しあわせ

私が妹と母の薬を買いに行っていたら

母が鬼に殺された。

父親は去年亡くなってしまった私たちに

頼れる大人など一人もいない

残された家も もう時期追い出される

私はまだ11、妹は7歳だ

母の最後の願いは

妹を守って

その約束は私を強く束縛した

母が亡くなってからしばらくして

遠い親戚の家が渋々引き取ってくれた

扱いは酷かったけど

生きるためには我慢するしか無かった

おじさんがわざわざ米を買いに行かせた理由

私の妹をこんな目に遭わせて

こんな酷いことをして

殺してやりたい

どうにかしてこの怒りを…この屈辱を

あいつに…してやりたい

気づいた頃にはかなでは泣いていて

おじさんは呼吸をしていなかった

私は人殺しになった

まだだったの12

神はいないな

…あ

母との約束。

妹を守らなきゃ

食べられちゃう

どうしよう

どうやったらかなでを生かすことが出来る？

あそこに人？がいる！

ザシュｯ

全て話した

この人は 他の人と違うと思ったから

蝶屋敷

そこからしばらく蝶屋敷で暮らした

タダで居座るのは申し訳なかったから

なにか働きたいと思い、しのぶさんに声をかけた

蝶屋敷で働くか、鬼殺隊に入るか

鬼殺隊に入るには最終戦別で生き残らないといけない

…か

鬼と戦うってどういうことなんだろう

でも私はお金を稼いでかなでに

不自由な生活をさせたくない

頑張らないと

私が14になった頃、 私は乙になっていた

絶対なんて嘘だった

母との約束も果たせないまま

私は……

後悔しかない人生だ

……

この人は柱の時透無一郎さん？

柱合会議

親切だ

私より年下なのに…なんだろうこの余裕感

羨ましいな