動けなくなった
力はそんなに無いとしても、これは流石におかしかった。 さっきから喉が異常に乾く。唾を飲み込んでも喉がじりじりと熱い。 体を動かそうにも思ったように動かない。
?
初
ぐいっと腕を引っ張られてどこかへ連れて行かれる。 やけに甘ったるい声は体がぞわぞわとして変な感じがした
?
初
ぼんやりとした視界で捉えたそれは酔った頭でも行ってはいけないと分かった 「LOVE」と形作られたネオンライトの光るそのホテルは 彼女がこれから何をしようとしてたのかを察された
?
初
そのホテルの中に連れて行こうとする腕を力一杯振り解く。 力一杯振り解いたはずなのにその力はいつもの5分の1程度だった
…あ、そうだ、ここら辺は、確かあの店が、
今までの記憶を元に動きにくい足を必死に動かして歩く。 隣にいる彼女はもう力では勝てないと思ったのか大人しく後ろから着いてく 着いてくると思いましたよ。
ここをこう行って、それで……こっちで、……
初
?
初
震える指で扉を開ける。 そこはバーがあって綺麗な作りになっていた。 ちょくちょく遊びにも来るところだった。
彼女は後ろからまだ着いてきていた。 俺は歩く力も無くなってきていたから近くの椅子に座る。 その隣を当たり前のように彼女は座った
頭がふわふわする。 血がどくどくと流れる。 今にも消えていきそうな意識を繋ぎ止めて俺の中で結論を出した
薬を盛られたんだ。
体があついのもきっとそのせいで、頭も体も上手く回らない俺をホテルでどうにかしようとしてたのだろうか。
今はこれくらいの事しかできない
『あいつ』が今居たら、もっと良い解決方法を思いついたのかな
蕩けた脳で意識を保ってぐっと頭を上げる。 そしてバーテンダーに話しかけた
初
シャカシャカという音だけが響く。 グラスに注がれて俺らの前に置かれる。 はやく、はやく、
バーテンダーがグラスをこちらに差し出す。 そしてそれを女が受け取ろうとほぼ同時に店の扉が開かれた。
扉の向こうには『あいつ』が居た
初
その姿を見た瞬間、安心してふらりと体が傾く。 その体をまろは支えてくれた
I
優しい声色で背中を撫でてくれる。 隣に座った彼女と違って、大きくて、大好きな手だった。 手の甲の硬い骨の感触が偶に背中に触れてぞわりと体が疼いた
やば、これきもちい、からだおかしい、
?
I
?
俺にさっき話しかけた声よりも全然低い声。 唸るように発されたその言葉に彼女は怖気付く
I
?
I
?
I
まろがそう言い捨てると女は悔しそうに机に小さな箱を叩きつけるように置いてさっさと店から出ていった
バーテンダー
I
バーテンダー
I
バーテンダー
I
そう、と言おうとした口は形を作るだけで熱い息を吐くことしか出来なかった 今だに喉が熱い。 その様子を見たまろはバーテンダーに話しかける
I
バーテンダー
I
まろちゃんはカクテルを軽く飲んでから俺の腰あたりを持ち上げてくれる。 その腕だけで脳がとろとろに蕩けてしまう 支えられるようにして店の外に出る。 ありがとう、って言いたかったけどそれどころじゃなかった。
バタン、と扉が閉まる音がする。
初
はくはくと口を動かす俺を見たまろちゃんは俺の唇に触れた。 そこからこく、こくとカクテルの味が流れてくる Blue moonの味だった。 舌を入れて、奥まで絡めてくる。 喉が軽く潤う
初
I
初
I
初
I
ツツ…と背中をなぞられて腰が抜ける。 まろちゃんが支えてくれてゆっくり歩く。 少し歩いた所に車が置いてあった
I
初
I
まろちゃんが車を走らせる。 体が熱い。頭がくらくらする。 ふわふわして、脳がドロドロになる感じ。 前後不覚なおれはただあう、あうと声を漏らして家に着くのを待っていた
着いたのはまろちゃん家。
ぐらぐらと揺れる体を優しく支えてくれていたまろは 家に入ってドアを閉めると急変した
初
I
荒い口調でも優しくされる深いきすが 気持ちよくて蕩けてしまいそうになる
グチュ、ピチャ、…ジュッ…♡
初
I
初
I
薬によって脳が蝕まれた俺は もう自分が何を言っているかも分かんなかった
初
I
初
I
I
初
初
ぽろぽろと涙を流してスン、と鼻を鳴らす。
やーうあー言ってるおれをまろがじっとみてて、
I
ベロッ
初
I
してやった,みたいな顔してニヤニヤしてる
初
初
I
初
初
I
初
I
I
I
目の前の男は猫のような目を細めて笑った。
あは、その目、すき、 俺をその目で愛して…♡
薬で溶かされた脳は目の前の青を求めて、夜に甘く溶けた
みぃご
みぃご
みぃご
みぃご
みぃご
コメント
39件
おめでとうございます🎉🎉🎉 ちなみに💎くんのその後ってあるんですかね? 出来たらそれをお話にしてほしいです😭🙏
フォロワー1000人おめでとうございます! いやぁ…今回も神作だぁ…部活後のみぃさんの作品は力が漲るのぉ(きびだんご?)